TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025110922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024004965
出願日2024-01-17
発明の名称配線器具固定体
出願人株式会社長谷工コーポレーション,未来工業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類H02G 3/02 20060101AFI20250723BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】壁への配線器具の設置作業を改善することを可能とする配線器具固定体を提供する。
【解決手段】配線器具固定体は、固定体本体と、固定体本体とともに壁を挟持するように構成された上側挟持体と、固定体本体とともに壁を挟持するように構成された下側挟持体と、下側挟持体および固定体本体に対して空転可能であるとともにネジ軸の傾動が規制された状態で固定体本体に保持された下側操作軸と、下側挟持体の後方で下側操作軸に螺着され、下側挟持体を後方から押圧するように構成された下側移動体と、を備える。下側挟持体には、下側操作軸を上下方向に自由に相対移動可能に内挿する長孔が設けられている。下側挟持体は、壁と干渉せずに壁孔を通過可能な非干渉位置と、固定体本体とともに壁孔の周縁下部を挟持可能な挟持位置とに移動可能であり、且つ、下側挟持体の自由落下によって非干渉位置から挟持位置へと変位可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁に形成された壁孔に対して配線器具を固定するための配線器具固定体であって、
前記配線器具を取着するための器具取着部を備え、前記壁孔の周縁に壁表側から添設される固定体本体と、
前記壁孔を介して壁裏側に配置され、前記壁孔の周縁上部に壁裏側から当接する上側挟持部を有し、前記固定体本体とともに前記壁を挟持するように構成された上側挟持体と、
前記壁孔を介して壁裏側に配置され、前記壁孔の周縁下部に壁裏側から当接する下側挟持部を有し、壁表側からの操作によって前記壁に向けて近接移動して、前記固定体本体とともに前記壁を挟持するように構成された下側挟持体と、
壁表側から回動操作されるネジ頭部、および前記ネジ頭部から延伸するネジ軸を備え、前記ネジ軸が前記下側挟持体を貫通するように配置され、前記下側挟持体および前記固定体本体に対して空転可能であるとともに前記ネジ軸の傾動が規制された状態で前記固定体本体に保持された、前記下側挟持体を操作するための下側操作軸と、
前記下側挟持体の後方で前記下側操作軸に螺着され、前記ネジ軸の一方向の回動に従って前記壁に向かって螺進し、前記下側挟持体を後方から押圧するように構成された下側移動体と、を備え、
前記下側挟持体には、前記下側操作軸の前記ネジ軸を上下方向に自由に相対移動可能に内挿する長孔が設けられ、
前記下側挟持体は、前記長孔内の前記ネジ軸の相対移動によって、前記壁と干渉せずに前記壁孔を通過可能な非干渉位置と、前記固定体本体とともに前記壁孔の周縁下部を挟持可能な挟持位置とに移動可能であり、且つ、前記下側挟持体の自由落下によって前記非干渉位置から前記挟持位置へと変位可能であることを特徴とする配線器具固定体。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記上側挟持体は、前記固定体本体とともに前記壁を挟持可能な姿勢を常時維持していることを特徴とする請求項1に記載の配線器具固定体。
【請求項3】
前記下側移動体は、前記下側挟持体が前記挟持位置にあるときに、前記下側挟持体における前記ネジ軸よりも下側の部位を押圧する押圧部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の配線器具固定体。
【請求項4】
前記下側挟持体には、前記下側挟持体を前記挟持位置から前記非干渉位置へと壁表側から移動操作するために、前記固定体本体の前方から差し入れた工具に係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の配線器具固定体。
【請求項5】
前記固定体本体には、少なくとも前記挟持位置にある前記下側挟持体の前方に配置された、工具を差し入れるための差入口が形成され、前記固定体本体の前方から前記工具を前記差入口に差し入れて前記下側挟持体を押圧することで、前記下側挟持体を強制後退させることが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の配線器具固定体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁に対して配線器具を固定するための配線器具固定体に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、構造物の壁面上の予め定められた位置にスイッチ、コンセント等の配線器具を設置する際、壁に壁孔を形成し、当該壁孔を介して配線器具が取り付けられる。一般的に、配線器具は、壁裏で配線ケーブルに接続されるとともに壁表に向けて露出するように設置される。そして、配線器具を壁孔を介して壁に固定するために種々の配線器具固定体が使用されている。
