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公開番号
2024168906
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085952
出願日
2023-05-25
発明の名称
固定体
出願人
未来工業株式会社
代理人
個人
主分類
F16B
21/04 20060101AFI20241128BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】
本来的に必要な部分を逆回動防止部として機能させることで、構造が簡単な固定体の提供である。
【解決手段】
裏側配置板部1と本体板部2とが、回動軸部3によりダクトDの一対の対向板部54に板厚Tに対応した間隔で連結され、前記裏側配置板部1と前記回動軸部3とを、一対の対向板部54の間の溝部53に挿入して90°回動させることで、当該一対の対向板部54に係合固定される固定体F
1
であって、前記本体板部2の内面に一対の易変形凹部6を形成することで、当該本体板部2の各易変形凹部6の外側の部分である表側係合部2aの弾性変形を容易にして、前記係合固定の力を大きくすると共に、係合固定状態で、前記各易変形凹部6における回動軸部3の側の内面を前記一対の対向板部54の先端部に部分対向させることで、当該固定体F
1
の逆回動を規制する逆回動規制面7aとして機能させる。
【選択図】 図11
特許請求の範囲
【請求項1】
対向して平行に延びる各対向先端部の間に溝部が形成される一対の対向板部を備えた被固定体に固定される固定体であって、
前記一対の対向板部の表側に配置される本体部と、前記一対の対向板部を挟持して前記本体部を前記被固定体に固定する挟持部と、を備え、
前記挟持部は、
前記本体部から離れる方向に突設された回動軸部と、当該回動軸部の先端から相反する方向に延設され、前記溝部の延びる方向を当該延出方向に沿わせることで、前記溝部に表側から挿入可能な幅を有し、前記回動軸部を軸心とする回動により、前記溝部に表側から挿入可能な位置から、前記一対の対向板部と対向する位置に移動される一対の裏側係合部と、を有する挿入部と、
前記一対の裏側係合部と対向配置され、当該一対の裏側係合部と協働して前記一対の対向板部を挟持するために前記本体部に設けられた一対の表側係合部と、
を備え、
前記本体部における前記一対の表側係合部の間には、前記溝部に挿入された挿入部を前記回動軸部を軸心として回動させて前記被固定体に固定する際に、前記一対の対向板部の少なくとも一方の表面を摺接移動する摺接面が設けられ、
前記一対の裏側係合部と前記一対の表側係合部とで前記一対の対向板部を挟持した際に、前記一対の対向板部の先端部に当接して、前記被固定体に対する係合固定のための回動方向と逆方向の回動を規制する逆回動規制面を前記回動軸部側の側部に備えた逆回動規制部が、前記本体部における一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のいずれか一方の間に設けられ、
前記本体部における前記一対の裏側係合部と前記摺接面との間隔は、前記被固定体に対する回動の際に、当該裏側係合部における先行して前記一対の対向板部と対向する側が、遅れて対向する側よりも広く形成され、
前記一対の対向板部を挟持する際に、前記一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のうち、前記逆回動規制部が設けられた側が優先的に弾性変形して、前記逆回動規制部を前記溝部内に入り込ませて、前記逆回動規制面を前記対向板部の先端部に当接させることで逆回動を規制したことを特徴とする固定体。
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【請求項2】
前記逆回動規制部は、前記本体部における一対の表側係合部の間に設けられ、前記一対の対向板部の双方に対応するように、一対の表側係合部にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固定体。
【請求項3】
前記逆回動規制部は、前記本体部における一対の表側係合部の間に設けられ、前記回動軸部の軸心方向から見て、少なくとも前記一対の裏側係合部における前記先行して前記一対の対向板部の裏面と対向する部分と重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定体。
【請求項4】
前記逆回動規制部は、前記回動軸部の軸心方向から見て、前記一対の裏側係合部と重ならない位置まで延設されていることを特徴とする請求項3に記載の固定体。
【請求項5】
前記一対の裏側係合部と前記一対の表側係合部とで前記一対の対向板部を挟持した際に、前記一対の対向板部の少なくとも一方の対向板部の先端部に当接し、前記被固定体に対する過剰な回動を規制すべく当接する過剰回動規制部が、前記一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のいずれか一方の間に設けられ、
前記一対の対向板部を挟持した際に、前記一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のうち前記逆回動規制部が設けられた側が優先的に弾性変形して、前記溝部内に入り込んだ前記逆回動規制部と共に前記溝部内に入り込んで、前記一対の対向板部の少なくとも一方の先端部に当接して、過剰回動を規制することを特徴とする請求項1又は2に記載の固定体。
【請求項6】
前記逆回動規制部は、前記本体部の前記摺接面が設けられた面における前記一対の表側係合部の内側の部分に、前記一対の裏側係合部の前記延出方向と直交する方向にそれぞれ設けられた凹部で構成されることを特徴とする請求項1に記載の固定体。
【請求項7】
前記回動軸部の基端側に一体に設けられた前記本体部には、前記溝部の幅よりも狭い狭幅部を備えたブロック部が形成され、
前記ブロック部は、
前記狭幅部を構成する各対向側面に前記表側係合部がそれぞれ設けられ、
前記本体部の裏面には、前記溝部に前記挿入部を挿入した状態で、全体を回動させて前記被固定体に固定する際に、前記一対の対向板部の各表面を摺接移動する摺接面が形成され、
前記狭幅部を構成する各対向側面は、前記一対の裏側係合部と前記一対の表側係合部とで前記一対の対向板部を挟持した際に、前記一対の対向板部の先端部に当接して、前記被固定体に全体を固定するための回動方向と逆方向への回動を規制する逆回動規制部と、前記回動方向への過剰な回動を規制すべく前記一対の対向板部の先端部に当接する過剰回動規制部と、を構成しており、
