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公開番号2025129598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026332
出願日2024-02-26
発明の名称流体機械
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04C 29/02 20060101AFI20250829BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】モータ室側シール部材及び作動室側シール部材の少なくとも一方の潤滑を良好なものとすること。
【解決手段】流体機械10は、ギアハウジング13の端壁13aにおけるモータ側凹部よりも重力方向下側に貫通形成されるとともに、モータ側貫通孔17に開口し、動力伝達部40の回転に伴い圧縮されたオイルをモータ室側シール部材31に供給する第3オイル供給通路56、及びロータハウジング14の端壁14aにおける作動部側凹部よりも重力方向下側に貫通形成されるとともに、一対の作動部側貫通孔19の各々に開口し、動力伝達部40の回転に伴い圧縮されたオイルを作動室側シール部材32に供給する第4オイル供給通路57の少なくとも一方を備えている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに対して各々が軸受に支持されるとともに、互いに平行に配置される駆動軸及び従動軸と、
前記駆動軸を回転させるモータと、
前記駆動軸及び前記従動軸を同期回転させる動力伝達部と、
前記駆動軸及び前記従動軸により、流体を吸入して吐出する作動部と、を備え、
前記ハウジングには、前記モータを収容するモータ室と、前記作動部を収容する作動室と、前記動力伝達部及び当該動力伝達部を潤滑するオイルを収容する動力伝達室と、が形成され、前記モータ室、前記動力伝達室、及び前記作動室はこの順番で並んでおり、
前記ハウジングは、前記モータ室及び前記動力伝達室を仕切る第1仕切壁と、前記動力伝達室及び前記作動室を仕切る第2仕切壁と、を有し、
前記第1仕切壁には、前記駆動軸が挿通されるモータ側貫通孔と、前記モータ側貫通孔よりも重力方向上側に設けられるとともに、前記動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルが溜まるモータ側凹部と、が形成され、
前記第2仕切壁には、前記駆動軸及び前記従動軸がそれぞれ挿通される一対の作動部側貫通孔と、前記一対の作動部側貫通孔よりも重力方向上側に設けられるとともに、前記動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルが溜まる作動部側凹部と、が形成され、
前記モータ側貫通孔には、前記動力伝達室と前記モータ室とをシールするモータ室側シール部材が設けられ、
前記一対の作動部側貫通孔の各々には、前記動力伝達室と前記作動室とをシールする作動室側シール部材が設けられ、
前記第1仕切壁には、前記モータ側貫通孔に開口するとともに、前記モータ側凹部に溜まったオイルを前記モータ室側シール部材に供給する第1オイル供給通路が貫通形成されており、
前記第2仕切壁には、前記一対の作動部側貫通孔の各々に開口するとともに、前記作動部側凹部に溜まったオイルを前記作動室側シール部材に供給する第2オイル供給通路が貫通形成されている流体機械であって、
前記第1仕切壁における前記モータ側凹部よりも重力方向下側に貫通形成されるとともに、前記モータ側貫通孔に開口し、前記動力伝達部の回転に伴い圧縮されたオイルを前記モータ室側シール部材に供給する第3オイル供給通路、及び前記第2仕切壁における前記作動部側凹部よりも重力方向下側に貫通形成されるとともに、前記一対の作動部側貫通孔の各々に開口し、前記動力伝達部の回転に伴い圧縮されたオイルを前記作動室側シール部材に供給する第4オイル供給通路の少なくとも一方を備えていることを特徴とする流体機械。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記動力伝達部は、前記駆動軸に固定された駆動ギアと、前記従動軸に固定された従動ギアと、を有し、前記駆動ギア及び前記従動ギアの回転に伴い互いの歯が接触するとともに、互いの歯先と歯底との間隔が狭くなっていく圧縮領域と、前記駆動ギア及び前記従動ギアの回転に伴い互いの歯が接触するとともに、互いの歯先と歯底との間隔が広くなっていく膨張領域と、を形成し、
