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公開番号2025097081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213149
出願日2023-12-18
発明の名称板状体の連結構造
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類F16B 5/10 20060101AFI20250623BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】
連結状態における分離を困難にし、しかも設置面に固定済の一方の固定体に他方の固定体の連結が可能な板状体の連結構造の提供である。
【解決手段】
形成具単体A1 の突合せ端面3に係合部と被係合部とが所定間隔をおいて形成され、前記被係合部は、表面開口した第1挿入開口部13dと、連結方向に開口した第2挿入開口部とを備えた嵌合溝部13で形成され、前記係合部は、前記嵌合溝部13に挿入嵌合されて、その底壁板部13cに当接する一対の分割弾性片12bが、連結方向に沿って延出されて、各先端部が弾性変形により近接変形可能であり、各形成具単体A1 の一対の分割弾性片12bは、回動中心Cを中心とする各形成具単体A1 の相対回動により、それぞれ他方の形成具単体A1 の前記第1挿入開口部13dから前記嵌合溝部13に挿入嵌合されて係合可能な構成とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
板状体の突合せ端面の近傍には、一方を板面内で180°反転させて仮想的に対向配置させることで係合可能な関係の係合部と被係合部とが所定間隔をおいて形成され、
2枚の前記板状体の一方を板面内で180°反転させて、各突合せ端面を対向させた配置状態で、当該2枚の板状体を相対的に回動させることで、一方の板状体の係合部及び被係合部が、他方の板状体の被係合部及び係合部と係合させて、裏面に設置面に対する当接面を備えた2枚の前記板状体を、当該各当接面が同一平面上に配置されるように連結する板状体の連結構造であって、
連結すべき各板状体の前記当接面が交差した状態で、各突合せ端面を当接させて、一方の板状体の係合部と被係合部の中間部を回動中心として、各板状体を所定方向に回動させて、一方の板状体の係合部及び被係合部を、他方の板状体の被係合部及び係合部に係合可能であり、
しかも、連結すべき各板状体を、その各当接面を同一平面上に配置させた状態で相対的に近接させて各突合せ面を当接させることで、一方の板状体の係合部及び被係合部を、他方の板状体の被係合部及び係合部に係合可能であることを特徴とする板状体の連結構造。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記被係合部は、表面又は裏面の当接面の少なくとも一方に開口した第1挿入開口部と、連結方向に開口した第2挿入開口部とを備えた嵌合溝部で形成され、
前記係合部は、前記嵌合溝部に挿入嵌合されて、その底面に当接する一対の弾性片が、連結方向に沿って延出されて、各先端部が弾性変形により近接変形可能であり、
連結すべき各板状体の一対の弾性片は、前記中間部を回動中心とする各板状体の相対回動により、それぞれ他方の板状体の前記第1挿入開口部から前記嵌合溝部に挿入嵌合されて係合可能であると共に、各板状体の一対の弾性片は、各板状体を相対的に近接させることで、先端部が近接するように弾性変形されて、それぞれ他方の板状体の前記第2挿入開口部から嵌合溝部に挿入されて原形状に復元することで、係合可能であることを特徴とする請求項1に記載の板状体の連結構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2枚の板状体の裏面の設置面に対する当接面が同一平面上に配置されるように連結する板状体の連結構造に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、2枚の板状体の連結構造の一つが開示され、板状体は、裏面に開口した浅い長方形箱状であって、突合せ端面を形成する端面板部(符号37bの部分)に係合溝形成板部(符号24の部分)がL字状となって形成されることで、当該係合溝形成板部と端面板部との間に係合溝が形成されていると共に、当該端面板部には、連結の相手方の板状体の前記係合溝形成板部の基端の連結部(符号33の部分)が嵌着される浅溝部(符号40の部分)が形成されて、当該浅溝部が形成されている部分の端面板部が被係合板部を構成している。そして、2枚の板状体の一方を板面内で180°反転させて、各突合せ端面を対向配置させた状態で、前記係合溝と前記被係合板部の中間部における板面に平行な軸心を回動中心にして、各板状体を捻るようにして相対的に回動させて、一方の板状体の前記被係合板部を、他方の板状体の前記係合溝に挿入して係合させると、2枚の板状体が連結される。
【0003】
このように、特許文献1に開示の板状体の連結構造は、2枚の板状体の各突合せ端面を当接させた状態で、当該各板状体を捻ることで、一方の板状体の被係合板部を、他方の板状体の係合溝に挿入して、2枚の板状体を連結しているので、係合時の摺接抵抗に抗して大きな係合力を加え易いために、連結操作が容易になって、強固な係合力で2枚の板状体を連結できる。
【0004】
