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公開番号2025121533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024016977
出願日2024-02-07
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250813BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】第1金属板と第2金属板を溶接部で接合した導電体の放熱性能を向上できる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】導電体80は、板状の第1金属板81と板状の第2金属板92とを有する。第1金属板81は、第2金属板92に対して、一対の巻線70を間に挟んで配置される本体部83と、本体部83から第2金属板92に向けて延出する一対の延出部84と、を有する。第2金属板92は、一対の延出部84とそれぞれ対向する一対の対向部94と、一対の対向部94を連結する連結部93と、を有する。対向部94及び延出部84は、互いに溶接される溶接部99を有し、底壁部15aには、溶接部99及び連結部93が配置されるとともに、溶接部99及び連結部93から生じた熱を底壁部15aに伝熱する放熱グリス56が設けられる溝151が形成されている。誘導電流は、溝151に配置された溶接部99及び連結部93を流れる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータ装置と、
前記圧縮部と、前記電動モータと、前記インバータ装置と、を内部に収容する金属製のハウジングと、を有し、
前記インバータ装置は、
直流電力を交流電力に変換するインバータ回路部と、
前記インバータ回路部の入力側に設けられるとともに前記インバータ回路部に入力される前記直流電力に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部と、を有し、
前記ノイズ低減部は、
コモンモードチョークコイルと、
前記コモンモードチョークコイルとともにローパスフィルタを構成する平滑コンデンサと、を有し、
前記コモンモードチョークコイルは、
環状のコアと、
前記コアに巻回された一対の巻線と、
一対の前記巻線の両方を囲繞するとともに、前記コアからの漏れ磁束の変化に抗うように誘導電流が周方向に流れるように環状に形成された導電体と、を有する電動圧縮機において、
前記導電体は、板状の第1金属板と板状の第2金属板とを有し、
前記第1金属板は、前記第2金属板に対して、前記一対の巻線を間に挟んで配置される本体部と、前記本体部から前記第2金属板に向けて延在する一対の延出部と、を有し、
前記第2金属板は、一対の前記延出部とそれぞれ対向する一対の対向部と、一対の前記対向部を連結する連結部と、を有し、
前記対向部及び前記延出部は、互いに溶接される溶接部を有し、
前記ハウジングには、前記溶接部及び前記連結部が配置されるとともに、前記溶接部及び前記連結部から生じた熱を前記ハウジングに伝熱する放熱材が設けられる溝が形成されており、
前記誘導電流は、前記溝に配置された前記溶接部及び前記連結部を流れることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記第2金属板は、一対の前記対向部と、一対の前記対向部の間をそれぞれ連結する一対の連結部と、を有する四角枠状であり、
前記溝は、前記第2金属板に向けて開口する四角枠状であり、
前記第2金属板は、前記溝に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記第2金属板と、前記溝の内側面との最短距離は、前記巻線と前記ハウジングとの最短距離より小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、ハウジングと、圧縮部と、モータと、インバータ装置と、を有している。ハウジングは、圧縮部、モータ、及びインバータ装置を内部に収容している。圧縮部は、流体を圧縮する。モータは、圧縮部を駆動する。インバータ装置は、金属製のハウジングに収容されている。インバータ装置は、モータを駆動する。
【0003】
インバータ装置は、インバータ回路部と、ノイズ低減部と、を有している。インバータ回路部は、直流電力を交流電力に変換する。ノイズ低減部は、インバータ回路部の入力側に設けられている。ノイズ低減部は、インバータ回路部に入力される直流電力に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させる。ノイズ低減部は、コモンモードチョークコイルと、当該コモンモードチョークコイルと共にローパスフィルタを構成する平滑コンデンサと、を有する。コモンモードチョークコイルは、環状のコアと、コアに巻回された一対の巻線と、一対の巻線の両方を囲繞するとともに、コアからの漏れ磁束の変化に抗うように誘導電流が周方向に流れるように環状に形成された導電体と、を有している。
【0004】
例えば、特許文献1に開示の電動圧縮機において、導電体としての環状の金属板は、金属板の周方向に分割された第1金属板と第2金属板とを有している。第1金属板は、本体部と、本体部の両端部から延びるように屈曲形成された一対の立設部と、を有する。第1金属板の本体部には、貫通孔が形成されている。
【0005】
第2金属板は、本体部と、本体部の両端部から延びるように屈曲形成された一対の立設部と、を有する。そして、第1金属板の一対の立設部の先端側において、それら立設部の間に第2金属板の立設部が配置されている。第1金属板と第2金属板の立設部同士が溶接されることにより、金属板は環状に形成されている。
【0006】
第1金属板は、本体部をハウジングに接触させて配置されるとともにハウジングと一対の巻線との間に配置されている。また、本体部の貫通孔内には放熱部材が配置されている。第2金属板は、第1金属板に電気的に接続されるとともに回路基板とコア及び一対の巻線との間に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-168561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1において、金属板の周方向に誘導電流が流れたとき、金属板は発熱する。このとき、第1金属板と第2金属板の立設部同士の溶接部も発熱するとともに、その溶接部の間に架け渡された第2金属板は、溶接部の熱が伝わって高温になりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータを駆動するインバータ装置と、前記圧縮部と、前記電動モータと、前記インバータ装置と、を内部に収容する金属製のハウジングと、を有し、前記インバータ装置は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路部と、前記インバータ回路部の入力側に設けられるとともに前記インバータ回路部に入力される前記直流電力に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部と、を有し、前記ノイズ低減部は、コモンモードチョークコイルと、前記コモンモードチョークコイルとともにローパスフィルタを構成する平滑コンデンサと、を有し、前記コモンモードチョークコイルは、環状のコアと、前記コアに巻回された一対の巻線と、一対の前記巻線の両方を囲繞するとともに、前記コアからの漏れ磁束の変化に抗うように誘導電流が周方向に流れるように環状に形成された導電体と、を有する電動圧縮機において、前記導電体は、板状の第1金属板と板状の第2金属板とを有し、前記第1金属板は、前記第2金属板に対して、前記一対の巻線を間に挟んで配置される本体部と、前記本体部から前記第2金属板に向けて延在する一対の延出部と、を有し、前記第2金属板は、一対の前記延出部とそれぞれ対向する一対の対向部と、一対の前記対向部を連結する連結部と、を有し、前記対向部及び前記延出部は、互いに溶接される溶接部を有し、前記ハウジングには、前記溶接部及び前記連結部が配置されるとともに、前記溶接部及び前記連結部から生じた熱を前記ハウジングに伝熱する放熱材が設けられる溝が形成されており、前記誘導電流は、前記溝に配置された前記溶接部及び前記連結部を流れることを要旨とする。
【0010】
これによれば、導電体には、コアからの漏れ磁束の変化に抗うように誘導電流が流れるため、導電体は発熱する。このとき、溶接部も発熱するとともに、溶接部と連結された連結部にも、溶接部の熱が伝わる。溶接部及び連結部から生じた熱は、放熱材を介してハウジングへと放出される。このため、電動圧縮機は、第1金属板と第2金属板を溶接部で接合した導電体の放熱性能を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)

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