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公開番号2025091198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206323
出願日2023-12-06
発明の名称軸部材
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F16D 1/06 20060101AFI20250611BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】割れが発生するおそれを抑制できる軸部材を提供する。
【解決手段】本開示に係る軸部材100は、雌スプライン20と、雌スプライン20に圧入された雄スプライン10とを備える。雄スプライン10は、第1の外歯11及び第2の外歯12を備える。雌スプライン20は、第1の内歯21及び第2の内歯22を備える。軸部材100は、第1の外歯11の歯先面11cと第1の内歯21の歯底面21eとが相互に塑性変形された大径圧入領域30と、第2の外歯12の歯面12dと第2の内歯22の歯面22aとが相互に塑性変形された歯面圧入領域40とを備える。第2の内歯22の歯面22a、22dは浸炭焼き入れ処理され、第2の内歯22の歯底面22eは浸炭焼き入れ処理されなかった。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
雌スプラインと、前記雌スプラインに圧入された雄スプラインと、を備えた軸部材であって、
前記雄スプラインは、第1及び第2の外歯を備え、
前記雌スプラインは、第1及び第2の内歯を備え、
前記軸部材は、前記第1の外歯の歯先面と前記第1の内歯の歯底面とが相互に塑性変形された大径圧入領域と、前記第2の外歯の歯面と前記第2の内歯の歯面とが相互に塑性変形された歯面圧入領域と、を備え、
前記第2の内歯の前記歯面は浸炭焼き入れ処理され、
前記第2の内歯の歯底面は浸炭焼き入れ処理されなかった、
軸部材。
続きを表示(約 71 文字)【請求項2】
前記第2の内歯の前記歯底面は、前記第2の内歯の前記歯面と比較して延性が高い、
請求項1に記載の軸部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は軸部材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の軸部材の嵌合構造は、孔の内周に複数の内歯が形成されたリングと、孔の内部に配置され、かつ、複数の内歯に噛合する複数の外歯が形成されたスプライン軸とを備える。スプライン軸は、リングに圧入される。軸部材の嵌合構造は、第1圧入部と、第2圧入部とを備える。第1圧入部は、複数の外歯のいずれかの歯先面と、内歯の歯底面とを当接して相互に塑性変形している。第2圧入部は、第1圧入部が形成される外歯以外の外歯の歯面と、内歯の歯面とを当接して相互に塑性変形している。また、特許文献1は、焼き入れなどの熱処理を施した後、雌形スプラインに圧入した雄形スプラインについても開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-108070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者等は、以下の課題を発見した。
このような軸部材の嵌合構造では、スプライン軸を焼き入れ処理した後、リングに圧入することがある。さらに、複数の第1圧入部がリング周方向に間隔を空けて配置された場合、複数の第1圧入部がリングの内歯の歯底面から径方向外側に応力を与える。これによって、応力がリングの内歯の歯底において周方向に発生する。また、第2圧入部が、リングの内歯の2つの歯面から2つの歯面の法線方向に2つの応力を与える。これによって、応力がリングの内歯の歯底において周方向に発生する。第1圧入部及び第2圧入部によって、応力が、リングの内歯の歯底、つまり、同一部位において集中する。その結果、割れが発生するおそれがあった。
【0005】
本開示は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、割れが発生するおそれを抑制できる軸部材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る軸部材は、
雌スプラインと、前記雌スプラインに圧入された雄スプラインと、を備えた軸部材であって、
前記雄スプラインは、第1及び第2の外歯を備え、
前記雌スプラインは、第1及び第2の内歯を備え、
前記軸部材は、前記第1の外歯の歯先面と前記第1の内歯の歯底面とが相互に塑性変形された大径圧入領域と、前記第2の外歯の歯面と前記第2の内歯の歯面とが相互に塑性変形された歯面圧入領域と、を備え、
前記第2の内歯の前記歯面は浸炭焼き入れ処理され、
前記第2の内歯の歯底面は浸炭焼き入れ処理されなかった。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、割れが発生するおそれを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る軸部材を示す概略図である。
実施の形態1に係る軸部材の要部を示す概略図である。
実施の形態1に係る軸部材の別の要部を示す概略図である。
各部位のひずみに対する応力を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0010】
<実施の形態1>
図1~図4を参照して実施の形態1について説明する。図1は、実施の形態1に係る軸部材を示す概略図である。図2は、図1に示す軸部材の要部を示す概略図である。図3は、図1に示す軸部材の別の要部を示す概略図である。図4は、各部位のひずみに対する応力を示すグラフである。
(【0011】以降は省略されています)

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