壁面に対して2枚の板状体が連結された状態で固定するには、予め2枚の板状体を連結しておき、この連結状態で、2枚の板状体を壁面に固定する。しかし、勘違いにより、一方の板状体を先に壁面に固定すると、壁面に固定された一方の板状体に対して他方の板状体を連結することが不能であるので、先に固定された板状体を取り外して、最初から作業を行う必要がある。また、板状体が係合部又は被係合部から離れる方向(突合せ端面に対して垂直な方向)に沿って長い長尺状の場合には、当該板状体を捻りながら連結する作業は、板状体の保持が不安定となって、行いづらい作業となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-113508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、連結作業が容易で、大きな係合力を得ることで、連結状態における分離を困難にし、しかも設置面に固定済の一方の固定体に他方の固定体の連結が可能な板状体の連結構造の提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
板状体の突合せ端面の近傍には、一方を板面内で180°反転させて仮想的に対向配置させることで係合可能な関係の係合部と被係合部とが所定間隔をおいて形成され、
2枚の前記板状体の一方を板面内で180°反転させて、各突合せ端面を対向させた配置状態で、当該2枚の板状体を相対的に回動させることで、一方の板状体の係合部及び被係合部が、他方の板状体の被係合部及び係合部と係合させて、裏面に設置面に対する当接面を備えた2枚の前記板状体を、当該各当接面が同一平面上に配置されるように連結する板状体の連結構造であって、
連結すべき各板状体の前記当接面が交差した状態で、各突合せ端面を当接させて、一方の板状体の係合部と被係合部の中間部を回動中心として、各板状体を所定方向に回動させて、一方の板状体の係合部及び被係合部を、他方の板状体の被係合部及び係合部に係合可能であり、
しかも、連結すべき各板状体を、その各当接面を同一平面上に配置させた状態で相対的に近接させて各突合せ面を当接させることで、一方の板状体の係合部及び被係合部を、他方の板状体の被係合部及び係合部に係合可能であることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明は、板状体の突合せ端面の近傍には、一方を板面内で180°反転させて仮想的に対向配置させることで係合可能な関係の係合部と被係合部とが所定間隔をおいて形成されているので、連結すべき2枚の板状体の一方を板面内で180°反転させて各突合せ端面を対向させると、各板状体の突合せ端面の近傍に形成された計4つの係合部と被係合部は、一方の板状体の係合部と他方の板状体の被係合部が対向した状態で点対称に配置され、この状態で、2枚の板状体を一体に連結するには、2つの方法がある。その1つは、連結すべき各板状体の裏面の当接面が交差した状態で、各突合せ端面を当接させて、一方の板状体の係合部と被係合部の中間部における板面と平行な回動中心を中心にして、各板状体の裏面の各当接面が合致する方向に捻って回動させると、一方の板状体の係合部及び被係合部が、他方の板状体の被係合部及び係合部に係合されて、2枚の板状体は、裏面の各当接面が合致した状態で一体に連結される。他の1つは、連結すべき各板状体を、裏面の各当接面を同一平面上に配置させた状態で相対的に近接させて各突合せ端面を当接させて、一方の板状体の係合部及び被係合部を、他方の板状体の被係合部及び係合部に係合させることで、各板状体は一体に連結される。以下、前者の連結方法を「捻り連結方法」と称し、後者の連結方法を「突合せ連結方法」と称する。
【0009】
このように、請求項1の発明によれば、設置面に対して2枚の板状体が連結された状態で固定するは、上記のように「捻り連結方法」と「突合せ連結方法」との2種類があるので、作業者は、自身の得手とする2つの連結方法のいずれかを選択できる利点がある。また、設置面に対する固定前に、各板状体を連結するのを忘れる等して、一方の板状体のみを設置面に固定した場合でも、固定済の一方の板状体に対して他方の板状体を近接させることで、一体に連結することも可能となるので、従来の連結構造のように、固定済の一方の板状体を取り外す必要がなくなって、作業能率が向上する。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、
前記被係合部は、表面又は裏面の当接面の少なくとも一方に開口した第1挿入開口部と、連結方向に開口した第2挿入開口部とを備えた嵌合溝部で形成され、
前記係合部は、前記嵌合溝部に挿入嵌合されて、その底面に当接する一対の弾性片が、連結方向に沿って延出されて、各先端部が弾性変形により近接変形可能であり、
連結すべき各板状体の一対の弾性片は、前記中間部を回動中心とする各板状体の相対回動により、それぞれ他方の板状体の前記第1挿入開口部から前記嵌合溝部に挿入嵌合されて係合可能であると共に、各板状体の一対の弾性片は、各板状体を相対的に近接させることで、先端部が近接するように弾性変形されて、それぞれ他方の板状体の前記第2挿入開口部から嵌合溝部に挿入されて原形状に復元することで、係合可能であることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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