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公開番号2025011005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023122861
出願日2023-07-10
発明の名称固着具と成形品部材
出願人個人
代理人
主分類F16B 37/04 20060101AFI20250116BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】成形品部材に設けられたボス孔に固着具を加熱・加圧して挿入する際、固着具をボス孔上面上の所定位置に固定できる固着具と成形品部材を提供する。
【解決手段】本発明の固着具1は、短い円柱状の本体2の先端部に端面aを有する外側周面上に設けられてローレット(凹凸条)を有する大径部3、小径部4、外側周面上に設けられ方形網目のローレット(凹凸条)を有する栓体部5、および後端部6とを有して設けられている。栓体部5は、円錐台形状となっていて後端部6に向かって外径を小さくしている。さらに、後端部6には後述する成形品部材の穴の底に設けられた突起部と嵌合する底穴7が設けられている。また、本体2には、端面aから雌ねじ8がクローズエンドで設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、
円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、
この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、前記大径部に接する側を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部と、
を具備したことを特徴とする固着具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、
円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、
この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に設けられ、当該大径部の外径より小さい外径の小径部と、
この小径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、前記小径部に接する側を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部と、
を具備したことを特徴とする固着具。
【請求項3】
上記栓体部の勾配は、0.1度から5度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固着具。
【請求項4】
上記栓体部の最大外径は、上記孔の孔径と同じか小さい外径であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固着具。
【請求項5】
合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具と成形品部材であって、
上記固着具は、円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に設けられ、当該大径部の外径より小さい外径の小径部と、この小径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、前記小径部に接する側を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部と、この栓体部の外径が小さくなった後端部に所定の深さと大きさで設けられた底穴とを有し、
上記成形品部材は、上記孔の底に前記底穴に嵌合する突起部を有することを特徴とする固着具と成形品部材。
【請求項6】
合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、
円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、
この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に設けられ、当該大径部の外径より小さい外径の小径部と、
この小径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、前記小径部に接する側を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部と、
この栓体部の外径が小さくなった後端部に所定の深さと大きさで設けられた底穴と、
この底穴に嵌合して接着された上記成形品部材と同じ素材で所定量の突起部と、
を具備したことを特徴とする固着具。
【請求項7】
合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、
円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、
この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に設けられ、当該大径部の外径より小さい外径の小径部と、
この小径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径と同じ外径を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部と、
この栓体部の外径が小さくなった後端部に嵌め込まれた嵌め込み部と、上記成形品部材と同じ素材で所定量の合成樹脂が接着された封じ部とからなる円板と、
を具備したことを特徴とする固着具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、合成樹脂の成形品部材に嵌め込み固定して使用するのに適した固着具と成形品部材に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、合成樹脂の成形品からなる部材にねじ孔を形成してボルトなどをねじ込み固定すると、引張り、ねじり、振動その他の外力を受けたとき、あるいはボルトなどを反覆して着脱したときにねじ孔が変形し、または破壊して使用できなくなる。
そこで、合成樹脂等の成形品部材に設けられた孔に対して、嵌め込み固定してボルトなどを安定よく固定しておくことができると共に反覆着脱に耐えるようにしたナット状の金属製固着具が実用化されている。さらに、このような固着具が成形品部材の孔に喰い込んで充分な強度で固定されるように固着具の外側周面にローレット状その他の凹凸を設ける方法が提案されている(例えば特許文献1、2)。
【0003】
このような固着具を成形品部材に嵌め込む際は、成形品部材に設けられたボス孔に固着具を加熱(200℃前後)しながら加圧して嵌め込んでいる。従来、成形品部材には、例えばスマートフォンなどのような一つの成形品部材に6個のボス孔がある場合、それぞれの孔に一つ一つ加熱・加圧していた。
昨今、自動化の流れで例えば6個のボス孔がある成形品部材があったとし、一度に6個の固着具を挿入できるような要望が高まってきている。
【0004】
しかしながら、そのような要望に応えるため試作し、6個の孔に6本の加熱・加圧棒を設けて加熱・加圧した際、加熱・加圧棒の微妙な温度ムラにより、固着具が孔に深く埋まってしまうもの、孔に入り切らないで孔上面に浮いているもの、孔から溶けた合成樹脂が飛び出ているもの等が続出し、それぞれの孔に固着具が成形品部材のボス孔上面上に均一に挿入することができないという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭50-85756号公報
特開昭58-124809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したように、自動化の流れの中で、成形品部材に設けられたボス孔に固着具を加熱・加圧して挿入する際、固着具をボス孔上面上の所定位置に固定できないという課題があった。
この発明の目的は、成形品部材に設けられたボス孔に固着具を加熱・加圧して挿入する際、固着具をボス孔上面上の所定位置に固定できる固着具と成形品部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に設けられ、当該大径部の外径より小さい外径の小径部と、この小径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、前記小径部に接する側を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部とを具備したものである。
また、本発明は、合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具と成形品部材であって、上記固着具は、円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、上記孔の孔径より大きい外径の大径部と、この大径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に設けられ、当該大径部の外径より小さい外径の小径部と、この小径部に隣接して前記円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有し、前記小径部に接する側を最大外径として円錐台形状に所定の勾配で外径が小さくなる栓体部と、この栓体部の外径が小さくなった後端部に所定の深さと大きさで設けられた底穴とを有し、上記成形品部材は、上記孔の底に前記底穴に嵌合する突起部を有することを特徴とする固着具と成形品部材とを有するようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、成形品部材に設けられたボス孔に固着具を加熱・加圧して挿入する際、固着具をボス孔上面上の所定位置に固定できる固着具と成形品部材を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施の形態に係る第1実施例が適用可能な固着具の一例を示す片側断面図。
第1実施例が適用可能な成形品部材の形状を示す断面図。
固着具が成形品部材の孔に仮置きされた状態を示す図。
固着具が成形品部材の孔に固定された状態を示す図。
従来の成形品部材の形状を示す断面図。
独立して成形された突起部を示す断面図。
第2実施例が適用可能な固着具の一例を示す片側断面図。
第2実施例の固着具が成形品部材の孔に仮置きされた状態を示す図。
第2実施例の固着具が成形品部材の孔に固定された状態を示す図。
第3実施例が適用可能な固着具の一例を示す片側断面図。
第3実施例に用いられる円板の断面図。
第3実施例の固着具の後端部から円板が仮止めされた状態を示す図。
第3実施例の固着具が成形品部材の孔に仮置きされた状態を示す図。
第3実施例の固着具が成形品部材の孔に固定された状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るインサートと呼ばれる固着具1を示す片側断面図である。すなわち、この固着具1は、短い円柱状の本体2の先端部に端面aを有する外側周面上に設けられてローレット(凹凸条)を有する大径部3、小径部4、外側周面上に設けられ方形網目のローレット(凹凸条)を有する栓体部5、および後端部6を有して設けられている。栓体部5は、小径部4に接する側を最大外径とした円錐台形状となっていて後端部6に向かって外径を小さくしている。そのため本実施例では勾配の角度が1度となっている。この勾配の角度は固着具の大きさや材質に応じて0.1度~5度の範囲で加工される。また、栓体部5の最大外径は、後述する成形品部材の孔径と同じか小さい外径で加工されている。
(【0011】以降は省略されています)

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