前記第1仕切壁には、前記圧縮領域と前記膨張領域との境界部分に対向するように凸設するとともに、前記圧縮領域で圧縮されて噴出されるオイルを前記第3オイル供給通路へ案内するモータ側凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
【請求項3】
前記第1仕切壁には、前記モータ側凸部よりも重力方向上側において前記圧縮領域に対向するように凸設し、前記圧縮領域で圧縮されて噴出されるオイルを前記第3オイル供給通路へ案内するモータ側上方凸部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の流体機械。
【請求項4】
前記第1仕切壁には、前記モータ側凸部と前記モータ側上方凸部との間に凸設し、前記圧縮領域で圧縮されて噴出されるオイルを前記第3オイル供給通路へ案内するモータ側側方凸部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の流体機械。
【請求項5】
前記第3オイル供給通路は、前記モータ側上方凸部よりも前記モータ側凸部寄りに開口していることを特徴とする請求項4に記載の流体機械。
【請求項6】
前記動力伝達部は、前記駆動軸に固定された駆動ギアと、前記従動軸に固定された従動ギアと、を有し、前記駆動ギア及び前記従動ギアの回転に伴い互いの歯が接触するとともに、互いの歯先と歯底との間隔が狭くなっていく圧縮領域と、前記駆動ギア及び前記従動ギアの回転に伴い互いの歯が接触するとともに、互いの歯先と歯底との間隔が広くなっていく膨張領域と、を形成し、
前記第2仕切壁には、前記圧縮領域と前記膨張領域との境界部分に対向するように凸設するとともに、前記圧縮領域で圧縮されて噴出されるオイルを前記第4オイル供給通路へ案内する作動部側凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
【請求項7】
前記第2仕切壁には、前記作動部側凸部よりも重力方向上側において前記圧縮領域に対向するように凸設し、前記圧縮領域で圧縮されて噴出されるオイルを前記第4オイル供給通路へ案内する作動部側上方凸部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の流体機械。
【請求項8】
前記第2仕切壁には、前記作動部側凸部と前記作動部側上方凸部との間に凸設し、前記圧縮領域で圧縮されて噴出されるオイルを前記第4オイル供給通路へ案内する作動部側側方凸部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の流体機械。
【請求項9】
前記第4オイル供給通路は、前記作動部側上方凸部よりも前記作動部側凸部寄りに開口していることを特徴とする請求項8に記載の流体機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体機械に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ハウジングと、駆動軸及び従動軸と、モータと、動力伝達部と、作動部と、を備えている流体機械が知られている。駆動軸及び従動軸は、ハウジングに対して各々が軸受に支持されるとともに、互いに平行に配置されている。モータは、駆動軸を回転させる。動力伝達部は、駆動軸及び従動軸を同期回転させる。作動部は、駆動軸及び従動軸により、流体を吸入して吐出する。
【0003】
ハウジングには、モータ室と、作動室と、動力伝達室と、が形成されている。モータ室は、モータを収容する。作動室は、作動部を収容する。動力伝達室は、動力伝達部及び当該動力伝達部を潤滑するオイルを収容する。モータ室、動力伝達室、及び作動室はこの順番で並んでいる。ハウジングは、第1仕切壁と、第2仕切壁と、を有している。第1仕切壁は、モータ室及び動力伝達室を仕切る。第2仕切壁は、動力伝達室及び作動室を仕切る。
【0004】
第1仕切壁には、駆動軸が挿通されるモータ側貫通孔が形成されている。モータ側貫通孔には、動力伝達室とモータ室とをシールするモータ室側シール部材が設けられている。第2仕切壁には、一対の作動部側貫通孔が形成されている。各作動部側貫通孔には、駆動軸及び従動軸がそれぞれ挿通されている。一対の作動部側貫通孔の各々には、動力伝達室と作動室とをシールする作動室側シール部材が設けられている。
【0005】
また、例えば特許文献1のように、第1仕切壁には、モータ側凹部と、第1オイル供給通路と、が形成されるとともに、第2仕切壁には、作動部側凹部と、第2オイル供給通路と、が形成されている場合がある。
【0006】
