TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025132329
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029802
出願日
2024-02-29
発明の名称
Na-Si合金の製造方法及びシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
33/06 20060101AFI20250903BHJP(無機化学)
要約
【課題】製造効率に優れつつ結晶性の高いNa-Si合金が得られるNa-Si合金の製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面に係るNa-Si合金の製造方法は、粉末状のSi材料の存在下で金属ナトリウムを粉砕することで、金属ナトリウムの粉砕物及び粉末状のSi材料の混合物を得る粉砕混合工程と、混合物を第一温度に加熱することでNa-Si合金を得る合金化工程と、を備え、粉砕混合工程において、混合物の表面におけるナトリウム元素の原子数(at1)とケイ素元素の原子数(at2)との表面元素比率(at1/at2)が、5/95未満となるまで金属ナトリウムを粉砕する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
粉末状のSi材料の存在下で金属ナトリウムを粉砕することで、前記金属ナトリウムの粉砕物及び前記粉末状のSi材料の混合物を得る粉砕混合工程と、
前記混合物を第一温度に加熱することでNa-Si合金を得る合金化工程と、
を備え、
前記粉砕混合工程において、前記混合物の表面におけるナトリウム元素の原子数(at1)とケイ素元素の原子数(at2)との表面元素比率(at1/at2)が、5/95未満となるまで前記金属ナトリウムを粉砕する、Na-Si合金の製造方法。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記第一温度が、280℃以上400℃以下である、請求項1に記載のNa-Si合金の製造方法。
【請求項3】
前記第一温度が、280℃以上360℃以下である、請求項1に記載のNa-Si合金の製造方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のNa-Si合金の製造方法によりNa-Si合金を得る工程を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法であって、
前記粉砕混合工程後、前記混合物と、Naゲッター剤とを同一の容器内に収容する収容工程を備え、
前記合金化工程後、前記Na-Si合金を前記容器内に収容したまま、前記容器内を減圧するとともに、前記容器内を第二温度に加熱することで、前記Na-Si合金から気化したNaを前記Naゲッター剤と反応させてシリコンクラスレートIIを生成するシリコンクラスレート生成工程を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【請求項5】
前記収容工程では、前記容器内の前記混合物を保持する第一収容部において、前記混合物が層状に配置され、
層状に配置された前記混合物の層厚みが、10mm以下である、請求項4に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【請求項6】
前記収容工程では、前記容器内において、前記混合物を保持する複数の第一収容部と前記Naゲッター剤を保持する複数の第二収容部とが、第一方向に交互に配置される、請求項4に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、Na-Si合金の製造方法及びシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
クラスレート化合物は、ホスト原子によって形成される三次元の籠状構造の中にゲスト原子が内包された化合物である。ホスト原子がシリコンであるシリコンクラスレートとして、例えば、Si原子の12面体とSi原子の16面体とが面を共有してなる立方晶構造内にゲスト原子であるナトリウムが内包された、II型のシリコンクラスレート(所謂、シリコンクラスレートII)が知られている。
【0003】
シリコンクラスレートIIは、加熱処理により、その籠状構造を維持したまま内包するナトリウムを離脱させることができるため、二次電池の負極活物質としての活用が検討されている。
【0004】
シリコンクラスレートIIは、Na及びSiを含有するNa-Si合金を原料として製造される。特許文献1には、金属ナトリウム分散体と、粉末状のシリコンと、を炭化水素系分散媒中で混合してNa-Si混合原料を得る混合工程と、Na-Si混合原料をナトリウムシリサイドの融点未満の温度で加熱してナトリウムシリサイドを得る反応工程と、を具備する、負極活物質原料の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-083924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示の製造方法は、炭化水素系分散媒を洗浄する工程などが必要であり製造効率の点で改善の余地がある。
【0007】
ところで、シリコンクラスレートIIの原料であるNa-Si合金には、結晶性が高いことが求められる。結晶性の高いNa-Si合金を原料として用いることで、クラスレート化の工程におけるアモルファスシリコンの生成が抑制され、シリコンクラスレートIIを高い収率で得ることができる。
【0008】
