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公開番号2025097771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214170
出願日2023-12-19
発明の名称リップ溝形鋼材への取付部構造、取付体、および取付体の設置構造
出願人未来工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16B 2/24 20060101AFI20250624BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】リップ溝形鋼材の一対のリップ部の間隔や、底壁とリップ部との間隔に制限されることなく取り付けることができる、リップ溝形鋼材への取付部構造を提供する。
【解決手段】取付部構造3は、リップ溝形鋼材1の一方のリップ部1cが配置される配置空間4aを形成する配置空間形成部4と、開口部5とを備える。配置空間形成部4は、リップ溝形鋼材1の側壁1bの先端部分およびリップ部1cを挟むように、側壁1bの先端部分の外面に当接する基部壁4bと、リップ部1cの先端側の折曲部1eの外面に当接する対向壁4cとを備える。また、配置空間形成部4は、リップ部1cに、リップ溝形鋼材1の底壁1aから遠い側から対向して、取付体2の底壁1aに近づく方向への移動を規制する第1の移動規制部4dと、リップ部1cに、底壁1aに近い側から対向して、取付体2の底壁1aから離れる方向への移動を規制する第2の移動規制部4eとを備える。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
リップ溝形鋼材に取り付けられる取付体の、そのリップ溝形鋼材への取付部構造であって、
前記リップ溝形鋼材は、底壁と、その底壁の両端から起立し互いに対向する一対の側壁と、それら一対の側壁の両先端から内側に向かうフランジ部とそのフランジ部の先端から前記底壁に向けて折り曲げられた折曲部とで前記側壁から折り返されるように延びる一対のリップ部とを、備え、
前記取付部構造は、前記一対のリップ部のうち一方のリップ部が配置される配置空間を形成する配置空間形成部と、前記配置空間に前記一方のリップ部を挿入するためにそのリップ部が通過可能な開口部とを備え、
前記配置空間形成部は、前記一方のリップ部を前記配置空間に配置した状態で、その一方のリップ部が設けられる一方の前記側壁の先端部分およびその一方のリップ部を挟むように、その側壁の先端部分の外面に当接する基部壁と、その一方のリップ部の前記折曲部の外面に当接する対向壁とを備え、また、
前記配置空間形成部は、前記一方のリップ部に、前記底壁から遠い側から対向して、前記取付体の前記底壁に近づく方向への移動を規制する第1の移動規制部を備え、かつ、
前記配置空間形成部は、前記一方のリップ部に、前記底壁に近い側から対向して、前記取付体の前記底壁から離れる方向への移動を規制する第2の移動規制部を備える、リップ溝形鋼材への取付部構造。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記対向壁として、弾性復帰力を有する弾性片を備え、
前記弾性片が、前記開口部から前記配置空間に進入する前記一方のリップ部に押されて弾性変形することにより、前記一方のリップ部は、前記配置空間に配置され、前記弾性片は、前記配置空間に配置された前記一方のリップ部の前記折曲部に当接する、請求項1に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造。
【請求項3】
一方の前記側壁と前記折曲部との間隔、または/および、前記フランジ部に対する前記折曲部の先端位置が異なる、複数種類のリップ溝形鋼材に対応すべく、前記弾性片は、前記折曲部の外面に当接する対向面とその対向面に連続するようにして突出形成された前記第2の移動規制部とを複数有する、請求項2に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造。
【請求項4】
リップ溝形鋼材に取り付けられる取付体の、そのリップ溝形鋼材への取付部構造であって、
前記リップ溝形鋼材は、底壁と、その底壁の両端から起立し互いに対向する一対の側壁と、それら一対の側壁の両先端から内側に向かうフランジ部とそのフランジ部の先端から前記底壁に向けて折り曲げられた折曲部とで前記側壁から折り返されるように延びる一対のリップ部とを、備え、
前記取付部構造は、前記一対のリップ部のうち一方のリップ部が配置される配置空間を形成する配置空間形成部と、前記配置空間に前記一方のリップ部を挿入するためにそのリップ部が通過可能な開口部とを備え、
前記配置空間形成部は、一方の前記側壁と前記フランジ部との繋ぎ部分の外面、一方の前記側壁の先端部分から前記フランジ部にわたる部分の外面、または一方の前記側壁の先端部分と前記フランジ部との外面に当接する、一方側当接部を備え、また、
