TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025028011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2024134883
出願日
2024-08-13
発明の名称
タングステン分別用組成物及びその利用
出願人
公立大学法人大阪
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C07K
14/195 20060101AFI20250220BHJP(有機化学)
要約
【課題】タングステン(タングステン酸)選択性に優れたタングステン(タングステン酸)の分別手段の提供。
【解決手段】以下の(A-1)~(A-4)、及び(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、タングステン分別用組成物。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-4)(A-3)のポリペプチドにおいて、置換されたアミノ酸は維持された状態で、(A-3)のポリペプチドのアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-1)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-2)配列番号2のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなるポリペプチド
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、タングステン分別用組成物。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-4)(A-3)のポリペプチドにおいて、置換されたアミノ酸は維持された状態で、(A-3)のポリペプチドのアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(B-1)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-2)配列番号2のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(D-1)配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(D-2)配列番号17のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(E-1)配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(E-2)配列番号18のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
続きを表示(約 3,300 文字)
【請求項2】
(A-1)~(A-4)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとを組み合わせて含むか、又は
(D-1)~(D-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとを組み合わせて含む、請求項1に記載のタングステン分別用組成物。
【請求項3】
配列番号1のアミノ酸配列において、49番目のヒスチジンがアラニンに置換された、請求項1又は2に記載のタングステン分別用組成物。
【請求項4】
以下の(C-1)及び/又は(C-2)のポリペプチドを含む、タングステン分別用組成物。
(C-1)配列番号3のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(C-2)配列番号3のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつホモ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
【請求項5】
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドが発現された形質転換体を含む、タングステン分別用組成物。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-4)(A-3)のポリペプチドにおいて、置換されたアミノ酸は維持された状態で、(A-3)のポリペプチドのアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(B-1)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-2)配列番号2のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(D-1)配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(D-2)配列番号17のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(E-1)配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(E-2)配列番号18のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
【請求項6】
(A-1)~(A-4)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとが発現された形質転換体、又は
(D-1)~(D-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとが発現された形質転換体を含む、請求項5に記載のタングステン分別用組成物。
【請求項7】
配列番号1のアミノ酸配列において、49番目のヒスチジンがアラニンに置換された、請求項5又は6に記載のタングステン分別用組成物。
【請求項8】
以下の(C-1)及び/又は(C-2)のポリペプチドが発現された形質転換体を含む、タングステン分別用組成物。
(C-1)配列番号3のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(C-2)配列番号3のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつホモ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
【請求項9】
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチド、又は
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドが発現された形質転換体と、
タングステン含有水溶液と、を接触させる工程を含む、タングステンの分別方法。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-4)(A-3)のポリペプチドにおいて、置換されたアミノ酸は維持された状態で、(A-3)のポリペプチドのアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(B-1)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-2)配列番号2のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(D-1)配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(D-2)配列番号17のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(E-1)配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(E-2)配列番号18のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
【請求項10】
(A-1)~(A-4)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとの組合せ、若しくは
(D-1)~(D-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとの組合せ、又は
(A-1)~(A-4)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとが発現された形質転換体、若しくは
(D-1)~(D-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとが発現された形質転換体と、
タングステン含有水溶液と、を接触させる工程を含む、請求項9に記載のタングステンの分別方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、タングステン分別用組成物及びその利用等に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)
【背景技術】
【0002】
モリブデン、タングステン、バナジウム等のレアメタルは、様々な分野で利用されているものの、地殻中の存在量が比較的少ない、又は採掘と精錬のコストが高いなどの理由で流通・使用量が少ない点が欠点として挙げられる。しかし、レアメタルの中には、海洋中にオキソ酸として存在し、陸上埋蔵量よりも海洋総量の方が圧倒的に多いものがいくつかある。そのため、海洋中からのレアメタルの回収方法の開発が求められている。
【0003】
一方、近年モリブデンを貯蔵することのできる、モリブデン貯蔵タンパク質(Molybdenum Storage Protein;Mosto)の存在が明らかとなっている(非特許文献1)。Azotobacter vinelandiiから発見されたMostoは、αサブユニット及びβサブユニットからなるヘテロ6量体構造をとり、中心にケージのような大きな空洞を持つ。この空洞にモリブデン酸塩が取り込まれ、その後ケージ内で、モリブデン酸が重合してできたポリオキソメタレートの形で貯蔵されることが報告されている。しかしながら、A.vinelandiiは、性質の類似しているモリブデン及びタングステンの両方を菌体内に取り込むため、これらを分離回収できない点が課題となっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Proc Natl Acad Sci U S A. 2019 Dec 26;116(52):26497-26504.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、タングステン(タングステン酸)選択性に優れたタングステン(タングステン酸)の分別手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、A.vinelandii由来Mostoに類似のホモログを検索し、Isosphaera pallida由来Mosto(Wsp)及びDesulfococcus multivorans由来Mostoに着目した。これらのMostoは、タングステン選択性が高いことを見出し、さらに改良を重ねた。
【0007】
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、タングステン分別用組成物。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-4)(A-3)のポリペプチドにおいて、置換されたアミノ酸は維持された状態で、(A-3)のポリペプチドのアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(B-1)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-2)配列番号2のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(D-1)配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(D-2)配列番号17のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(E-1)配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(E-2)配列番号18のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
項2.
