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公開番号
2025110976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005082
出願日
2024-01-17
発明の名称
ヨウ化銅の製造方法
出願人
株式会社合同資源
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
3/04 20060101AFI20250723BHJP(無機化学)
要約
【課題】未反応銅残量を低減できるヨウ化銅の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のヨウ化銅の製造方法は、ポリヨウ化物イオン含有水溶液に金属銅を添加し、ポリヨウ化物イオンと金属銅とを反応させてヨウ化銅を得る、反応工程を含むものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリヨウ化物イオン含有水溶液に金属銅を添加し、ポリヨウ化物イオンと金属銅とを反応させてヨウ化銅を得る、反応工程を含む、ヨウ化銅の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程の前に、ポリヨウ化物イオン含有水溶液を準備する準備工程を含み、
前記準備工程において、水溶媒中で、固体ヨウ素に触媒を反応させて、前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液を得る、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記触媒は、ヨウ化水素酸を少なくとも含む、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程で得られた前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液中のヨウ化銅濃度が5質量%以上60質量%以下である、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程において、前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液の液温が5℃以上55℃以下である、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程において、前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液のpHが7以下である、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程において、前記金属銅を添加直前における前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液中の、チオ硫酸滴定により測定されるヨウ素濃度が1質量%以上である、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程の後における前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液中の、チオ硫酸滴定により測定されるヨウ素濃度が5質量%以下である、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記金属銅が、湿式レーザー回折法により測定されるメジアン径が100μm以下の銅粉末を含む、ヨウ化銅の製造方法。
【請求項10】
請求項2に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程で得られた反応液を固液分離により分離液を回収し、回収された前記分離液中に含まれるヨウ化水素酸を、前記準備工程において前記触媒として再利用する、ヨウ化銅の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヨウ化銅の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
これまでヨウ化銅の製造方法について様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、硫酸水素ナトリウムなどの無機強酸の塩を触媒に用いて、金属銅と固体ヨウ素とを固相反応させる方法が記載されている。
また特許文献2には、金属銅にヨウ素を反応するヨウ化銅の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-262733号公報
特開昭51-14198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献1に記載のヨウ化銅の製造方法において、未反応銅残量の点で改善の余地があることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、水溶解性が低い固体ヨウ素(I
2
)に代えて、水溶解性が高いポリヨウ化物イオンを使用することにより、ヨウ化銅の製造方法における未反応銅残量を低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下のヨウ化銅の製造方法が提供される。
【0007】
1. ポリヨウ化物イオン含有水溶液に金属銅を添加し、ポリヨウ化物イオンと金属銅とを反応させてヨウ化銅を得る、反応工程を含む、ヨウ化銅の製造方法。
2. 1.に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程の前に、ポリヨウ化物イオン含有水溶液を準備する準備工程を含み、
前記準備工程において、水溶媒中で、固体ヨウ素に触媒を反応させて、前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液を得る、ヨウ化銅の製造方法。
3. 2.に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記触媒は、ヨウ化水素酸を少なくとも含む、ヨウ化銅の製造方法。
4. 1.~3.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程で得られた前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液中のヨウ化銅濃度が5質量%以上60質量%以下である、ヨウ化銅の製造方法。
5. 1.~4.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程において、前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液の液温が5℃以上55℃以下である、ヨウ化銅の製造方法。
6. 1.~5.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程において、前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液のpHが7以下である、ヨウ化銅の製造方法。
7. 1.~6.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程において、前記金属銅を添加直前における前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液中の、チオ硫酸滴定により測定されるヨウ素濃度が1質量%以上である、ヨウ化銅の製造方法。
8. 1.~7.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程の後における前記ポリヨウ化物イオン含有水溶液中の、チオ硫酸滴定により測定されるヨウ素濃度が5質量%以下である、ヨウ化銅の製造方法。
9. 1.~8.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記金属銅が、湿式レーザー回折法により測定されるメジアン径が100μm以下の銅粉末を含む、ヨウ化銅の製造方法。
10. 2または3.に記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記反応工程で得られた反応液を固液分離により分離液を回収し、回収された前記分離液中に含まれるヨウ化水素酸を、前記準備工程において前記触媒として再利用する、ヨウ化銅の製造方法。
11. 1.~10.のいずれか一つに記載のヨウ化銅の製造方法であって、
前記ポリヨウ化物イオンが、三ヨウ化物イオン、五ヨウ化物イオン、および七ヨウ化物イオンからなる群から選ばれる一または二以上を含む、ヨウ化銅の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、未反応銅残量が低減されたヨウ化銅の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態のヨウ化銅の製造方法の概要を説明する。
【0010】
本実施形態のヨウ化銅の製造方法は、ポリヨウ化物イオン含有水溶液に金属銅を添加し、ポリヨウ化物イオンと金属銅とを反応させてヨウ化銅を得る、反応工程を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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