TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025132791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030583
出願日2024-02-29
発明の名称硫化物
出願人公立大学法人大阪
代理人個人,個人,個人
主分類C01G 9/00 20060101AFI20250903BHJP(無機化学)
要約【課題】InやGaのような高価な元素を含有せずとも、高いイオン伝導性を有し、固体電解質として有用な材料の提供。
【解決手段】式:
Na3-xZn1-xAl1+xS4
[式中、xは0以上0.5以下である。]
で表される硫化物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式:
Na
3-x
Zn
1-x
Al
1+x


[式中、xは0以上0.5以下である。]
で表される硫化物。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
xが0.25以下である、請求項1に記載の硫化物。
【請求項3】
xが0.01以上である、請求項1又は2に記載の硫化物。
【請求項4】
ナトリウムイオン電池用の固体電解質である、請求項1又は2に記載の硫化物。
【請求項5】
全固体ナトリウムイオン電池用の固体電解質である、請求項1又は2に記載の硫化物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の前記硫化物を含む電池部材。
【請求項7】
前記電池部材が負極である、請求項6に記載の電池部材。
【請求項8】
前記電池部材が正極である、請求項6に記載の電池部材。
【請求項9】
前記電池部材が電解質層である、請求項6に記載の電池部材。
【請求項10】
前記電池部材が固体電解質層である、請求項6に記載の電池部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、硫化物、特に固体電解質として有用な硫化物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年の研究で、Na
3
ZnMS
4
(M = In, Ga)結晶が高いイオン伝導性を有する構造であることが示唆された(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
S. Han, J. Y. Seo, W. B. Park, A. B. Ikhe, S. Y. Choi, S. C. Han, K. S. Sohn and M. Pyo, J. Mater. Chem. A, 10 (2022) 25039-25046.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1におけるInやGaを使用する材料は高価であり工業的に不利である。本開示は、InやGaのような高価な元素を含有せずとも、高いイオン伝導性を有し、固体電解質として有用な材料を提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
式:
Na
3-x
Zn
1-x
Al
1+x


[式中、xは0以上0.5以下である。]
で表される硫化物。
[項2]
xが0.25以下である、項1に記載の硫化物。
[項3]
xが0.01以上である、項1又は2に記載の硫化物。
[項4]
ナトリウムイオン電池用の固体電解質である、項1~3のいずれか一項に記載の硫化物。
[項5]
全固体ナトリウムイオン電池用の固体電解質である、項1~4のいずれか一項に記載の硫化物。
[項6]
項1~5のいずれか一項に記載の前記硫化物を含む電池部材。
[項7]
前記電池部材が負極である、項6に記載の電池部材。
[項8]
前記電池部材が正極である、項6に記載の電池部材。
[項9]
前記電池部材が電解質層である、項6に記載の電池部材。
[項10]
前記電池部材が固体電解質層である、項6に記載の電池部材。
[項11]
項6に記載の前記電池部材を備える、電池。
[項12]
式:
Na
3-x
Zn
1-x
Al
1+x


[式中、xは0以上0.5以下である。]
で表される硫化物の製造方法であって、
Na



(nは1以上10以下)、S、Zn、及びAlを混合して混合物を得る原料混合工程、
前記混合物を加熱して熱処理物を得る加熱工程、及び
前記熱処理物を冷却する冷却工程
を含む、製造方法。
[項13]
前記加熱工程が常圧で行われる、項12に記載の製造方法。
[項14]
前記加熱工程が500℃以上1000℃以下で行われる、項12又は13に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示における硫化物は良好なナトリウムイオン伝導性を有し、ナトリウムイオン電池の固体電解質として有用である。また、本開示における硫化物は汎用元素のみで構成されるため安価であり工業的に有利である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<硫化物>
〔硫化物の特性等〕
本開示における硫化物は良好なイオン伝導性を有し、固体電解質として有用である。また、本開示における硫化物は汎用元素のみで構成されるため安価であり工業的に有利である。さらに、本開示における硫化物は、耐湿性(水分安定性)にも優れ得る。
【0008】
〔硫化物の組成等〕
本開示における硫化物は、式:
Na
3-x
Zn
1-x
Al
1+x