(A-1)~(A-4)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとを組み合わせて含むか、又は
(D-1)~(D-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとを組み合わせて含む、項1に記載のタングステン分別用組成物。
項3.
配列番号1のアミノ酸配列において、49番目のヒスチジンがアラニンに置換された、項1又は2に記載のタングステン分別用組成物。
項4.
以下の(C-1)及び/又は(C-2)のポリペプチドを含む、タングステン分別用組成物。
(C-1)配列番号3のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(C-2)配列番号3のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつホモ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
項5.
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドが発現された形質転換体を含む、タングステン分別用組成物。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-4)(A-3)のポリペプチドにおいて、置換されたアミノ酸は維持された状態で、(A-3)のポリペプチドのアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(B-1)配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(B-2)配列番号2のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(D-1)配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(D-2)配列番号17のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(E-1)配列番号18のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(E-2)配列番号18のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号17のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
項6.
(A-1)~(A-4)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(B-1)~(B-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとが発現された形質転換体、又は
(D-1)~(D-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドと、(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドとが発現された形質転換体を含む、項5に記載のタングステン分別用組成物。
項7.
配列番号1のアミノ酸配列において、49番目のヒスチジンがアラニンに置換された、項5又は6に記載のタングステン分別用組成物。
項8.
以下の(C-1)及び/又は(C-2)のポリペプチドが発現された形質転換体を含む、タングステン分別用組成物。
(C-1)配列番号3のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(C-2)配列番号3のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつホモ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
項9.
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチド、又は
以下の(A-1)~(A-4)、(B-1)~(B-2)、(D-1)~(D-2)、及び(E-1)~(E-2)からなる群より選択される少なくとも1つのポリペプチドが発現された形質転換体と、
タングステン含有水溶液と、を接触させる工程を含む、タングステンの分別方法。
(A-1)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリペプチド
(A-2)配列番号1のアミノ酸配列との配列同一性が85%以上であるアミノ酸配列からなり、かつ配列番号2のアミノ酸配列からなるポリペプチドとヘテロ多量体を形成してタングステン取り込み能を発揮するポリペプチド
(A-3)配列番号1のアミノ酸配列において、176番目のグルタミン酸がアラニンに置換されたアミノ酸配列からなるポリペプチド
【発明の効果】
【0008】
