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公開番号
2025121719
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024017365
出願日
2024-02-07
発明の名称
回転電機
出願人
株式会社SOKEN
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
3/12 20060101AFI20250813BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】LC共振現象の一次共振ピークと二次共振ピークを同時に下げることができるようにすること。
【解決手段】回転子と、固定子鉄心、複数のスロット、および、固定子巻線を有する、固定子とを備え、固定子鉄心は、同一相の相巻線が収容される同相スロットを、磁極ごとに周方向に連続して2n個ずつ有し、相巻線は、各相端子から中性点までの間を接続する、2m個の並列巻線からなり、相巻線の内、2T本ずつが、同相スロット1つに径方向1列に整列して収容され、並列巻線は、1つの同相スロットから、隣接する他の磁極の同相スロットに配置される際、外径側から2列目~2t-1列目では、径方向に1列移動して配置され、外径側から1列目および2t列目では、径方向に1列移動するか、もしくは、径方向に移動せずに配置され、同相スロット内の巻線本数2Tと、磁極数2Pと、並列巻線の数2mの間に、2T=2k(P/m)の関係を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
周方向に配列された2P(Pは1以上の自然数)個の磁極を有する回転子と、
内側に前記回転子が配置される固定子鉄心、前記固定子鉄心に周方向に配列して設けられた複数のスロット、および、前記スロットに挿入されて前記固定子鉄心に巻装された複数の相巻線よりなる固定子巻線を有する、固定子と
を備えた回転電機であって、
前記固定子鉄心は、同一相の前記相巻線が収容される同相スロットを、前記磁極ごとに周方向に連続して2n(nは1以上の自然数)個ずつ有し、
前記相巻線は、各相端子から中性点までの間を接続する、2m(mは1以上の自然数)個の並列巻線からなり、
前記相巻線の内、2T(Tは1以上の自然数)本ずつが、前記同相スロット1つに径方向1列に整列して収容され、
前記並列巻線は、1つの前記同相スロットから、隣接する他の前記磁極の前記同相スロットに配置される際、外径側から2列目~2t-1列目では、径方向に1列移動して配置され、外径側から1列目および2t列目では、径方向に1列移動するか、もしくは、径方向に移動せずに配置され、
前記同相スロット内の巻線本数2Tと、前記磁極数2Pと、前記並列巻線の数2mの間に、2T=2k(P/m)(kは1以上の自然数)の関係を有する
ことを特徴とする回転電機。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
周方向に配列された2P(Pは1以上の自然数)個の磁極を有する回転子と、
内側に前記回転子が配置される固定子鉄心、前記固定子鉄心に周方向に配列して設けられた複数のスロット、および、前記スロットに挿入されて前記固定子鉄心に巻装された複数の相巻線よりなる固定子巻線を有する、固定子と
を備えた回転電機であって、
前記固定子鉄心は、同一相の前記相巻線が収容される同相スロットを、前記磁極ごとに周方向に連続して2n(nは1以上の自然数)個ずつ有し、
前記相巻線は、各相端子から中性点までの間を接続する、2m(mは1以上の自然数)個の並列巻線からなり、
前記相巻線の内、2T(Tは1以上の自然数)本ずつが、前記同相スロット1つに径方向1列に整列して収容され、
前記並列巻線は、1つの前記同相スロットから、隣接する他の前記磁極の前記同相スロットに配置される際、外径側から2列目~2t-1列目では、径方向に1列移動して配置され、外径側から1列目および2t列目では、径方向に1列移動するか、もしくは、径方向に移動せずに配置され、
前記同相スロット内の巻線本数2Tと、前記磁極数2Pと、前記並列巻線の数2mとの間に、2T≠2k(P/m)(kは1以上の自然数)の関係を有し、且つ、前記相巻線における異なる前記並列巻線の間で、前記相端子の位置と前記中性点の位置とが、周方向に、前記磁極数2Pと同数のスロット数-n以上離れている
ことを特徴とする回転電機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、波巻構造の回転電機において、各相巻線の一端から他端までを2n個(4個)に分割し、一端側から第一部分巻線a、第二部分巻線b、第三部分巻線c、第四部分巻線dとした際に、第一部分巻線aと第四部分巻線dとを異なる同相スロットに収容する技術が開示されている。