[式中、xは0以上0.5以下である。]
で表されてよい。
【0009】
xは硫化物におけるナトリウム欠陥の導入の程度を意味し、固溶体の形成の程度と関連し得る。xは0以上、0超、0.01以上、0.03以上、以上、0.05以上、0.07以上、0.10以上、0.15以上、0.20以上、0.25以上、又は0.30以上であってよく、例えば0.01以上であり、また、0.50以下、0.45以下、0.40以下、0.35以下、0.30以下、0.25以下、0.20以下、0.15以下、0.10以下、又は0.05以下であってよく、例えば0.25以下であり、一態様において、0以上0.5以下、0以上0.25以下、又は0.03以上0.025以下であってよい。xを0超とする(ナトリウム欠陥を導入する)ことがイオン伝導度を特に向上する観点から好適である。
【0010】
本開示における硫化物は、結晶質、ガラス、又はガラスセラミックス(結晶化ガラス)であってもよい。ガラスセラミックスとは、結晶質と非晶質が混在した状態、特にガラス相と該ガラス相中に分散した(析出)結晶相を有する状態のものをいう。硫化物における結晶質の割合は、10重量%以上、30重量%以上、50重量%以上、又は70重量%以上であってよく、また、90重量%以下、70重量%以下、50重量%以下、又は30重量%以下であってよく、一態様において10重量%以上90重量%以下である。結晶質部の割合は透過型電子顕微鏡観察やリートベルト法による結晶構造解析等により測定可能であり、製造工程における加熱温度や冷却状態を変更することで調整し得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
一酸化炭素の製造方法
1か月前
東洋アルミニウム株式会社
水素発生材料
21日前
東洋アルミニウム株式会社
水素発生材料
21日前
株式会社信日康
2次元構造を有する酸化ケイ素
13日前
株式会社フクハラ
高純度窒素ガス生成システム
6日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
29日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
29日前
浅田化学工業株式会社
アルミナ水分散液の製造方法
1か月前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
29日前
DOWAエコシステム株式会社
水酸化亜鉛の製造方法
6日前
マイクロ波化学株式会社
水素の製造方法
27日前
株式会社豊田自動織機
多孔質クラスレートシリコンの製造方法
13日前
デンカ株式会社
無機粉末及びそれを用いた樹脂組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
表面処理シリカ粉末、それを用いた樹脂組成物および分散液
1日前
JX金属株式会社
低α線酸化ビスマス
6日前
住友金属鉱山株式会社
硫酸ニッケル水溶液の製造方法
1日前
住友金属鉱山株式会社
硫酸ニッケル水溶液の製造方法
1日前
本田技研工業株式会社
金属シリコンの製造方法
22日前
信越化学工業株式会社
第四級アンモニウム修飾シリカ分散液の製造方法
6日前
清水建設株式会社
二酸化炭素固定化方法
14日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水素生成装置
1か月前
下関三井化学株式会社
リン化合物溶液の製造方法
6日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水素生成装置
13日前
下関三井化学株式会社
リン酸カルシウムの製造方法
6日前
トヨタ自動車株式会社
反応容器
21日前
トヨタ自動車株式会社
リン酸マンガン鉄リチウムの製造方法
1日前
株式会社SUN METALON
金属酸化物の還元体の製造方法
1か月前
個人
相転移速度を増加させる方法及びカルボン酸基含有物質の使用
14日前
岩谷産業株式会社
重水素化アンモニアの製造設備および重水素化アンモニアの製造方法
1か月前
日本コンクリート工業株式会社
比表面積を低下させた粉体の製造方法及び粉体製造装置
15日前
株式会社オキサイド
高純度フッ化アルミニウムの製造方法及びフッ化物単結晶の製造方法
1か月前
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
粒子の製造方法
1か月前
ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
リチウム金属複合酸化物の製造方法
1日前
積水化学工業株式会社
ガス製造装置
13日前
積水化学工業株式会社
還元剤およびガスの製造方法
21日前
三菱マテリアル株式会社
硫化リチウム、および、硫化物系固体電解質の製造方法
1か月前
続きを見る