【0003】
特許文献1は、スイッチ、コンセント等の配線器具を壁穴に対して取付けるために使用される配線器具取付枠(配線器具固定体)を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1の配線器具取付枠(1)は全体が略方形板状に形成された取付枠本体(2)の裏面側の上下両端部に挟持具であるネジ(4)によって一対の取付金具(3)が取付けられ、一体化されたものである。取付金具(3)は金属板材を屈曲形成してなり、配線器具取付枠(1)を壁材(11)に取付けたときに壁材(11)の裏面と当接する平面状の当接部(3b)を有し、ネジ(4)が螺着されるネジ孔(3c)と、取付枠本体(2)の角孔(2b)に挿入される突起(3a)とが設けられている。この取付金具(3)は取付枠本体(2)に形成された上下方向に長い一対の長孔(2e)を挿通するネジ(4)が取付金具(3)のネジ孔(3c)に螺着されることによって取付枠本体(2)に仮締め状態で一体化されている。また、配線器具取付枠(1)の角孔(2b)は取付金具(3)が所定距離上下動できる高さに形成されている。ネジ(4)を仮締めして取付枠本体(2)と取付金具(3)とを一体化してなる配線器具取付枠(1)を壁材(11)に取付けるには、予め、上下一対の取付金具(3)をそれぞれ取付枠本体(2)において壁孔(12)の中心方向に寄せておく。そして、この状態で、取付金具(3)を壁孔(12)内に挿入し、取付枠本体(2)を壁材(11)の表面に当接させる。このとき、取付金具(3)が壁孔(12)の中心方向に寄せられているので、当接部(3b)の左右の両端部(3d)が壁孔(12)の周縁と干渉して挿入の妨げとなることがなく、円滑に挿入することができる。取付金具(3)を壁孔(12)内に挿入した後は、各取付金具(3)の突起(3a)及びネジ(4)をそれぞれ取付枠本体(2)の角孔(2b)及び長孔(2e)内で移動させて取付金具(3)を上下離間方向に摺動させ、当接部(3b)を壁材(11)の裏面に対向させる。次に、ネジ(4)を取付金具(3)のネジ孔(3c)に螺着して、取付枠本体(2)の裏面と取付金具(3)の当接部(3b)とで壁材(11)を挟持する。以上によって、配線器具取付枠(1)の壁材(11)への取付けは完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-089041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の従来の配線器具取付枠(配線器具固定体)は、壁に配線器具を設置する作業において、上下一対の取付金具をそれぞれ取付枠本体の中心方向に寄せた状態で壁孔を通過させ、取付金具を挿入した後、上下一対の取付金具を上下離間方向にそれぞれ摺動させて位置合わせした上で、ネジを螺回動させて、取付枠本体の裏面と上下一対の取付金具とで壁を挟持するように構成されている。すなわち、ユーザーは、壁表側から上下一対の取付金具を見えない状態でそれぞれ挟持位置に移動させ、挟持位置を維持しながら、ネジを螺回動操作することが必要であった。また、当該配線器具取付枠では、取付枠本体に形成された長孔をネジが貫通し、ネジの先端に取付金具が螺合されていることから、ネジが長孔内で動いてその長手方向に傾動し易い。そのため、ユーザーが、ネジの姿勢を壁面に対して垂直に維持する操作もまた必要となる。したがって、従来の配線器具取付枠では、配線器具を壁孔を介して壁材に固定する作業に困難性を伴うことが問題として挙げられる。さらに、作業において、ネジの姿勢の傾きや、取付金具の位置ずれが起こり易いことから、壁への配線器具の安定した固定が困難であることもまた問題点として挙げられる。
【0006】
本発明は、上記課題の少なくとも一方を解決するためになされたものであり、その目的は、壁への配線器具の設置作業を改善することを可能とする配線器具固定体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の配線器具固定体は、壁に形成された壁孔に対して配線器具を固定するための配線器具固定体であって、
前記配線器具を取着するための器具取着部を備え、前記壁孔の周縁に壁表側から添設される固定体本体と、
前記壁孔を介して壁裏側に配置され、前記壁孔の周縁上部に壁裏側から当接する上側挟持部を有し、前記固定体本体とともに前記壁を挟持するように構成された上側挟持体と、
