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公開番号2025116735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011337
出願日2024-01-29
発明の名称帯水層蓄熱システム及び帯水層蓄熱方法
出願人鹿島建設株式会社,公立大学法人大阪
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F28D 20/00 20060101AFI20250801BHJP(熱交換一般)
要約【課題】複数の帯水層を跨ぐ井戸の通水性能を維持する。
【解決手段】帯水層蓄熱システム100は、第1帯水層A1及び第2帯水層A1を跨いで形成され、第1帯水層A1及び第2帯水層A1から地下水を取り入れる第1井戸10a及び第2井戸10bと、第1井戸10a及び第2井戸10bに設けられ、第1井戸10a及び第2井戸10bのそれぞれの内部に、第1帯水層A1に通じる第1室11a、11bと、第2帯水層A2に通じる第2室12a、12bと、を形成する遮水層21a、22a、23a、21b、22b、23bと、第1井戸10aの第1室11aから地下水を汲み上げ、熱交換部1を通じて第2井戸10bの第1室11bに送出する第1ポンプ41aと、第1井戸10aの第2室12aから地下水を汲み上げ、熱交換部1を通じて第2井戸10bの第2室12bに送出する第2ポンプ42aと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1帯水層及び第2帯水層から地下水を汲み上げ、熱交換部を通じて前記第1帯水層及び前記第2帯水層にそれぞれ還元する帯水層蓄熱システムであって、
前記第1帯水層及び前記第2帯水層を跨いで形成され、前記第1帯水層及び前記第2帯水層から地下水を取り入れる第1井戸及び第2井戸と、
前記第1井戸及び前記第2井戸に設けられ、前記第1井戸及び前記第2井戸のそれぞれの内部に、前記第1帯水層に通じる第1室と、前記第2帯水層に通じる第2室と、を形成する遮水層と、
前記第1井戸の前記第1室から地下水を汲み上げ、前記熱交換部を通じて前記第2井戸の前記第1室に送出する第1ポンプと、
前記第1井戸の前記第2室から地下水を汲み上げ、前記熱交換部を通じて前記第2井戸の前記第2室に送出する第2ポンプと、を備える、
帯水層蓄熱システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1ポンプ及び前記第2ポンプは、前記第1井戸の前記遮水層よりも浅部、並びに前記第1ポンプ及び前記第2ポンプの必要有効吸込水頭を満足する位置にそれぞれ設けられている、
請求項1に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項3】
前記第1井戸の前記第1室及び前記第2室にそれぞれ設けられ、前記第1帯水層及び前記第2帯水層から汲み上げられる地下水の異物を除去する第1異物除去層及び第2異物除去層を更に備える、
請求項1に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項4】
前記第1ポンプにより前記第1井戸の前記第1室から汲み上げられる地下水の流路を形成する第1揚水管と、
前記第2ポンプにより前記第1井戸の前記第2室から汲み上げられる地下水の流路を形成する第2揚水管と、をさらに備え、
前記第1揚水管は、前記第1ポンプを収容する第1収容管部と、前記第1収容管部から延び前記第1異物除去層に挿入された第1挿入管部と、を有し、前記第1挿入管部の外径は、前記第1収容管部の外径よりも小さく、
前記第2揚水管は、前記第2ポンプを収容する第2収容管部と、前記第2収容管部から延び前記第1異物除去層を貫通して前記第2異物除去層に挿入された第2挿入管部と、を有し、前記第2挿入管部の外径は、前記第2収容管部の外径よりも小さい、
請求項3に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項5】
前記第1井戸の前記第1室に位置する第1開口を有し、前記第1ポンプにより前記第1井戸の前記第1室から汲み上げられる地下水の流路を形成する第1揚水管と、
前記第1井戸の前記第2室に位置する第2開口を有し、前記第2ポンプにより前記第1井戸の前記第2室から汲み上げられる地下水の流路を形成する第2揚水管と、をさらに備え、
前記第1揚水管の前記第1開口は、前記第1井戸の前記第1室において前記第2揚水管よりも前記第1井戸の中心軸側に配置されており、
前記第2揚水管は、前記第2開口に向かうにつれ前記第1井戸の中心軸に近づくように配置されている、
請求項3に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項6】
前記第1井戸の前記第1室に設けられ、前記第1揚水管及び前記第2揚水管を保持する第1スペーサと、
前記第1井戸の前記第2室に設けられ、前記第2揚水管を保持する第2スペーサと、を更に備える、
請求項5に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項7】
前記第1ポンプと前記第2ポンプの駆動を個別に制御可能である、
請求項1に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項8】
第3ポンプをさらに備え、
前記第1井戸及び前記第2井戸は、第3帯水層をさらに跨いで形成され、前記第3帯水層から地下水を取り入れ、
