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公開番号
2025136241
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034565
出願日
2024-03-07
発明の名称
モータケース
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
5/20 20060101AFI20250911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】モータの冷却性能を向上させると共にモータケースの剛性を高める。
【解決手段】モータケース(10)には、モータ(31)のステータ(32)が焼嵌めされたインナーケース(21)と、インナーケースが収容されたアウターケース(11)と、が設けられている。インナーケースの外周面には複数の冷却リブ(22)が設けられている。インナーケース及びアウターケースの間には冷却流路(51)が形成されている。冷却流路の上流部及び下流部では、インナーケースの外周面に複数の冷却リブの代わりに当該冷却リブよりも低い複数の補強リブ(26)が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
モータのステータが焼嵌めされたインナーケースと、
前記インナーケースが収容されたアウターケースと、を備え、
前記インナーケースの外周面には複数の冷却リブが設けられ、
前記インナーケース及び前記アウターケースの間には冷却流路が形成され、
前記冷却流路の上流部及び下流部では、前記インナーケースの外周面に前記複数の冷却リブの代わりに当該冷却リブよりも低い複数の補強リブが設けられていることを特徴とするモータケース。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記複数の冷却リブがモータ軸方向に並んで周方向に延びており、
前記冷却流路は、前記複数の冷却リブに沿って冷却水を流通させる複数のリブ間流路と、前記冷却流路の上流部で前記複数のリブ間流路に冷却水を分流する分流流路と、前記冷却流路の下流部で前記複数のリブ間流路の冷却水を合流する合流流路と、を有し、
前記分流流路及び前記合流流路では、前記インナーケースの外周面に前記複数の補強リブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータケース。
【請求項3】
前記インナーケースの外周面にはモータ軸方向に延びる仕切壁が設けられ、
前記分流流路及び前記合流流路が前記仕切壁を挟んで周方向に隣接していることを特徴とする請求項2に記載のモータケース。
【請求項4】
前記アウターケースには、モータ軸方向の一端側に流入口が形成され、モータ軸方向の他端側に流出口が形成され、
前記流入口に対応する箇所で前記分流流路の流路幅が広くなり、前記流出口に対応する箇所で前記合流流路の流路幅が広くなるように、前記仕切壁がクランク形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のモータケース。
【請求項5】
前記分流流路及び前記合流流路がクランク形状の前記仕切壁の中心を基準として点対称に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のモータケース。
【請求項6】
前記流入口からモータ軸方向の他方側に離間した箇所で前記分流流路の流路幅が狭くなり、前記流出口からモータ軸方向の一方側に離間した箇所で前記合流流路の流路幅が狭くなることを特徴とする請求項4に記載のモータケース。
【請求項7】
前記複数の冷却リブと前記複数の補強リブが同幅に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータケース。
【請求項8】
前記複数のリブ間流路の流路幅が前記複数の冷却リブの幅以下に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータケース。
【請求項9】
前記複数の補強リブの頂面が丸みを帯びていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータケース。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータケースに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、モータケースとして、アウターケースとインナーケースによって形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。アウターケースにはインナーケースが収容されており、インナーケースの内側にはモータのステータが焼嵌めによって固定されている。インナーケースの外周面から複数の突起が突出して、複数の突起の先端がアウターケースの内面に突き当たっている。複数の突起はモータ軸方向に並び、各突起がモータ軸方向に直交する周方向に延びている。アウターケースとインナーケースの間が複数の突起で仕切られて冷却水が流れる冷却流路が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-36351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のモータケースでは、インナーケースにステータが焼嵌めされることでインナーケースに強い焼嵌め応力が生じる。インナーケースの突起の有無によってケースに肉厚差が生じてインナーケースに対する焼嵌め応力が均一にならない。冷却性能を向上させるために突起を増やすと、インナーケースにより強い応力集中箇所が発生する。特に、モータケースに対する冷却水の流入口と流出口の周辺には突起が設け難く応力が集中し易い。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、モータの冷却性能を向上させると共に剛性を高めることができるモータケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のモータケースは、モータのステータが焼嵌めされたインナーケースと、前記インナーケースが収容されたアウターケースと、を備え、前記インナーケースの外周面には複数の冷却リブが設けられ、前記インナーケース及び前記アウターケースの間には冷却流路が形成され、前記冷却流路の上流部及び下流部では、前記インナーケースの外周面に前記複数の冷却リブの代わりに当該冷却リブよりも低い複数の補強リブが設けられていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様のモータケースによれば、冷却流路の上流部及び下流部に複数の冷却リブよりも低い複数の補強リブが設けられることで冷却水の流入及び流出が阻害され難い。また、冷却流路の上流部及び下流部を除いた領域だけでなく、冷却流路の上流部及び下流部にもリブが設けられるため、インナーケースの肉厚差が小さくなってインナーケースに生じる応力集中を緩和することができる。また、複数の冷却リブ及び複数の補強リブによって冷却水に接するインナーケースの表面積が増えてモータの冷却性能が向上される。冷却リブの密度を上げてもインナーケースの肉厚差が大きくなり過ぎることがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例のインバータ一体型モータの側面図である。
本実施例のインバータ一体型モータの正面図である。
図1のインバータ一体型モータをA-A線に沿って切断した断面図である。
図2のインバータ一体型モータをB-B線に沿って切断した断面図である。
本実施例のインナーケースの側面図及び上面図である。
本実施例のヒートシンクの斜視図である。
インナーケースの応力分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様のモータケースは、アウターケースにインナーケースが収容され、インナーケースにモータのステータが焼嵌めされている。インナーケースの外周面には複数の冷却リブが設けられ、インナーケース及びアウターケースの間には冷却流路が形成されている。冷却流路の上流部及び下流部では、インナーケースの外周面に複数の冷却リブの代わりに冷却リブよりも低い複数の補強リブが設けられることで冷却水の流入及び流出が阻害され難い。また、冷却流路の上流部及び下流部を除いた領域だけでなく、冷却流路の上流部及び下流部にもリブが設けられるため、インナーケースの肉厚差が小さくなってインナーケースに生じる応力集中を緩和することができる。また、複数の冷却リブ及び複数の補強リブによって冷却水に接するインナーケースの表面積が増えてモータの冷却性能が向上される。冷却リブの密度を上げてもインナーケースの肉厚差が大きくなり過ぎることがない。
【実施例】
【0010】
一般的な車両用モータのモータケースは、アウターケースの内側にインナーケースが収容され、インナーケースの外周面から突き出した複数の冷却リブによって冷却流路が形成されている。インナーケースの内側にステータが焼嵌めされ、インナーケースに焼嵌め応力が発生している。通常、冷却流路の上流部及び下流部にリブが設けられないので、インナーケースの肉厚差によって応力集中が発生する。特に冷却性能を高めるために冷却リブの密度を高めると応力集中が強くなる。そこで、本実施例では、冷却リブの密度を高めると共に冷却流路の上流部及び下流部にもリブを設けて応力集中を緩和している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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