前記配置空間形成部は、弾性復帰力を有する弾性片を備え、
前記弾性片が、前記開口部から前記配置空間に進入する前記一方のリップ部に押されて弾性変形することにより、前記一方のリップ部は、前記配置空間に配置され、前記弾性片は、前記配置空間に配置された前記一方のリップ部の前記折曲部の先端部に当接して、前記一方側当接部の側に向けて、前記一方のリップ部を押圧する、リップ溝形鋼材への取付部構造。
【請求項5】
一方の前記側壁と前記折曲部との間隔が異なる二種類のリップ溝形鋼材に対応すべく、前記対向壁として、前記底壁に向けて延びる延設壁と、その延設壁から、前記底壁側を基端として延出し、先端側が前記配置空間内へと突出する、弾性復帰力を有する弾性片とを備え、
前記二種類のリップ溝形鋼材のうち一方のリップ溝形鋼材用の前記延設壁には、その一方のリップ溝形鋼材用に前記第2の移動規制部としての第1規制部が設けられ、
前記二種類のリップ溝形鋼材のうち他方のリップ溝形鋼材用の前記弾性片には、その他方のリップ溝形鋼材用に前記第2の移動規制部としての第2規制部が設けられる、請求項1に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造。
【請求項6】
前記配置空間形成部は、前記基部壁と前記底壁との間にあって一方の前記側壁の内面に当接する側壁内面当接部を備え、
前記基部壁の先端と前記側壁内面当接部との間が、前記開口部となる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造。
【請求項7】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造を備えた、取付体。
【請求項8】
請求項6に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造と、配線・配管材を保持する保持部とを備えた、取付体。
【請求項9】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造を備えた取付体が、前記リップ溝形鋼材の前記一方のリップ部に、前記底壁から離れて前記フランジ部側に位置した状態で取り付けられている、取付体の設置構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、各種のリップ溝形鋼材に取り付けることができる、リップ溝形鋼材への取付部構造、取付体、および取付体の設置構造に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、リップ溝形鋼に取り付けられる取着体があった。例えば、図11に示される、特許文献1に記載される取着体13は、第1ベース体11とか第2ベース体12(リップ溝形鋼)の一対の対向板部11a、11a、12a、12a(リップ部)の裏面側にそれぞれ係止される一対の係止板部14、14と、一対の対向板部11a、11a、12a、12aの表面側に対向板部間の溝部11b、12bを横切るように配置される挟持板部15と、溝部11b、12bを通って係止板部14、14と挟持板部15とを繋ぐ軸部16とを備えて、一対の係止板部14、14と挟持板部15とで、対向板部11a、11a、12a、12aを挟持することで、取着体13がベース体11、12に取り付けられた。そして、この取着体13の挟持板部15は、一対の対向板部11a、11a、12a、12aの対向方向において、中央側の第1挟持板部15a、15aと、両端側の第2挟持板部15b、15bとを有して、それら第1挟持板部15aと第2挟持板部15bの裏側が段状に形成されることで、この取着体13は、ベース体11、12の溝部11b、12bの幅が同じであれば、対向板部11a、12aの形状の異なる二種類のベース体11、12に対応していた。
【0003】
また、図12に示される、特許文献2に記載される配線・配管材支持具22は、リップ溝形鋼21に取り付けられる取着体でもあり、配線・配管材を支持する支持部23と、支持部23から延設された弧状の延出板部24とを備えていた。そして、支持部23は、支持本体部23aと締め付け部23bとで構成された。また、延出板部24の一端には、連結突起24aが設けられ、延出板部24の他端と支持本体部23aとの間の隙間は、リップ引っ掛け部25となっていた。そこで、この配線・配管材支持具22をリップ溝形鋼21に取り付けるには、連結突起24aをリップ溝形鋼21の底部のコーナー部21aに位置させ、次いで、延出板部24を撓ませるように弾性変形させて、リップ引っ掛け部25をリップ溝形鋼21のリップ部21bに引っ掛ける。このとき、延出板部24が、その弾性による復元力により、リップ溝形鋼21の底壁21cとリップ部21bとの間で突っ張った状態にあり、これにより、延出板部24、ひいては配線・配管材支持具22は、リップ溝形鋼21に取り付けられた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-105912号公報
