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公開番号2025167988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024073060
出願日2024-04-26
発明の名称止水治具及び止水工法
出願人日鉄環境株式会社
代理人個人,個人
主分類F16L 55/178 20060101AFI20251030BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】止水性を向上できる止水治具を提供する。
【解決手段】配管9に形成された開口欠損部92からの漏水を止水するための止水治具1であって、先端に頭部22を有するとともに開口欠損部92に挿入される軸部2と、開口欠損部92に挿入され、軸部2の周囲に設けられるスリーブ3と、軸部2に螺合される螺合部4と、を備える。スリーブ3は、螺合部4を軸部2に螺合することによりスリーブ3の径の外側方向に拡がるように変形されて配管9の内面9aに接触され、スリーブ3の内周面には、スリーブ3の径の外側方向に切り欠かれた切欠部35を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
配管又は水槽である対象構造物に形成された開口欠損部からの漏水を止水するための止水治具であって、
先端に頭部を有するとともに前記開口欠損部に挿入される軸部と、
前記開口欠損部に挿入され、前記軸部の周囲に設けられるスリーブと、
前記軸部に螺合される螺合部と、を備え、
前記スリーブは、前記螺合部を前記軸部に螺合することにより前記スリーブの径の外側方向に拡がるように変形されて前記対象構造物の内面に接触され、
前記スリーブの内周面には、前記スリーブの径の外側方向に切り欠かれた切欠部を有すること
を特徴とする止水治具。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記切欠部は、円弧状に切り欠かれること
を特徴とする請求項1記載の止水治具。
【請求項3】
前記スリーブは、前記頭部と前記螺合部との間に設けられること
を特徴とする請求項1記載の止水治具。
【請求項4】
配管又は水槽である対象構造物に形成された開口欠損部からの漏水を止水治具を用いて止水する止水工法であって、
先端に頭部を有する軸部と、前記軸部の周囲に設けられるとともにスリーブの内周面が前記スリーブの径の外側方向に切り欠かれた切欠部を有する前記スリーブと、前記軸部に螺合される螺合部と、を有する前記止水治具の前記軸部と前記スリーブとを、前記開口欠損部に挿入する挿入工程と、
前記螺合部を前記軸部に螺合することにより、前記スリーブを前記スリーブの径の外側方向に拡がるように変形させて前記対象構造物の内面に接触させる螺合工程と、を備えること
を特徴とする止水工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、配管又は水槽である対象構造物の漏水を止水する止水治具及び止水工法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋼配管等の漏水を止水するには、漏水箇所に木栓を打ち込む手法が知られている。また、特許文献1には、水膨潤可塑材を漏水部当接主材として成る漏水補修シールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-88178号公報
特開2023-84676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、内水圧がかかった配管から漏水が発生した場合、通常は送水停止後に補修を行うが、送水を完全に止められない場合がある。この場合、漏水している状態で止水処置を行ったうえで、補修作業を行う必要がある。しかしながら、従来の木栓を打ち込む手法では、配管の肉厚が十分厚く、打込み時の衝撃で変形しない程度の強度が必要である。したがって、腐食減肉が進んだ配管には適用が困難である。また、欠損による開口部が小さく、円形に近い形状でなければ止水を十分に行うことができないおそれがある。
【0005】
特許文献1の開示技術では、漏水している状態で補修作業を行ったとしても、配管に漏水補修シールの貼り付けができず、止水を十分に行うことができないおそれがある。
【0006】
そこで、配管等の漏水を止水する技術として特許文献2も提案されている。特許文献2の止水治具では、開口欠損部に挿入される軸部と、開口欠損部に挿入され、軸部の周囲に設けられるスリーブと、軸部に螺合される螺合部と、を備え、スリーブは、螺合部を軸部に螺合することによりスリーブの径の外側方向に拡がるように変形されて対象構造物の内面に接触される。
【0007】
しかしながら、特許文献2の開示技術では、スリーブの肉厚が一定である。螺合部を軸部に螺合したときにスリーブの径の外側方向に拡がる位置を制御しにくいことから、圧縮変形したスリーブが対象構造物の内面に接触しないおそれがある。このため、止水性を向上させる技術が求められている。
【0008】
そこで本発明は、上述した事情に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、止水性を向上させることが可能となる止水治具及び止水工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る止水治具は、配管又は水槽である対象構造物に形成された開口欠損部からの漏水を止水するための止水治具であって、先端に頭部を有するとともに前記開口欠損部に挿入される軸部と、前記開口欠損部に挿入され、前記軸部の周囲に設けられるスリーブと、前記軸部に螺合される螺合部と、を備え、前記スリーブは、前記螺合部を前記軸部に螺合することにより前記スリーブの径の外側方向に拡がるように変形されて前記対象構造物の内面に接触され、前記スリーブの内周面には、前記スリーブの径の外側方向に切り欠かれた切欠部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る止水工法は、配管又は水槽である対象構造物に形成された開口欠損部からの漏水を止水治具を用いて止水する止水工法であって、先端に頭部を有する軸部と、前記軸部の周囲に設けられるとともにスリーブの内周面が前記スリーブの径の外側方向に切り欠かれた切欠部を有する前記スリーブと、前記軸部に螺合される螺合部と、を有する前記止水治具の前記軸部と前記スリーブとを、前記開口欠損部に挿入する挿入工程と、前記螺合部を前記軸部に螺合することにより、前記スリーブを前記スリーブの径の外側方向に拡がるように変形させて前記対象構造物の内面に接触させる螺合工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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