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公開番号2025002429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102601
出願日2023-06-22
発明の名称連結具
出願人矢崎化工株式会社
代理人個人
主分類F16B 2/10 20060101AFI20241226BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】パイプ等の被挟持部材と、平面部分を備える被取付け部材とを低コストで効率よく連結する連結具を提供する。
【解決手段】被挟持部材1を挟持部材2の開閉によって連結する連結具であって、挟持部材2は、基体3を介した回転軸4に支持されて、平面部材5上や被取付け部材8の平面部分80上で回動され、結合部材6が基体3と平面部材5等に対し貫通して設けられ、結合部材6は挟持部材2側から挿入された頭部60a側に空回り防止機構が設けられており、結合部材6の締め付けによって、挟持部材2が平面部材5等に当接されながら回転軸4周りに閉じて回動し、挟持部材2と基体3とで被挟持部材1を挟持して連結自在である。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
被挟持部材を挟持部材の開閉によって連結する連結具であって、
前記挟持部材は、
基体を介した回転軸に支持されて、平面部材上及び/又は被取付け部材の平面部分上で回動され、
結合部材が前記基体と前記平面部材及び/又は前記被取付け部材の平面部分に対し、貫通して設けられ、かつ前記結合部材は前記挟持部材側から挿入された頭部側に空回り防止機構が設けられており、
前記結合部材の締め付けによって、前記挟持部材が前記平面部材又は前記被取付け部材の平面部分に当接されながら回転軸周りに閉じて回動し、前記挟持部材と前記基体とで前記被挟持部材を挟持して連結自在に構成されていること、
を特徴とする連結具。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記挟持部材の先端部には、
前記挟持部材が閉じて回動して前記被挟持部材を挟持する際に、部材間の干渉を回避して挟持する挟持誘導部が形成されていること、
を特徴とする、請求項1に記載した連結具。
【請求項3】
前記挟持部材と前記基体には、
パイプで成る被挟持部材を包持可能な湾曲部が形成されていること、
前記挟持部材の側面部が、前記基体の側面部の外側になるように、前記挟持部材と前記基体は向かい合って配設され、
前記挟持部材の両側面部の先端及び前記基体の両側面部の底面部寄りに回転軸が設けられていること、
を特徴とする、請求項1に記載した連結具。
【請求項4】
前記挟持部材と前記基体とで挟持される前記被挟持部材が、
パイプで成り、そのパイプで組み立てられた搬送台車に連結されること、
を特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した連結具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば合成樹脂被覆接着鋼管などのパイプに連結される連結具に関し、さらに言えば、平面部分を備える被取付け部材と、前記パイプとを連結するために使用される連結具の技術分野に属する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示の管体把持具1は、ブラケット2、顎部材3、ナット部材4、締め付けボルト5を具備しており、ブラケット2を貫通する締め付けボルト5をナット部材4に螺合し、これを締め付けることにより、ブラケット2と顎部材3との間で管体Pを締め付けて、ブラケット2を支持対象物Mと一帯に管体Pに固定している(同文献1の特許請求の範囲等参照)。
また、図10に示したような連結具も従来使用されていた。この連結具は、被挟持部材であるパイプ(図示は省略)を断面蟻溝状に切り欠いた2つの半割れ部材a、bにて挟み込み、ボルトdで接合し、連結する。一方の半割れ部材bには楔形の突条cが設けられており、ねじりに対して強度をもたせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-251576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1の管体把持具締では、締め付けボルトをブラケットの支持板部に形成されたボルト挿通孔に差し入れるが、締め付けボルトの首下長さが長すぎると管体に接触し、十分に把持することができない。また、支持対象物との取り付けは締め付けボルトとは別のボルトで接合する必要があり、取り付けの手間がかかる。そして枢軸回りに顎部材が回転させるために、ブラケットに長孔を設けなければならず、ブラケットと顎部材との接合は枢軸とともに枢ピンでもなされており、枢ピンはナット部材の左右両端にあることから製造が面倒な構成となっている。さらに、管体を挟持させる際には、まず顎部材を開く方向に回転させ、管体を顎部材に当接させた後、顎部材を閉じ方向に回転させなければならず、管体を当接させる鍔部材の箇所によっては干渉してしまい、十分な把持ができなくなる。
【0005】
また、図10のような従来の連結具では、位置出しが難しく、蟻溝状の噛み合わせによるボルト接合の為、ボルト締め付け強度による変形が生じ、取り付け精度と作業性が悪くなるだけでなく、2つの半割れ部材とボルトとで分解できるので紛失しやすい。
他部品と組み合わせる場合、平面部分を溶接する必要があり、その都度溶接用の設計図面が必要となることから非効率である。つまり、2つの半割れ部材にて被挟持部材(パイプ)を挟み込んでからボルト接合してパイプを連結し、その後に他部品の平面部分を溶接するという手順となるため取り付け工数がかかる。さらに、精度よく溶接しないと、ボルトが嵌合しない、といった問題点が指摘されており、これらが解決すべき課題となっている。
【0006】
したがって、本発明の目的は、パイプ等の被挟持部材の連結手段として、ボルト・ナットといった結合部材を使用し、作業効率の向上や製作コストの低減を図り、コイルバネやゴムも不要で部品点数の削減によるコスト低減を図る。
しかも、単純構造でボルト頭部の空回り防止を可能にすると共に、蟻溝状の噛み合わせではなく単純な挟み込み形状とし、製造コストを抑えた連結具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明は、被挟持部材1を挟持部材2の開閉によって連結する連結具であって、
前記挟持部材2は、
基体3を介した回転軸4に支持されて、平面部材5上及び/又は被取付け部材8の平面部分80上で回動され、
結合部材6が前記基体3と前記平面部材5及び/又は前記被取付け部材8の平面部分80に対し、貫通して設けられ、かつ前記結合部材6は前記挟持部材2側から挿入された頭部60a側に空回り防止機構が設けられており、
前記結合部材6の締め付けによって、前記挟持部材2が前記平面部材5又は前記被取付け部材8の平面部分80に当接されながら回転軸4周りに閉じて回動し、前記挟持部材2と前記基体3とで前記被挟持部材1を挟持して連結自在に構成されていること、
を特徴とする連結具である。
【0008】
請求項2に記載した発明は、前記挟持部材2の先端部21には、
前記挟持部材2が閉じて回動して前記被挟持部材1を挟持する際に、部材間の干渉を回避して挟持する挟持誘導部22が形成されていること、
を特徴とする、請求項1に記載した連結具である。
【0009】
請求項3に記載した発明は、前記挟持部材2と前記基体3には、
パイプで成る被挟持部材1を包持可能な湾曲部23、31が形成されていること、
前記挟持部材2の側面部20が、基体3の側面部30の外側になるように、前記挟持部材2と前記基体3は向かい合って配設され、
前記挟持部材2の両側面部20の先端及び前記基体3の両側面部30の底面部34寄りに回転軸4が設けられていること、
を特徴とする、請求項1に記載した連結具である。
【0010】
請求項4に記載した発明は、前記挟持部材2と前記基体3とで挟持される前記被挟持部材1が、
パイプで成り、そのパイプ1で組み立てられた搬送台車7に連結されること、
を特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した連結具である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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