特開2010-121754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の特許文献1に記載される取着体13にあっては、対向板部11a、12a(リップ部)の形状が異なるベース体11、12(リップ溝形鋼)に共用することはできたものの、溝部11b、12bの幅(対向する一対のリップ部の間隔)の異なるベース体(リップ溝形鋼)には共用することができなかった。また、特許文献2に記載される配線・配管材支持具22にあっては、リップ溝形鋼21への取り付けにあたって、対向する一対のリップ部21b、21bの間隔に左右されることはなかったが、リップ溝形鋼21の底壁21cとリップ部21bとの間隔が、延出板部24の弾接できる範囲(延出板部24が突っ張った状態にある範囲)のリップ溝形鋼21にしか対応していなかった。
【0006】
この発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、リップ溝形鋼材の一対のリップ部の間隔や、底壁とリップ部との間隔に制限されることなく取り付けることができる、リップ溝形鋼材への取付部構造、取付体、および取付体の設置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るリップ溝形鋼材への取付部構造、取付体、および取付体の設置構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るリップ溝形鋼材への取付部構造は、リップ溝形鋼材に取り付けられる取付体の、そのリップ溝形鋼材への取付部構造である。ここで、前記リップ溝形鋼材は、底壁と、その底壁の両端から起立し互いに対向する一対の側壁と、それら一対の側壁の両先端から内側に向かうフランジ部とそのフランジ部の先端から前記底壁に向けて折り曲げられた折曲部とで前記側壁から折り返されるように延びる一対のリップ部とを、備える。そこで、前記取付部構造は、前記一対のリップ部のうち一方のリップ部が配置される配置空間を形成する配置空間形成部と、前記配置空間に前記一方のリップ部を挿入するためにそのリップ部が通過可能な開口部とを備える。前記配置空間形成部は、前記一方のリップ部を前記配置空間に配置した状態で、その一方のリップ部が設けられる一方の前記側壁の先端部分およびその一方のリップ部を挟むように、その側壁の先端部分の外面に当接する基部壁と、その一方のリップ部の前記折曲部の外面に当接する対向壁とを備える。また、前記配置空間形成部は、前記一方のリップ部に、前記底壁から遠い側から対向して、前記取付体の前記底壁に近づく方向への移動を規制する第1の移動規制部を備える。そして、前記配置空間形成部は、前記一方のリップ部に、前記底壁に近い側から対向して、前記取付体の前記底壁から離れる方向への移動を規制する第2の移動規制部を備える。
【0008】
この取付部構造によると、取付部構造は、リップ溝形鋼材における一方のリップ部が配置される配置空間を形成する配置空間形成部と、開口部とを備え、その開口部を通って、一方のリップ部が配置空間に挿入される。そして、配置空間形成部は、基部壁と対向壁とを備え、それら基部壁と対向壁により、取付体が、リップ溝形鋼材の一対のリップ部の互いに対向する方向に移動するのが阻止される。また、配置空間形成部は、第1の移動規制部および第2の移動規制部を備えており、それら第1の移動規制部と第2の移動規制部により、取付体が、リップ溝形鋼材の底壁に直交する方向に移動するのが規制される。こうして、取付体の移動が制限され、取付体は、リップ溝形鋼材の一方のリップ部に取り付けられる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明に係るリップ溝形鋼材への取付部構造は、請求項1に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造において、前記対向壁として、弾性復帰力を有する弾性片を備える。そこで、この弾性片が、前記開口部から前記配置空間に進入する前記一方のリップ部に押されて弾性変形することにより、前記一方のリップ部は、前記配置空間に配置され、前記弾性片は、前記配置空間に配置された前記一方のリップ部の前記折曲部に当接する。
【0010】
また、請求項3に記載の発明に係るリップ溝形鋼材への取付部構造は、請求項2に記載のリップ溝形鋼材への取付部構造において、一方の前記側壁と前記折曲部との間隔、または/および、前記フランジ部に対する前記折曲部の先端位置が異なる、複数種類のリップ溝形鋼材に対応すべく、前記弾性片は、前記折曲部の外面に当接する対向面とその対向面に連続するようにして突出形成された前記第2の移動規制部とを複数有する。
(【0011】以降は省略されています)

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