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公開番号
2025170825
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024075586
出願日
2024-05-08
発明の名称
クリップ
出願人
株式会社ニフコ
代理人
個人
主分類
F16B
19/10 20060101AFI20251113BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】クリップの使用状態で初期取付状態か否かを目視で分かるようにする。
【解決手段】頭部10と軸部12を有したピン1と、挿入孔33と挿入孔周囲に配置された脚部32と脚部上端側の張出部30を有したグロメット3とからなり、軸部の挿入孔への挿入により脚部の非拡径状態でピンを抜け止めする仮止め態様と、軸部の更なる挿入により脚部を拡径状態にする本止め態様に切換可能なクリップである。要部は張出部に設けた基準位置マーク31と、頭部に設けたピンの回転により基準位置マークと周方向にズレたり一致するピン位置マーク11とを有し又、本止め態様から仮止め態様への切り換えに連動してピンをグロメットに対し回転させるピン回転手段6を有し、軸部が挿入孔に最後まで挿入され、ピン位置マークと基準位置マークが予め設定された位置関係にあるときは初期取付時の本止め態様と判定され、それ以外は初期取付時の本止め態様ではないと判定される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
頭部及び前記頭部に下設された軸部を有したピンと、前記軸部を挿入する挿入孔及び前記挿入孔の周囲に配置された脚部並びに前記脚部上端側に設けられた張出部を有したグロメットとからなり、前記軸部の前記挿入孔への挿入により前記脚部の非拡径状態で前記ピンを抜け止めする仮止め態様と、前記軸部の更なる挿入により前記脚部を拡径状態にする本止め態様とに切換可能な物品の取付手段であるクリップにおいて、
前記張出部に設けられた基準位置マークと、前記頭部に設けられて前記ピンの回転により前記基準位置マークと周方向にズレたり一致するピン位置マークとを有し、
また、前記本止め態様から前記仮止め態様への切り換えに連動して前記ピンをグロメットに対し回転させるピン回転手段を有し、
前記ピンの軸部が前記グロメットの挿入孔に最後まで挿入された状態で、前記ピン位置マークと基準位置マークが予め設定された位置関係にあるときは初期取付時の本止め態様と判定され、それ以外は初期取付時の本止め態様ではないと判定可能になっていることを特徴とするクリップ。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記ピン回転手段は、前記グロメット及びピンの一方に設けられたトレース用凸部と、他方に設けられて前記凸部が摺動可能に嵌合しているトレース溝とからなることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
【請求項3】
前記トレース溝が、前記仮止め態様に対応した下縦溝と、前記下縦溝に対し軸部の周方向にずれている前記本止め態様に対応した上縦溝と、前記下縦溝と上縦溝を連通している傾斜溝とを有していることを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
【請求項4】
前記トレース溝が、前記下縦溝、前記上縦溝と、前記傾斜溝とを単位とし、該単位を前記軸部の周方向に2以上有していると共に、前記単位同士を前記傾斜溝に対応して設けられた開口で連通していることを特徴とする請求項3に記載のクリップ。
【請求項5】
前記グロメットに前記トレース用凸部を設け、前記ピンに前記トレース溝を設けると共に、前記軸部に設けられて前記脚部の拡開状態を保つ係止部と、前記トレース溝のうち前記係止部と重なる箇所に設けられてトレース溝の深さを減じる突出部とを有していることを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
【請求項6】
前記脚部が前記係止部と係脱する一対の係止片と、前記係止片同士の間に設けられた可撓片とを有し、前記可撓片に前記トレース用凸部を形成していることを特徴とする請求項5に記載のクリップ。
【請求項7】
前記トレース用凸部は、先端部分が基端側に向けて略V形状となった傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
【請求項8】
前記精密装置を支持したブラケットを車体側パネルに取り付けるために用いられることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のクリップ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付用や連結用として好適なクリップのうち、特にピン及びグロメットからなる2Pタイプのクリップに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
図14と図15は特許文献1に開示された2Pタイプのクリップを示している。同図において、クリップはピン10とグロメット(ブッシュ)30からなる。ピン10は、頭部11及び頭部に下設された軸部を有している。頭部11には、中央の十字溝12と、一対のピン位置確認マーク13とが上面に設けられている。軸部には、上側軸部分に一対の弾性爪受入溝21及び一対の円弧部分15が設けられ、また、下側軸部分に上から下に沿って下部円形部分24、下部第2円形部分25、下に行くほど先細となったピン先端部27が順に設けられている。
【0003】
グロメット30は、脚部及び脚部上端側に一体化された張出部(ブッシュフランジ)31に軸部を挿入する挿入孔を有している。脚部は、一対の拡開脚41と該脚より短い一対の弾性爪45により軸部を挿入する挿入孔を区画している。また、脚部上端側には張出部(ブッシュフランジ)31が設けられ、各拡開脚41の下側には内側に張り出した拡開脚ロック部42が設けられている。張出部31には、中央に頭部11を受け入れるストッパー溝36及び段差34と、その中心を通る直線上に配された一対のブッシュ位置確認マーク33が上面に設けられている。