【0003】
この技術によれば、第一部分巻線aと第四部分巻線dとの間に作用する相互インダクタンスが小さくなり、共振現象で生じるサージ電圧が低減されるため、絶縁性能を向上できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-081356公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、2倍共振を低減できたとしても、相互インダクタンスの符号が逆転する3倍共振は増加する傾向にある。また、特許文献1に開示されている技術は、巻線同士を接続するコイルエンドにおいて発生する相互インダクタンスが考慮されてなく、コイルエンドにおける相互インダクタンスを小さくすることができない。したがって、特許文献1に開示されている技術は、2倍共振と3倍共振を同時に低減することができず、LC共振現象の一次共振ピークと二次共振ピークを同時に下げることができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る回転電機は、周方向に配列された2P(Pは1以上の自然数)個の磁極を有する回転子と、内側に回転子が配置される固定子鉄心、固定子鉄心に周方向に配列して設けられた複数のスロット、および、スロットに挿入されて固定子鉄心に巻装された複数の相巻線よりなる固定子巻線を有する、固定子とを備えた回転電機であって、固定子鉄心は、同一相の相巻線が収容される同相スロットを、磁極ごとに周方向に連続して2n(nは1以上の自然数)個ずつ有し、相巻線は、各相端子から中性点までの間を接続する、2m(mは1以上の自然数)個の並列巻線からなり、相巻線の内、2T(Tは1以上の自然数)本ずつが、同相スロット1つに径方向1列に整列して収容され、並列巻線は、1つの同相スロットから、隣接する他の磁極の同相スロットに配置される際、外径側から2列目~2t-1列目では、径方向に1列移動して配置され、外径側から1列目および2t列目では、径方向に1列移動するか、もしくは、径方向に移動せずに配置され、同相スロット内の巻線本数2Tと、磁極数2Pと、並列巻線の数2mの間に、2T=2k(P/m)(kは1以上の自然数)の関係を有する。
【発明の効果】
【0007】
一実施形態に係る回転電機によれば、LC共振現象の一次共振ピークと二次共振ピークを同時に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る回転電機の構成を示す図
一実施形態に係る回転電機が備える固定子の構成を示す図
一実施形態に係る回転電機が備える固定子巻線の構成を示す図
一実施形態に係る回転電機が備える固定子における複数の部分巻線の配置および接続状態を示す図
従来の回転電機が備える固定子における複数の部分巻線の配置および接続状態を示す図
図5に示す部分巻線の一部を抜粋して示す図
従来の回転電機が備える固定子巻線における部分巻線同士の並走距離を示す図
一実施形態に係る回転電機が備える固定子巻線における部分巻線同士の並走距離を示す図
一実施形態に係る回転電機において生じるサージ電圧の従来の回転電機との比較例を示す図
星形結線を有し、且つ、インバータ駆動される、回転電機の簡略化した等価回路を示す図
図10に示す回転電機において生じる2倍共振を示す図
図10に示す回転電機において生じる3倍共振を示す図
第1変形例に係る回転電機が備える固定子巻線の構成を示す図
第1変形例に係る回転電機が備える固定子における複数の部分巻線の配置および接続状態の第1変形例を示す図
第2変形例に係る回転電機が備える固定子における複数の部分巻線の配置および接続状態の第2変形例を示す図
第4変形例に係る回転電機が備える固定子における複数の部分巻線の配置および接続状態の第4変形例を示す図
第4変形例に係る回転電機が備える固定子巻線における部分巻線同士の並走距離を示す図
第4変形例に係る回転電機において生じるサージ電圧の従来の回転電機との比較例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
【0010】
(回転電機100の構成)
図1は、一実施形態に係る回転電機100の構成を示す図である。図1に示す回転電機100は、例えば、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車、電気自動車等の電動車両の駆動用に用いられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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