前記遮水層は、前記第1井戸及び前記第2井戸のそれぞれの内部に、前記第3帯水層に通じる第3室をさらに形成し、
前記第3ポンプは、前記第1井戸の前記第3室から地下水を汲み上げ、前記熱交換部を通じて前記第2井戸の前記第3室に送出する、
請求項1に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項9】
第4ポンプをさらに備え、
前記第1井戸及び前記第2井戸は、第4帯水層をさらに跨いで形成され、前記第4帯水層から地下水を取り入れ、
前記遮水層は、前記第1井戸及び前記第2井戸のそれぞれの内部に、前記第4帯水層に通じる第4室をさらに形成し、
前記第4ポンプは、前記第1井戸の前記第4室から地下水を汲み上げ、前記熱交換部を通じて前記第2井戸の前記第4室に送出する、
請求項1に記載の帯水層蓄熱システム。
【請求項10】
帯水層蓄熱システムを用いて第1帯水層及び第2帯水層から地下水を汲み上げ熱交換部を通じて前記第1帯水層及び前記第2帯水層にそれぞれ還元する帯水層蓄熱方法であって、
前記帯水層蓄熱システムは、
前記第1帯水層及び前記第2帯水層を跨いで形成され、前記第1帯水層及び前記第2帯水層から地下水を取り入れる第1井戸及び第2井戸と、
前記第1井戸及び前記第2井戸に設けられ、前記第1井戸及び前記第2井戸のそれぞれの内部に、前記第1帯水層に通じる第1室と、前記第2帯水層に通じる第2室と、を形成する遮水層と、を備え、
帯水層蓄熱方法は、
前記第1井戸の前記第1室から地下水を汲み上げ、前記熱交換部を通じて前記第2井戸の前記第1室に送出し、
前記第1井戸の前記第2室から地下水を汲み上げ、前記熱交換部を通じて前記第2井戸の前記第2室に送出する、
帯水層蓄熱方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯水層蓄熱システム及び帯水層蓄熱方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
帯水層における地下水を利用して建物内部の冷暖房を行う帯水層蓄熱システムが提案されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、地盤に2つの井戸を設け、ポンプを用いて井戸から地下水を汲み上げ熱交換部に導くことが開示されている。冷房時には、2本の井戸の一方を通じて帯水層から汲み上げた地下水を、熱媒体の冷却に利用する。熱媒体との熱交換により温められた地下水は、他方の井戸に注入され帯水層に還元される。暖房時には、他方の井戸を通じて帯水層から汲み上げた地下水を、熱媒体の加熱に利用する。熱媒体との熱交換により冷やされた地下水は、一方の井戸に注入され帯水層に還元される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-54857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された帯水層蓄熱システムにおいて、帯水層から汲み上げられる地下水の量を増やすことが求められている。汲み上げられる地下水の量を増やす手段として、複数の帯水層を跨いで井戸を形成することが考えられる。
【0006】
しかしながら、複数の帯水層を跨ぐ井戸では、複数の帯水層の地下水が混ざり合って化学変化が起きることがある。化学変化が起きると、井戸に目詰まりが生じ、井戸の通水性能が経時的に低下するおそれがある。
【0007】
本発明は、複数の帯水層を跨ぐ井戸の通水性能を維持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第1帯水層及び第2帯水層から地下水を汲み上げ、熱交換部を通じて第1帯水層及び第2帯水層にそれぞれ還元する帯水層蓄熱システムであって、第1帯水層及び第2帯水層を跨いで形成され、第1帯水層及び第2帯水層から地下水を取り入れる第1井戸及び第2井戸と、第1井戸及び第2井戸に設けられ、第1井戸及び第2井戸のそれぞれの内部に、第1帯水層に通じる第1室と、第2帯水層に通じる第2室と、を形成する遮水層と、第1井戸の第1室から地下水を汲み上げ、熱交換部を通じて第2井戸の第1室に送出する第1ポンプと、第1井戸の第2室から地下水を汲み上げ、熱交換部を通じて第2井戸の第2室に送出する第2ポンプと、を備える。
【0009】
また、本発明は、帯水層蓄熱システムを用いて第1帯水層及び第2帯水層から地下水を汲み上げ熱交換部を通じて第1帯水層及び第2帯水層にそれぞれ還元する帯水層蓄熱方法であって、帯水層蓄熱システムは、第1帯水層及び第2帯水層を跨いで形成され、第1帯水層及び第2帯水層から地下水を取り入れる第1井戸及び第2井戸と、第1井戸及び第2井戸に設けられ、第1井戸及び第2井戸のそれぞれの内部に、第1帯水層に通じる第1室と、第2帯水層に通じる第2室と、を形成する遮水層と、を備え、帯水層蓄熱方法は、第1井戸の第1室から地下水を汲み上げ、熱交換部を通じて第2井戸の第1室に送出し、第1井戸の第2室から地下水を汲み上げ、熱交換部を通じて第2井戸の第2室に送出する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の帯水層を跨ぐ井戸の通水性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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