【0004】
以上のクリップにおいて、仮止め態様から本止め態様に切り換える場合は、図12(a)のごとくピン側のピン位置確認マーク13をグロメット側のブッシュ位置確認マーク33に合わせた状態で同(b)の矢印下方向へ押すと、拡開脚ロック部42同士が軸部先端側で押し広げられ、ロック部上端部42aが下部円形部24と下部第2円形部25との間に係合される。この本止め態様では、各弾性爪45が同(c)のごとく弾性受入溝21内の上側に移動されている。再び仮止め態様に切り換える場合は、ピン10が十字溝12に嵌合されるドライバー等の工具により図13(a)の矢印円方向へ回転されると、下部円形部24と下部第2円形部25が弾性爪45の真下へ回転しつつ動いて、拡開脚ロック部42と係合解除される。その過程では、ピン10が同(b)の想像線に示されるごとくピン傾斜部22に対する各弾性爪45の圧接力で上移動して同(c)の仮止め態様に切り換えられる。
【0005】
一方、特許文献2は、本発明のピン回転手段であるトレース用凸部とトレース溝の関係で挙げた参考例である。すなわち、図16と図17は特許文献2に開示のクリップであり、ピン20とグロメット50がガイド溝25と突起部55の嵌合状態で相対的に回転される関係にある。このうち、ピン20は、上部に連結された頭部(連結部材)11及び頭部11に下設された軸部(ピン本体部)24を有している。軸部24には、周方向へ延びるガイド溝部25と周囲下端側の係止凹部26(文献2の図5(c)を参照)とが設けられている。ガイド溝25は、突起部55を溝外のa位置から溝内に導入する下端側の溝開放部30、縦溝に繋がった上端から第1傾斜溝部31の上端のb位置、更に次の縦溝上端のc位置にある第1凹溝部35、第1凹溝部35の真下から第2傾斜溝部32の下端に繋がった次の縦溝下端のd位置にある第2凹溝部36、該縦溝上端から第3傾斜溝部33の上端に繋がる次の縦溝上端のe位置にある第3凹溝部37、該縦溝下端から第4傾斜溝部34を通り再びa位置に戻る。
【0006】
以上のクリップは、例えば、図14(a)のごとくピン側の溝開放部30をグロメット側の突起部55に合わせてピン24とグロメット50とを相対的に近づけて突起部55がガイド溝25に沿って案内されることで、同(c)のごとくピン20とグロメット50とが最も近接した係合状態(本止め態様に相当)、同(b)のごとくピン20とグロメット50がその係合状態よりも離れた状態で係合した突出状態、同(a)のごとく突起部55が溝開放部30から退出してピン20とグロメット50とが分離した分離状態に切り換えられる。このため、このピン回転手段は、本発明のものと比較すると目的及び作動が異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6976756号公報
特開2018-135922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、車両分野では、最近、ADAS(Advanced Driving Assist and System)の搭載が普及し交通事故の減少に寄与している一方で、国土交通省などではシステム作動中にも関わらず事故が発生した場合の責任所在についても検討されている。システム作動中の事故ケースとして、(a)ドライバーに責任があるケース、(b)メーカー側のシステムに責任があるケース、(c)どちらにも当てはまらないケースの3つが定義されている。(c)のケースとは第三者の介入によりシステムが正常に作動しない場合が想定され、近年はこの外部からのハッキングに対するセキュリティ強化が注目されている。その一環として、例えば電波探知機(レーダー)を車体側に取り付けるために使用されるクリップについて、第三者がレーダーを無断で着脱つまりレーダーを外した後、再び取り付けたか否かが分かる、要は外部からの侵入を可視化できれば少なくとも事故発生前後に所有者やディーラー等の作業者への注意喚起を促すことができ原因究明にも有益なものとなる。
【0009】
本発明は以上のような背景から開発されたものであり、その目的は、例えば、対象クリップの使用状態において、初期取付状態か否かを目視で分かるようにし、初期取付状態から着脱後の取付状態であった場合に注意喚起したり原因究明に役立つようにする。他の目的は以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、図面を参照して特定すると、頭部10及び前記頭部に下設された軸部12を有したピン1と、前記軸部を挿入する挿入孔33及び前記挿入孔の周囲に配置された脚部32並びに前記脚部上端側に設けられた張出部30を有したグロメット3とからなり、前記軸部12の前記挿入孔33への挿入により前記脚部32の非拡径状態で前記ピン2を抜け止めする仮止め態様と、前記軸部の更なる挿入により前記脚部を拡径状態にする本止め態様とに切換可能な物品の取付手段であるクリップ5において、前記張出部30に設けられた基準位置マーク31と、前記頭部10に設けられて前記ピン2の回転により前記基準位置マークと周方向にズレたり一致するピン位置マーク11とを有し、また、前記本止め態様から前記仮止め態様への切り換えに連動して前記ピン2をグロメット3に対し(自動的に)回転させるピン回転手段6を有し、前記ピンの軸部12が前記グロメットの挿入孔33に最後まで挿入された状態で、前記ピン位置マーク11と基準位置マーク31が予め設定された位置関係にあるときは初期取付時の本止め態様と判定され、それ以外は初期取付時の本止め態様ではないと判定可能になっていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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