タングステン選択性に優れたタングステン分別用組成物が提供される。また、効率的なタングステンの分別手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
I.pallida由来Mosto(WspA01及びWspB01)の発現コンストラクトの模式図を示す。
I.pallida由来Mosto(Wsp)のSDS-PAGE写真を示す。
Wspのゲル濾過クロマトグラフィーの結果を示す。
WspA(alpha)及びAvMosto(beta)のアラインメント結果を示す。
D.multivorans由来Mosto(dmMosto)の発現コンストラクトの模式図を示す。
dmMostoのSDS-PAGE写真を示す。
dmMostoのゲル濾過クロマトグラフィーの結果を示す。
多様な生物に由来するMostoに関する分子系統樹を示す。
試験3で行ったSDS-PAGEの結果を示す。図中、レーン左から順に、1:WspAB01可溶性画分、2:WspAB01不溶性画分、3:WspAB01’可溶性画分、4:WspAB01’不溶性画分、及びM:分子量マーカーである。目的タンパク質のバンドを矢印で示す。
試験3で行ったSDS-PAGEの結果を示す。図中、レーン左から順に、1:WspAB02可溶性画分、2:WspAB02不溶性画分、及びM:分子量マーカーである。目的タンパク質のバンドを矢印で示す。
配列番号1のアミノ酸配列を示す。
配列番号2のアミノ酸配列を示す。
配列番号3のアミノ酸配列を示す。
配列番号4の塩基配列を示す。
配列番号5の塩基配列を示す。
配列番号12の塩基配列を示す。
配列番号15の塩基配列を示す。
配列番号16の塩基配列を示す。
配列番号17のアミノ酸配列を示す。
配列番号18のアミノ酸配列を示す。
配列番号19の塩基配列を示す。
配列番号20の塩基配列を示す。
配列番号21の塩基配列を示す。
配列番号22の塩基配列を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
公立大学法人大阪
診断装置
26日前
公立大学法人大阪
介護支援システム
25日前
公立大学法人大阪
蛍光X線分析装置
27日前
公立大学法人大阪
尿素化合物の製造方法
1か月前
鹿島建設株式会社
空調システム
1か月前
公立大学法人大阪
光学素子および光フィルタリング方法
4か月前
公立大学法人大阪
硫化リチウム-亜硫酸リチウム複合材料
2か月前
公立大学法人大阪
タングステン分別用組成物及びその利用
4日前
公立大学法人大阪
ドップラーライダー用動揺吸収台の制御方法
1か月前
公立大学法人大阪
半導体素子の観測装置、半導体素子の観測方法
1か月前
公立大学法人大阪
推定システム、推定方法、及び推定プログラム
18日前
国立大学法人金沢大学
異種接合体の分離方法
3か月前
三菱マテリアル株式会社
貴金属ナノ粒子の製造方法
4か月前
公立大学法人大阪
ナノ粒子、DDS用担体、経皮吸収製剤、及び化粧品
2か月前
公立大学法人大阪
臭化水素付加剤およびそれを用いた臭素化合物の製造方法
18日前
エースシステム株式会社
米飯類の保存安定性を向上させる方法
4か月前
公立大学法人大阪
光硬化性組成物およびその光硬化物ならびに光硬化物の製造方法
2か月前
国立大学法人金沢大学
異種接合体の製造方法及びその分離方法
3か月前
公立大学法人大阪
バーチャルリアリティシステム、バーチャルリアリティ制御方法及びプログラム
1か月前
住友金属鉱山株式会社
シミュレーション装置、シミュレーション方法、プログラム
3か月前
日本電信電話株式会社
光ファイバのモード群遅延特性を評価するための方法及び装置
5か月前
株式会社島津製作所
分化誘導用ペプチド
4か月前
コニカミノルタ株式会社
推定装置、推定方法、推定プログラム、記録装置および記録媒体
1か月前
三菱ケミカル株式会社
エチレン吸着フィルム、巻回体及びエチレン吸着フィルムの製造方法
4か月前
トヨタ自動車株式会社
負極活物質粒子、負極活物質層、固体電池及び負極活物質粒子の製造方法
3か月前
備前化成株式会社
血流改善剤
18日前
公立大学法人大阪
II型細胞膨化致死毒素産生菌による汚染可能性を判定する方法
2か月前
三井住友建設株式会社
建設資材製造方法、および、地盤固化方法
1か月前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
スラグ流生成装置、前記スラグ流生成装置を備えた化学物質の処理装置、スラグ流生成方法、及び前記スラグ流生成方法を用いた化学物質の処理方法
3か月前
高砂香料工業株式会社
香料組成物
26日前
小野薬品工業株式会社
GCL阻害剤
2か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
メタン製造装置
1か月前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
18日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
2か月前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る