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公開番号
2025089171
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023204221
出願日
2023-12-01
発明の名称
Trichoderma属菌
出願人
公立大学法人大阪
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
1/14 20060101AFI20250605BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】病害抑制作用がより強いTrichoderma属菌を提供すること。
【解決手段】Trichoderma sp. GS1株(特許生物寄託センター受領番号:NITE P-04001)である、Trichoderma属菌。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Trichoderma sp. GS1株(特許生物寄託センター受領番号:NITE P-04001)である、Trichoderma属菌。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のTrichoderma属菌を含有する、養液栽培用添加剤。
【請求項3】
養液栽培用固形培地に保持させて用いるための、請求項2に記載の養液栽培用添加剤。
【請求項4】
前記養液栽培用固形培地の材料がロックウール、ウレタン、砂、礫、パーライト、ピートモス、ヤシガラ、バーミキュライト、腐葉土、バーク、バーク堆肥、稲わら、稲わら堆肥、おがくず、おがくず堆肥、木質ペレット、木炭及び竹炭からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項3に記載の養液栽培用添加剤。
【請求項5】
養液栽培における病害抑制に用いるための、請求項2~4のいずれかに記載の養液栽培用添加剤。
【請求項6】
請求項1に記載のTrichoderma属菌を保持する、養液栽培用固形培地。
【請求項7】
病害抑制に用いるための、請求項6に記載の養液栽培用固形培地。
【請求項8】
請求項1に記載のTrichoderma属菌と接触可能な状態で植物を養液栽培することを含む、植物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、Trichoderma属菌等に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
植物工場での野菜の養液栽培のほとんどは、キク科(レタスなど)やアブラナ科(コマツナなど)に限られている。アカザ科(ホウレンソウなど)やハマミズナ科(アイスプラント)等は、高単価であるにも関わらず養液栽培の作目として普及していない。これは水媒伝染性の病害に弱いホウレンソウなどの作目が敬遠されるためである。また、養液への農薬施用が禁止され、有効な解決手段が無いことも大きな要因である。植物工場は閉鎖施設のために植物病原菌が入り込む余地が無いように思われるものの、実際には養液伝染性の植物病害が恒常的に発生している。
【0003】
Trichoderma属菌は生物防除微生物として古くから知られている(非特許文献1及び2)。しかし、水耕栽培作物の病害に対するTrichoderma属菌の病害抑制作用はほとんど明らかになっていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Annals of Agricultural Sciences, Volume 65, Issue 2, December 2020, Pages 168-178
岡山たばこ試験場報告、巻号:27、ページ:1-56、出版年(西暦):1966
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は研究を進める中で、水耕栽培等の養液栽培におけるTrichoderma属菌は必ずしも病害抑制作用を示すわけではなく、当該作用を示したとしても、その作用は弱いものであることを見出した。
【0006】
本開示は、病害抑制作用がより強いTrichoderma属菌を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、Trichoderma sp. GS1株(特許生物寄託センター受領番号:NITE P-04001)である、Trichoderma属菌、であれば、上記課題を解決できることを見出した。即ち、本開示は、下記の態様を包含する。
【0008】
項1. Trichoderma sp. GS1株(特許生物寄託センター受領番号:NITE P-04001)である、Trichoderma属菌。
【0009】
項2. 項1に記載のTrichoderma属菌を含有する、養液栽培用添加剤。
【0010】
項3. 養液栽培用固形培地に保持させて用いるための、項2に記載の養液栽培用添加剤。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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