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公開番号2025077779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190234
出願日2023-11-07
発明の名称アルコール性肝疾患予防又は改善用組成物
出願人甲南化工株式会社,公立大学法人大阪
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 36/185 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】アルコール性肝疾患を予防又は改善可能な新規手段を提供することを目的とする。
【解決手段】パパイヤ抽出物を含有するアルコール性肝疾患予防又は改善用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
パパイヤ抽出物を含有する、アルコール性肝疾患予防又は改善用組成物。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
パパイヤ抽出物が、水、エタノール又はこれらの混合液による抽出物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
アルコール性肝疾患が、アルコール摂取による脂肪肝、肝炎、肝線維症又は肝硬変である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
経口組成物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
医薬組成物又は食品組成物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
アルコール性肝疾患予防又は改善用組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
アルコール性肝疾患は、大量かつ常習的なアルコールの摂取を要因とする疾患である。該疾患では初期症状として脂肪肝を発症し、次いで、肝炎、肝線維症、肝硬変へと進行し、更には肝細胞がんへと進展する(非特許文献1)。このため、アルコール性肝疾患の予防や改善は極めて重要である。
【0003】
アルコールは、アルコール脱水素酵素(Alcohol dehydrogenase:ADH)によってアセトアルデヒドへと分解され、更に、アセトアルデヒドは、アルデヒド脱水素酵素(Aldehydedehydrogenase:ALDH)によって酢酸へと分解される。また、該分解経路とは異なるアルコール分解経路としてミクロソームエタノール酸化系(Microsomal ethanol-oxidizing system:MEOS)が知られており、該経路でもアルコールが分解される。しかし、後者の経路では、薬物を解毒するシトクロムP450 2E1(Cytochrome P450 2E1:CYP2E1)が主にアルコールの代謝に関わっており、CYP2E1による代謝に伴い、細胞障害を誘導する活性酸素種(Reactive oxygen species:ROS)が過剰に産生される。また、アルコール性肝疾患の進行の一因として、主としてCYP2E1によって産生されるROSが関与していると考えられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
医師・病院と患者をつなぐ医療検索サイトMedical Note、アルコール性肝疾患、最終更新日2017年04月25日、株式会社メディカルノート(https://medicalnote.jp/diseases/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%80%A7%E8%82%9D%E7%96%BE%E6%82%A3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アルコール性肝疾患を予防又は改善可能な新規手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、パパイヤ抽出物がアルコール性肝疾患の予防及び改善に有効である可能性を見出し更に検討を重ねた。本開示は例えば下記に代表される発明を包含する。
項1.パパイヤ抽出物を含有する、アルコール性肝疾患予防又は改善用組成物。
項2.パパイヤ抽出物が、水、エタノール又はこれらの混合液による抽出物である、項1に記載の組成物。
項3.アルコール性肝疾患が、アルコール摂取による脂肪肝、肝炎、肝線維症又は肝硬変である、項1又は2に記載の組成物。
項4.経口組成物である、項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
項5.医薬組成物又は食品組成物である、項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の効果】
【0007】
アルコール性肝疾患の予防又は改善のための新規手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
エタノールにより低下した細胞生存率に、パパイヤ抽出物が与える影響を検討した結果を示す。パパイヤ抽出物により、細胞生存率が回復することが分かる。
パパイヤ抽出物の細胞毒性を調べた結果を示す。本試験例ではパパイヤ抽出物による細胞毒性が認められなかった。
エタノールにより亢進した細胞内ROS生産量に、パパイヤ抽出物が与える影響を検討した結果を示す。パパイヤ抽出物により、亢進した細胞内ROS生産量が抑制されることが分かる。
アルコール代謝関連酵素CYP2E1の活性にパパイヤ抽出物が与える影響の検討結果を示す。パパイヤ抽出物により、亢進したCYP2E1活性が抑制されることが分かる。
アルコール代謝関連酵素ADHの活性にパパイヤ抽出物が与える影響の検討結果を示す。パパイヤ抽出物により、ADH活性を向上できることが分かる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示に包含されるアルコール性肝疾患予防又は改善用組成物は、パパイヤ抽出物を含有する。以下、該組成物を「本開示の組成物」と記載することがある。
【0010】
パパイヤ(Carica papaya L.) はパパイヤ科パパイヤ属に属する植物であり、一般的に熱帯~亜熱帯域に広く分布している。パパイヤ抽出物に使用するパパイヤの部位は、本開示の効果が得られる限り制限されず、葉、茎、幹、果実、根等のいずれであってもよく、好ましくは葉、茎が例示される。使用部位は1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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