前記壁孔を介して壁裏側に配置され、前記壁孔の周縁下部に壁裏側から当接する下側挟持部を有し、壁表側からの操作によって前記壁に向けて近接移動して、前記固定体本体とともに前記壁を挟持するように構成された下側挟持体と、
壁表側から回動操作されるネジ頭部、および前記ネジ頭部から延伸するネジ軸を備え、前記ネジ軸が前記下側挟持体を貫通するように配置され、前記下側挟持体および前記固定体本体に対して空転可能であるとともに前記ネジ軸の傾動が規制された状態で前記固定体本体に保持された、前記下側挟持体を操作するための下側操作軸と、
前記下側挟持体の後方で前記下側操作軸に螺着され、前記ネジ軸の一方向の回動に従って前記壁に向かって螺進し、前記下側挟持体を後方から押圧するように構成された下側移動体と、を備え、
前記下側挟持体には、前記下側操作軸の前記ネジ軸を上下方向に自由に相対移動可能に内挿する長孔が設けられ、
前記下側挟持体は、前記長孔内の前記ネジ軸の相対移動によって、前記壁と干渉せずに前記壁孔を通過可能な非干渉位置と、前記固定体本体とともに前記壁孔の周縁下部を挟持可能な挟持位置とに移動可能であり、且つ、前記下側挟持体の自由落下によって前記非干渉位置から前記挟持位置へと変位可能であることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の配線器具固定体は、請求項1に記載の配線器具固定体において、前記上側挟持体は、前記固定体本体とともに前記壁を挟持可能な姿勢を常時維持していることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の配線器具固定体は、請求項1または2に記載の配線器具固定体において、前記下側移動体は、前記下側挟持体が前記挟持位置にあるときに、前記下側挟持体における前記ネジ軸よりも下側の部位を押圧する押圧部を有していることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の配線器具固定体は、請求項1または2に記載の配線器具固定体において、前記下側挟持体には、前記下側挟持体を前記挟持位置から前記非干渉位置へと壁表側から移動操作するために、前記固定体本体の前方から差し入れた工具に係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
充電制御システム
4日前
ニデック株式会社
モータ
18日前
個人
発電装置
12日前
株式会社ナユタ
電源装置
4日前
個人
電流制御形AC-DC電源
11日前
個人
ステッピングモータ実習装置
25日前
キヤノン株式会社
電源装置
12日前
スズキ株式会社
移動システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
充電方法
1か月前
サンデン株式会社
電力変換装置
19日前
サンデン株式会社
電力変換装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
14日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
7日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
7日前
株式会社ダイヘン
給電装置
5日前
個人
回転力発生装置
10日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
3日前
ミツミ電機株式会社
電源回路
13日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
17日前
ダイハツ工業株式会社
充電システム
13日前
日産自動車株式会社
回転電機
14日前
新電元工業株式会社
充電装置
1か月前
富士電機株式会社
電力変換装置
7日前
シャープ株式会社
冷蔵庫
19日前
株式会社デンソー
携帯機
3日前
住友金属鉱山株式会社
遮熱装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電力管理システム
17日前
株式会社デンソー
電源装置
20日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
25日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
25日前
個人
延線補助具
10日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
25日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
25日前
株式会社日立製作所
回転電機
25日前
株式会社ジェイテクト
モータ装置
1か月前
続きを見る