モータ側凹部は、モータ側貫通孔よりも重力方向上側に設けられている。モータ側凹部には、動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルが溜まる。第1オイル供給通路は、モータ側貫通孔に開口している。そして、第1オイル供給通路は、モータ側凹部に溜まったオイルをモータ室側シール部材に供給する。これによれば、モータ側凹部から第1オイル供給通路を介してモータ室側シール部材に供給されるオイルによって、モータ室側シール部材の潤滑が良好なものとなる。
【0007】
作動部側凹部は、一対の作動部側貫通孔よりも重力方向上側に設けられている。作動部側凹部には、動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルが溜まる。第2オイル供給通路は、一対の作動部側貫通孔の各々に開口している。そして、第2オイル供給通路は、作動部側凹部に溜まったオイルを作動室側シール部材に供給する。これによれば、作動部側凹部から第2オイル供給通路を介して作動室側シール部材に供給されるオイルによって、作動室側シール部材の潤滑が良好なものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-21333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような流体機械において、例えば、流体機械の姿勢が駆動軸の軸方向に対して傾く等して、動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルにおけるモータ側凹部及び作動部側凹部への流入が不安定になる場合がある。すると、モータ室側シール部材及び作動室側シール部材をオイルによって好適に潤滑することが困難となってしまう虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する流体機械は、ハウジングと、前記ハウジングに対して各々が軸受に支持されるとともに、互いに平行に配置される駆動軸及び従動軸と、前記駆動軸を回転させるモータと、前記駆動軸及び前記従動軸を同期回転させる動力伝達部と、前記駆動軸及び前記従動軸により、流体を吸入して吐出する作動部と、を備え、前記ハウジングには、前記モータを収容するモータ室と、前記作動部を収容する作動室と、前記動力伝達部及び当該動力伝達部を潤滑するオイルを収容する動力伝達室と、が形成され、前記モータ室、前記動力伝達室、及び前記作動室はこの順番で並んでおり、前記ハウジングは、前記モータ室及び前記動力伝達室を仕切る第1仕切壁と、前記動力伝達室及び前記作動室を仕切る第2仕切壁と、を有し、前記第1仕切壁には、前記駆動軸が挿通されるモータ側貫通孔と、前記モータ側貫通孔よりも重力方向上側に設けられるとともに、前記動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルが溜まるモータ側凹部と、が形成され、前記第2仕切壁には、前記駆動軸及び前記従動軸がそれぞれ挿通される一対の作動部側貫通孔と、前記一対の作動部側貫通孔よりも重力方向上側に設けられるとともに、前記動力伝達部の回転によって攪拌されたオイルが溜まる作動部側凹部と、が形成され、前記モータ側貫通孔には、前記動力伝達室と前記モータ室とをシールするモータ室側シール部材が設けられ、前記一対の作動部側貫通孔の各々には、前記動力伝達室と前記作動室とをシールする作動室側シール部材が設けられ、前記第1仕切壁には、前記モータ側貫通孔に開口するとともに、前記モータ側凹部に溜まったオイルを前記モータ室側シール部材に供給する第1オイル供給通路が貫通形成されており、前記第2仕切壁には、前記一対の作動部側貫通孔の各々に開口するとともに、前記作動部側凹部に溜まったオイルを前記作動室側シール部材に供給する第2オイル供給通路が貫通形成されている流体機械であって、前記第1仕切壁における前記モータ側凹部よりも重力方向下側に貫通形成されるとともに、前記モータ側貫通孔に開口し、前記動力伝達部の回転に伴い圧縮されたオイルを前記モータ室側シール部材に供給する第3オイル供給通路、及び前記第2仕切壁における前記作動部側凹部よりも重力方向下側に貫通形成されるとともに、前記一対の作動部側貫通孔の各々に開口し、前記動力伝達部の回転に伴い圧縮されたオイルを前記作動室側シール部材に供給する第4オイル供給通路の少なくとも一方を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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