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公開番号2025169577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074392
出願日2024-05-01
発明の名称内視鏡外科手術用ドリルのカバー
出願人公立大学法人大阪,株式会社ジェイテクト
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類A61B 17/94 20060101AFI20251107BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】内視鏡外科手術用のドリルに好適なカバーを提供する。
【解決手段】カバー20は、チューブ11と、軸方向に延び軸方向の一方側が前記チューブ11に挿通される回転軸13及び前記回転軸13の他方側の端部に形成される刃部14を有する回転ツール12と、を備えた内視鏡外科手術用のドリル10に装着され、前記ドリル10に装着された状態において前記回転軸13の軸方向に略平行となる延伸方向に延びる胴部22と、前記延伸方向における前記胴部22の一方側の端部に設けられ、前記チューブ11に対してスナップフィットにより着脱可能に構成される基部21と、前記延伸方向における前記胴部22の他方側の端部から前記延伸方向に交差する方向に延びる先端部23と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
チューブと、軸方向に延び軸方向の一方側が前記チューブに挿通される回転軸及び前記回転軸の他方側の端部に形成される刃部を有する回転ツールと、を備えた内視鏡外科手術用のドリルに装着するカバーであって、
前記ドリルに装着された状態において前記回転軸の軸方向に略平行となる延伸方向に延びる胴部と、
前記延伸方向における前記胴部の一方側の端部に設けられ、前記チューブに対してスナップフィットにより着脱可能に構成される基部と、
前記延伸方向における前記胴部の他方側の端部から前記延伸方向に交差する方向に延びる先端部と、を備える、内視鏡外科手術用ドリルのカバー。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記基部は、前記チューブの外周面に嵌合可能な嵌合溝を有し、
前記嵌合溝は、軸方向に延びる、請求項1記載の内視鏡外科手術用ドリルのカバー。
【請求項3】
樹脂製である、請求項1記載の内視鏡外科手術用ドリルのカバー。
【請求項4】
前記嵌合溝は、前記延伸方向に直交する方向に開口する開口部を有する、請求項2記載の内視鏡外科手術用ドリルのカバー。
【請求項5】
前記胴部の前記延伸方向に直交する方向の断面積は、前記先端部側から前記基部側に向かって増大する、請求項1記載の内視鏡外科手術用ドリルのカバー。
【請求項6】
前記基部は、前記嵌合溝の一部を構成する一対の壁部を有し、
前記壁部は、前記延伸方向に直交する方向の断面を見たときに、壁厚が前記嵌合溝の開口部側に向かって先細りとなる形状を有する、請求項2記載の内視鏡外科手術用ドリルのカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内視鏡外科手術用ドリルのカバーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
医療分野において、外科手術に用いるドリルが知られている(特許文献1参照)。前記ドリルは、患部を削るための刃部を備えている。前記ドリルは、一般的な外科手術において汎用的に使用することができる。前記ドリルには、用途に応じて選択するオプション品として、刃部の一部を覆うカバー(ガードバー付アタッチメント)が準備されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/022884号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図12は、従来の内視鏡外科手術用ドリルを示す模式図である。図12には、内視鏡外科手術(PELD(PED))に用いられる従来の内視鏡外科手術用ドリル100(以下、単にドリル100と称する)が示される。図12に示すドリル100は、椎間板ヘルニア等の手術において内視鏡と共に体内に挿入され、患部(骨B)を削るために使用される。図12に示すように、ドリル100は、チューブ110及び回転ツール120を備える。回転ツール120は、回転軸130及び刃部140を備える。ドリル100は、内視鏡(ビデオスコープ)、鉗子等と共に筒状の器具(操作管)に挿入可能に構成されており、一般的な外科手術に用いられるドリルとは構成が異なっている。
【0005】
ドリル100は、前記操作管を通して患者の体内へ挿入される。手術の際、ドリル100は、まず前記操作管と共に回転軸130の軸方向Xに変位され、刃部140を骨Bに接触させる。その後ドリル100は、骨Bに沿って方向Yへ移動され、刃部140によって骨Bを削る(研削又は切削する)。
【0006】
ドリル100において、刃部140は、刃部140自身の回転によって軸方向Xに作用する力が生じ、意図せず神経Nに接触する可能性がある。このため、手術を担当する医師は、刃部140が神経Nに接触しないように細心の注意を払ってドリル100を操作しており、医師の体力的及び精神的な負担が大きくなっている。そこで、一般的な外科手術用ドリルで使用されている刃部の一部を覆うカバーを流用することが考えられるが、カバー自体が意図せず神経と接触したときに神経を損傷する恐れがあることや、内視鏡による患部の視認性を損なうなど課題があった。
【0007】
本開示は、内視鏡外科手術用のドリルに好適なカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の内視鏡外科手術用ドリルのカバーは、チューブと、軸方向に延び軸方向の一方側が前記チューブに挿通される回転軸及び前記回転軸の他方側の端部に形成される刃部を有する回転ツールと、を備えた内視鏡外科手術用のドリルに装着するカバーであって、前記ドリルに装着された状態において前記回転軸の軸方向に略平行となる延伸方向に延びる胴部と、前記延伸方向における前記胴部の一方側の端部に設けられ、前記チューブに対してスナップフィットにより着脱可能に構成される基部と、前記延伸方向における前記胴部の他方側の端部から前記延伸方向に交差する方向に延びる先端部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の内視鏡外科手術用ドリルのカバーによれば、基部をチューブにスナップフィットにより着脱可能に装着することによって、刃部と神経との接触を防止すると共に、カバー自体が神経を損傷することなく、内視鏡による視認性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示のカバーを備えた内視鏡外科手術用ドリルを示す模式図である。
図2は、本開示のカバーを示す斜視模式図である。
図3は、本開示のカバーの第1実施形態を示す側面模式図である。
図4は、本開示のカバーを延伸方向一方側から見た模式図である。
図5は、本開示のカバーの離脱状況の説明図である。
図6は、本開示のカバーの第2実施形態を示す側面模式図である。
図7は、本開示のカバーの第3実施形態を示す側面模式図である。
図8は、本開示のカバーの第4実施形態を示す側面模式図である。
図9は、従来の内視鏡外科手術用ドリルを示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)

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