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公開番号2025076571
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188182
出願日2023-11-02
発明の名称配線ボックス装置及び外皮材
出願人未来工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/12 20060101AFI20250509BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】配線ボックスを覆う重合材に、ケーブル及び電線管の太さの違いに対応してこれらが挿通される開口を形成することができる配線ボックス装置を提供する。
【解決手段】配線ボックス装置1は、底壁12と側壁13とからなる周壁11に、電線管を直接または接続部材を介して接続可能な通孔15を備えた配線ボックス10と、配線ボックス10の周壁11に重ね合わされる重合材20と、からなる。重合材20には、表示部27により輪郭が表示されて通孔15に電線管を直接接続するまたは接続部材を取着するための空隙を形成する大孔形成部26と、大孔形成部26の輪郭の内側に配置されて大孔形成部26よりも小さい面積の貫通部35を形成する小孔形成部32と、を設けた。そして、小孔形成部32の輪郭は、表示部27よりも破断し易いように小孔用ミシン目33で形成した。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
底壁と、該底壁の周縁から立設された側壁と、からなる周壁により前面に開口を有する有底箱状を成し、前記周壁に、電線管を直接または接続部材を介して接続可能であり、ケーブルが通過する通孔を備えた配線ボックスと、
前記配線ボックスの周壁に重ね合わされる重合材と、からなり、
前記重合材における、前記通孔と重なる箇所であって、同一の厚みの部分には、
表示部により輪郭が表示され、該輪郭の内側が除去されることで前記通孔に前記電線管を直接接続または前記接続部材を取着するための空隙を形成する大孔形成部と、
前記大孔形成部の輪郭の内側に一部または全体が配置され、前記大孔形成部よりも小さい面積の貫通部を形成する小孔形成部と、が設けられ、
前記小孔形成部の輪郭は、前記表示部よりも破断し易いように、厚さ方向に切り込まれた小孔用ミシン目によって縁どられており、該小孔用ミシン目に沿って破断し内側を除去することにより前記貫通部が形成されることを特徴とする配線ボックス装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記表示部は、厚さ方向に切り込まれた大孔用ミシン目により形成され、前記小孔用ミシン目よりもミシン目が粗いことを特徴とする請求項1に記載の配線ボックス装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記小孔用ミシン目よりも厚さ方向において小さい切り込み量で切り込まれた大孔用ミシン目により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線ボックス装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記重合材の表面に付された線または色彩の違い、あるいは周囲よりも凹設された線状の刻印や溝により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線ボックス装置。
【請求項5】
前記重合材は、厚さ方向に複数の層が積層されており、
前記表示部は、厚さ方向に切り込まれた大孔用切り込み部により形成され、
前記小孔用ミシン目は、前記表示部よりも切り込まれた層の数が多いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配線ボックス装置。
【請求項6】
前記重合材は、前記配線ボックスを外側から覆い、前記周壁の外面に粘着固定されることを特徴とする請求項5に記載の配線ボックス装置。
【請求項7】
底壁と、該底壁の周縁から立設された側壁と、からなる周壁により前面に開口を有する有底箱状を成し、前記周壁を貫通する通孔を備えた配線ボックスを外側から覆う外皮材であって、
前記通孔と重なる箇所であって、同一の厚みの部分には、
表示部により輪郭が表示された大孔形成部と、
前記大孔形成部の輪郭の内側に一部または全体が配置され、前記大孔形成部よりも小さい面積の貫通部を形成する小孔形成部と、が設けられ、
前記小孔形成部の輪郭は、前記表示部よりも破断し易いように、厚さ方向に切り込まれた小孔用ミシン目によって縁どられており、該小孔用ミシン目に沿って破断し内側を除去することにより前記貫通部が形成されることを特徴とする外皮材。
【請求項8】
均一の肉厚を有するシート材からなり、折り曲げられることで、前記周壁に重ね合わされる箱状体となることを特徴とする請求項7に記載の外皮材。
【請求項9】
前記小孔用ミシン目は、前記厚さ方向に貫通しており、前記表示部は、前記厚さ方向の一部に切り込まれた大孔用ミシン目からなることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の外皮材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁面に設置される配線ボックスの周壁をシート等からなる重合材等で覆う配線ボックス装置及び外皮材に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