前記一対の対向板部を挟持した際に、前記一対の表側係合部が、前記一対の裏側係合部に対して優先的に弾性変形して、前記逆回動規制部と前記過剰回動規制部とを前記溝部内に入り込ませて、前記対向板部の先端部に当接可能にしたことを特徴とする請求項1又は4に記載の固定体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被固定体の一対の対向板部の間の溝部を利用して、当該被固定体に固定される固定体に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被固定体であるベース体Vの溝部45を利用して、固定体F
1
の挿入部Bを構成する軸部11及び係合板部12を前記溝部45に挿入した状態で、当該固定体F
1
を所定方向に90°回動させて、前記係合板部12の広幅部23を、前記溝部45の溝幅方向に沿わせることで、ベース体Vに対して固定体F
1
を係合固定している。
【0003】
また、ベース体Vに係合固定された固定体F
1
が逆回動して、当該ベース体Vに対する係合が解除されるのを防止する別体のビス4を、前記ベース体Vの表側に配置される本体部Aに螺着して、固定体F
1
の逆回動時に、当該ビス4がベース体Vの一対の対向板部43の一方の対向先端部43aに当接することで、固定体Vの逆回動を防止している。
【0004】
このように、特許文献1に開示の固定体F
1
では、別体のビス4を使用することで、当該固定体F
1
の逆回動を確実に防止できるが、何らかの原因で、ベース体Vに対して固定体F
1
を取り外す必要が生じた場合には、前記ビス4を取り外す必要があって、この操作が面倒であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-58827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、別体の逆回動規制部材を使用したり、又は逆回動規制のための専用の部分を固定体に設けることなく、当該固定体に本来的に必要な部分を逆回動防止部として機能させることで、構造が簡単な固定体の提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
対向して平行に延びる各対向先端部の間に溝部が形成される一対の対向板部を備えた被固定体に固定される固定体であって、
前記一対の対向板部の表側に配置される本体部と、前記一対の対向板部を挟持して前記本体部を前記被固定体に固定する挟持部と、を備え、
前記挟持部は、
前記本体部から離れる方向に突設された回動軸部と、当該回動軸部の先端から相反する方向に延設され、前記溝部の延びる方向を当該延出方向に沿わせることで、前記溝部に表側から挿入可能な幅を有し、前記回動軸部を軸心とする回動により、前記溝部に表側から挿入可能な位置から、前記一対の対向板部と対向する位置に移動される一対の裏側係合部と、を有する挿入部と、
前記一対の裏側係合部と対向配置され、当該一対の裏側係合部と協働して前記一対の対向板部を挟持するために前記本体部に設けられた一対の表側係合部と、
を備え、
前記本体部における前記一対の表側係合部の間には、前記溝部に挿入された挿入部を前記回動軸部を軸心として回動させて前記被固定体に固定する際に、前記一対の対向板部の少なくとも一方の表面を摺接移動する摺接面が設けられ、
前記一対の裏側係合部と前記一対の表側係合部とで前記一対の対向板部を挟持した際に、前記一対の対向板部の先端部に当接して、前記被固定体に対する係合固定のための回動方向と逆方向の回動を規制する逆回動規制面を前記回動軸部側の側部に備えた逆回動規制部が、前記本体部における一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のいずれか一方の間に設けられ、
前記本体部における前記一対の裏側係合部と前記摺接面との間隔は、前記被固定体に対する回動の際に、当該裏側係合部における先行して前記一対の対向板部と対向する側が、遅れて対向する側よりも広く形成され、
前記一対の対向板部を挟持する際に、前記一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のうち、前記逆回動規制部が設けられた側が優先的に弾性変形して、前記逆回動規制部を前記溝部内に入り込ませて、前記逆回動規制面を前記対向板部の先端部に当接させることで逆回動を規制したことを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明において、固定体の挿入部を被固定体の溝部に挿入した状態で、前記回動軸部を軸心として固定体全体を所定方向に回動させると、一対の裏側係合部と、一対の表側係合部との間に、被固定体の各対向板部が相対的に挿入されて、被固定体に対して固定体が係合固定される。ここで、前記一対の裏側係合部と前記摺接面との間隔は、前記被固定体に対する回動の際に、当該裏側係合部における先行して前記一対の対向板部と対向する側が、遅れて対向する側よりも広く形成されているので、回動当初において一対の裏側係合部と一対の表側係合部との間に、相対的に被固定体の一対の対向板部がスムーズに挿入されると共に、前記一対の対向板部を挟持する際に、前記一対の表側係合部及び前記一対の裏側係合部のうち、前記逆回動規制部が設けられた側が優先的に弾性変形して、前記逆回動規制部を前記溝部内に入り込ませるようになっているので、固定体が90°回動されると、前記一対の表側係合部の弾性復元力により、当該固定体は、被固定体に係合固定される。
【0009】
また、被固定体に対して固定体が係合固定された状態では、本体部における一対の表側係合部及び一対の裏側係合部のいずれか一方の間に設けられた前記逆回動規制部が前記溝部内に入り込んで、当該逆回動規制部の回動軸部の側の側部が逆回動規制面として機能して、前記対向板部の先端部に当接されることで、被固定体に対する固定体の逆回動が規制される。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記逆回動規制部は、前記本体部における一対の表側係合部の間に設けられ、前記一対の対向板部の双方に対応するように、一対の表側係合部にそれぞれ形成されていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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