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公開番号
2025082925
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196502
出願日
2023-11-20
発明の名称
複合粒子
出願人
公立大学法人大阪
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
A01N
43/56 20060101AFI20250523BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】薬剤の減農薬率をより高めることができる技術を提供すること。
【解決手段】乳酸-グリコール酸共重合体、及び20℃における水溶解度が1mg/L以上100mg/L以下である園芸用殺菌剤を含有する、複合粒子。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
乳酸-グリコール酸共重合体、及び20℃における水溶解度が1mg/L以上100mg/L以下である園芸用殺菌剤を含有する、複合粒子。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記園芸用殺菌剤の20℃における水溶解度が2mg/L以上20mg/L以下である、請求項1に記載の複合粒子。
【請求項3】
さらに水溶性ポリマーを含む、請求項1に記載の複合粒子。
【請求項4】
前記乳酸-グリコール酸共重合体の重量平均分子量が2000以上100000以下である、請求項1に記載の複合粒子。
【請求項5】
前記乳酸-グリコール酸共重合体における乳酸単位に対するグリコール酸単位のモル比率が0.1~10.0である、請求項1に記載の複合粒子。
【請求項6】
粒子径D
p50
が500nm以下である、請求項1に記載の複合粒子。
【請求項7】
前記園芸用殺菌剤の含有量が前記複合粒子100質量%に対して10質量%以上95質量%以下である、請求項1に記載の複合粒子。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の複合粒子を含有する、農薬。
【請求項9】
液状である、請求項8に記載の農薬。
【請求項10】
糸状菌による病害の防除用である、請求項8に記載の農薬。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合粒子等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
持続可能な農業は、国連総会で採択された17の持続可能な開発目標の一つである「飢餓をゼロにする」を達成するために不可欠である。世界人口は、2050 年までに 98 億人近くに増加すると予測されており、食料を安定供給するには、今世紀半ばまでに農産物の生産を2012年の水準から少なくとも50%増加させる必要がある。一方で、生物多様性、農地、海洋、森林は、前例のない速度で枯渇しつつある。したがって、増加し続ける人口を養うには、農業の生産性を向上させることが不可欠である。世界的には、作物収量の平均35 % が収穫前の植物病害によって失われている。農薬は、植物病害による損失を防止または軽減するために、年間約40億米ドル相当の農薬が散布されており、農産物の収量と品質の向上に貢献している。しかし、農薬の約90%は、揮発、分解、光分解、浸出、流出により施用中に失われ、最終的に有害な生物学的標的に到達する農薬は0.1%未満である。すなわち、散布された農薬のごく少量だけが標的に到達し、残りは環境を汚染し、食物連鎖と人間の健康に深刻な影響を及ぼす可能性がある。また、非標的種への影響に加えて、環境中に農薬が遍在することで、病原体、昆虫、雑草に農薬耐性が生じる。以上のことから、新規でより付加価値の高い農薬の開発が望まれているが、新規な農薬有効成分の開発の難易度は高く、上市することは容易ではない。そのため、既存の有効成分を用いた高機能化を低コストで実現できる技術が期待されている。
【0003】
これらの問題を解決する方法として、キャリア粒子を用いた農薬送達システム(Pesticide delivery system, PDS)が注目されている。これまで、多孔性シリカやポリウレアへの農薬封入による徐放性や光分解耐性の付与が報告されている。生分解性材料をキャリア粒子として農薬を封入すれば、安全性の向上も期待できる。PLGAは生分解性や生体適合性に優れたポリマーで、プラスミドや抗がん剤のキャリアとして医薬分野で注目されている。本発明者は、水溶解度が極めて低い薬剤(シアゾファミド、20℃における水溶解度が0.1mg/L程度)を用いて、これをPLGA粒子に封入することで、疫病菌の植物への病原防除効果が向上することを報告している(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
K. Fukamachi, Y. Konishi, T. Nomura, Disease control of Phytophthora infestans using cyazofamid encapsulated in poly lactic-co-glycolic acid (PLGA) nanoparticles, Colloids Surfaces A Physicochem. Eng. Asp. 577 (2019) 315-322. https://doi.org/10.1016/j.colsurfa.2019.05.077.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1において、薬剤をPLGA粒子に封入することによる減農薬率、すなわち、薬剤を封入したPLGA粒子を用いて一定の病原防除効果が発揮される場合の薬剤濃度を濃度Aとし、粒子に封入していない薬剤を用いて同等の病原防除効果が発揮される場合の薬剤濃度を濃度Bとした場合に、式:[(濃度B-濃度A)/濃度B]×100 で算出される値は、50%程度である。
【0006】
本発明者は、薬剤の減農薬率をより高めることができる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、乳酸-グリコール酸共重合体、及び20℃における水溶解度が1mg/L以上100mg/L以下である園芸用殺菌剤を含有する、複合粒子、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0008】
項1. 乳酸-グリコール酸共重合体、及び20℃における水溶解度が1mg/L以上100mg/L以下である園芸用殺菌剤を含有する、複合粒子。
【0009】
項2. 前記園芸用殺菌剤の20℃における水溶解度が2mg/L以上20mg/L以下である、項1に記載の複合粒子。
【0010】
項3. さらに水溶性ポリマーを含む、項1に記載の複合粒子。
(【0011】以降は省略されています)
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