配線ボックスは、断熱、遮音、耐火などのために外面をシート材で覆うことがある。例えば、合成樹脂製の配線ボックスは耐火性を有しないため、火災で燃焼すると、壁裏に火炎が流入する虞がある。そこで、配線ボックスの周壁の外面全体を耐火シートで覆って壁裏に火炎が流入するのを抑制する措置を講じることがある。特許文献1には、ケーブルが貫通可能な厚さで形成されたアルミニウムからなるシート材が配線ボックスの周壁の外面全体を覆うように貼着された耐火性配線ボックスが開示されている。
【0003】
ここで、配線ボックスの周壁には壁裏に配線されたケーブルを配線ボックスの内部に挿通するためのケーブル挿通孔が形成されており、それに対応してシート材には対応する位置にケーブル挿通孔の縁部の一部に沿ったU字状をなす切り込みが形成されている。この切り込みは、ケーブル挿通孔に電線管を接続したりケーブルを挿通して配線ボックス内に引き込むときに切除され、切り込みの内側の部位がめくり上げられる。その後に、ケーブル挿通孔に電線管が接続されたときは、ケーブルは電線管内に挿通され、配線ボックス内に引き込まれる。また、ケーブル挿通孔にケーブルが直接挿通されたときは、シート材の切り込みの内側の部位がケーブルの外面に貼り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-244816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の耐火性配線ボックスは、シート材に形成された切り込みを切除することにより形成される開口が配線ボックスのケーブル挿通孔に取り付けられる電線管の外形サイズに合わせて形成されているから、ケーブルを直接ケーブル挿通孔に挿通し配線ボックス内に配線したときには、シート材の開口がケーブルの外形に比べて大き過ぎるため、シート材の開口とケーブルとの間に隙間が発生してしまい、その隙間から火炎が壁裏に流入してしまう虞があった。
【0006】
そこで、本発明は、配線ボックスを覆う重合材に、ケーブル及び電線管の太さの違いに対応してこれらが挿通される開口を形成することができる配線ボックス装置及び外皮材の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の配線ボックス装置は、底壁と、該底壁の周縁から立設された側壁と、からなる周壁により前面に開口を有する有底箱状を成し、前記周壁に、電線管を直接または接続部材を介して接続可能であり、ケーブルが通過する通孔を備えた配線ボックスと、
前記配線ボックスの周壁に重ね合わされる重合材と、からなり、
前記重合材における、前記通孔と重なる箇所であって、同一の厚みの部分には、
表示部により輪郭が表示され、該輪郭の内側が除去されることで前記通孔に前記電線管を直接接続または前記接続部材を取着するための空隙を形成する大孔形成部と、
前記大孔形成部の輪郭の内側に一部または全体が配置され、前記大孔形成部よりも小さい面積の貫通部を形成する小孔形成部と、が設けられ、
前記小孔形成部の輪郭は、前記表示部よりも破断し易いように、厚さ方向に切り込まれた小孔用ミシン目によって縁どられており、該小孔用ミシン目に沿って破断し内側を除去することにより前記貫通部が形成されるものである。
【0008】
請求項2の配線ボックス装置は、特に、表示部が、厚さ方向に切り込まれた大孔用ミシン目により形成され、小孔用ミシン目よりもミシン目が粗い。
ここで、ミシン目が粗いとは、ミシン目のピッチが大きく、ミシン目の切り込み間の切り込まれていない繋ぎ部分が相対的に長いことを意味する。
これにより、ミシン目の切り込みのない繋ぎ部分が長い分、ミシン目に沿って破断し難く、大孔形成部は小孔形成部より破断しにくい。
請求項3の配線ボックス装置は、特に、表示部が、小孔用ミシン目よりも厚さ方向において小さい切り込み量で切り込まれた大孔用ミシン目により形成されている。
これにより、大孔形成部は小孔形成部より破断しにくい。
【0009】
請求項4の配線ボックス装置は、特に、表示部が、重合材の表面に付された線または色彩の違い、あるいは周囲よりも凹設された線状の刻印や溝により形成されている。
請求項5の配線ボックス装置は、特に、重合材が、厚さ方向に複数の層が積層されており、
表示部は、厚さ方向に切り込まれた大孔用切り込み部により形成され、
小孔用ミシン目は、前記表示部よりも切り込まれた層の数が多い。
これにより、小孔形成部は、切り込まれた層の数が多い分、表示部より破断し易い。
請求項6の配線ボックス装置は、特に、重合材が、配線ボックスを外側から覆い、周壁の外面に粘着固定される。
【0010】
請求項7の外皮材は、底壁と、該底壁の周縁から立設された側壁と、からなる周壁により前面に開口を有する有底箱状を成し、前記周壁を貫通する通孔を備えた配線ボックスを外側から覆うものであって、
前記通孔と重なる箇所であって、同一の厚みの部分には、
表示部により輪郭が表示された大孔形成部と、
前記大孔形成部の輪郭の内側に一部または全体が配置され、前記大孔形成部よりも小さい面積の貫通部を形成する小孔形成部と、が設けられ、
前記小孔形成部の輪郭は、前記表示部よりも破断し易いように、厚さ方向に切り込まれた小孔用ミシン目によって縁どられており、該小孔用ミシン目に沿って破断し内側を除去することにより前記貫通部が形成されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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