本開示は、製造効率に優れつつ結晶性の高いNa-Si合金が得られるNa-Si合金の製造方法を提供する。また、本開示は、このようなNa-Si合金の製造方法によりNa-Si合金を得る工程を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一側面は、以下のNa-Si合金の製造方法及びシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法を提供する。
[1] 粉末状のSi材料の存在下で金属ナトリウムを粉砕することで、金属ナトリウムの粉砕物及び粉末状のSi材料の混合物を得る粉砕混合工程と、
混合物を第一温度に加熱することでNa-Si合金を得る合金化工程と、
を備え、
粉砕混合工程において、混合物の表面におけるナトリウム元素の原子数(at1)とケイ素元素の原子数(at2)との表面元素比率(at1/at2)が、5/95未満となるまで金属ナトリウムを粉砕する、Na-Si合金の製造方法。
[2] 第一温度が、280℃以上400℃以下である、[1]に記載のNa-Si合金の製造方法。
[3] 第一温度が、280℃以上360℃以下である、[1]に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[4] [1]~[3]のいずれかに記載のNa-Si合金の製造方法によりNa-Si合金を得る工程を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法であって、
粉砕混合工程後、混合物と、Naゲッター剤とを同一の容器内に収容する収容工程を備え、
合金化工程後、Na-Si合金を容器内に収容したまま、容器内を減圧するとともに、容器内を第二温度に加熱することで、Na-Si合金から気化したNaをNaゲッター剤と反応させてシリコンクラスレートIIを生成するシリコンクラスレート生成工程を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[5] 収容工程では、容器内の混合物を保持する第一収容部において、混合物が層状に配置され、
層状に配置された混合物の層厚みが、10mm以下である、[4]に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[6] 収容工程では、容器内において、混合物を保持する複数の第一収容部とNaゲッター剤を保持する複数の第二収容部とが、第一方向に交互に配置される、[4]又は[5]に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、製造効率に優れつつ結晶性の高いNa-Si合金が得られるNa-Si合金の製造方法が提供される。また、本開示によれば、このようなNa-Si合金の製造方法によりNa-Si合金を得る工程を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社豊田自動織機
車両
2日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
今日
株式会社豊田自動織機
耐熱部材
今日
株式会社豊田自動織機
希釈装置
10日前
株式会社豊田自動織機
流体機械
6日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2日前
株式会社豊田自動織機
インバータ装置
1日前
株式会社豊田自動織機
流体圧シリンダ
6日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池ユニット
3日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池ユニット
3日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
3日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
3日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
3日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
3日前
株式会社豊田自動織機
機能構造体の製造方法
3日前
株式会社豊田自動織機
機能構造体の製造方法
9日前
株式会社豊田自動織機
ラジエータ取付け構造
13日前
株式会社豊田自動織機
電動機、及び電動圧縮機
3日前
トヨタ自動車株式会社
液系電池
10日前
トヨタ自動車株式会社
搬送方法および搬送装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置の製造方法、及び蓄電装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
バイポーラ集電体、バイポーラ電極及びバイポーラ型二次電池
8日前
株式会社豊田自動織機
Na-Si合金の製造方法及びシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法
1日前
株式会社北川鉄工所
炭酸化装置
16日前
東西電工株式会社
オゾン発生装置
28日前
東ソー株式会社
鉄含有小細孔ゼオライト
1か月前
公立大学法人大阪
硫化物
1日前
三菱重工業株式会社
水素製造装置
15日前
東芝ライテック株式会社
オゾン発生装置
1か月前
三菱マテリアル株式会社
超硬合金粉末の製造方法
1か月前
光宇應用材料股ふん有限公司
低炭素水素の製造方法
6日前
株式会社合同資源
ヨウ化銅の製造方法
1か月前
日本化学工業株式会社
リン酸バナジウムリチウムの製造方法
13日前
株式会社フクハラ
酸化カルシウム生成装置及び生成方法
3日前
続きを見る
他の特許を見る