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公開番号2025097080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213148
出願日2023-12-18
発明の名称クロス配管部形成具、クロス配管構造及びクロス配管部形成装置
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類F16L 57/00 20060101AFI20250623BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】
直状管保護カバー内に並列配管された2本の流体管の途中で配設経路を変更させてクロスさせるクロス配管部の形成を容易にすることである。
【解決手段】
直状管保護カバー内に並列配管された給湯管P1 及び給水管P2 をクロスさせて、配管位置を入替え可能とするクロス配管部P12を形成するためのクロス配管部形成具Aであって、前記クロス配管部P12と設置面との間に配置される基板部1と、当該基板部1から立設されて、前記クロス配管部P12を挟む両側において前記給湯管P1 及び給水管P2 の曲げ開始部の間に配置される立設壁部15とを備えた構成とする。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
直状管保護カバー内に並列配管された2本の流体管をクロスさせて、配管位置を入替え可能とするクロス配管部を形成するためのクロス配管部形成具であって、
前記クロス配管部と設置面との間に配置される基板部と、当該基板部から立設されて、前記クロス配管部のクロス配管空間を挟む両側において前記2本の流体管の曲げ開始部の間に配置される立設壁部と、を備えていることを特徴とするクロス配管部形成具。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
直状管保護カバー内に並列配管された2本の流体管をクロスさせて、配管位置を入替え可能とするクロス配管部を形成するためのクロス配管部形成具であって、
前記クロス配管部と設置面との間に配置されて、並列配管方向に沿って直列配置される一対の基板部と、
直列配置された前記一対の基板部にクロス配管部が配管されるクロス配管空間における前記並列配管方向に沿った両端部に、各流体管の曲げ開始部の間に配置されて、その曲げ形状を維持させるために前記基板部から立設された立設壁部と、を備えていることを特徴とするクロス配管部形成具。
【請求項3】
前記クロス配管部にクロスして配管される2本の流体管のうち上側に配管される流体管の上側にオーバーラップするように、前記立設壁部の上端部から流体管の並列配管方向と直交する方向に片持ち状に延出された管押え部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクロス配管部形成具。
【請求項4】
前記立設壁部は、平面視において、前記並列配管方向に対して前記クロス配管部の下側に配管される流体管のクロス配管方向に沿って傾斜して形成されていることを特徴とする請求項3に記載のクロス配管部形成具。
【請求項5】
設置面に固定された直状管保護カバーの内部の配設空間に並列配管された2本の流体管をクロスさせて配管位置を入替え可能なクロス配管部が途中に形成されたクロス配管構造であって、
前記直状管保護カバーにおける前記クロス配管部が配管されるクロス配管空間を挟んだ両側又はその途中において、前記クロスする2本の流体管のうち上側に配管される流体管の上方に管押え部が、オーバーラップして配置されて、当該上側に配置された流体管の浮上を規制していることを特徴とするクロス配管構造。
【請求項6】
設置面に固定された直状管保護カバーの内部の配設空間に並列配管された2本の流体管をクロスさせて配管位置を入替え可能なクロス配管部が途中に形成されたクロス配管構造であって、
前記クロス配管部を挟んだ両側に、各流体管の曲げ開始部の間に配置されて、その曲げ形状を維持させるための立設壁部が前記設置面から離間する方向に立設され、
クロスする2本の流体管の上側に配置される流体管は、その上側にオーバーラップ状態で配置された管押え部により浮上が規制されていることを特徴とするクロス配管構造。
【請求項7】
前記直状管保護カバーは、前記設置面と前記クロス配管部との間に配置される基台と、当該基台に組み付けられて、当該基台と協働して内部に前記クロス配管部を形成する蓋体と、から成り、
前記クロス配管部において下側に配管された流体管の一部が、前記クロス配管空間を挟んだ両側よりも前記設置面側に位置していることを特徴とする請求項5又は6に記載のクロス配管構造。
【請求項8】
直状の基台と蓋体とが一体に組み付けられて、内部に2本の流体管を並列配管可能な一般部配設空間を形成する直状管保護カバーと、
前記直状管保護カバーの基台における長手方向の一部が欠落された箇所に配置されて、2本の流体管をクロスさせて、その配置位置を入替え可能とするクロス配管部を備えたクロス配管部用基台と、から成り、
前記直状管保護カバーの蓋体は、長手方向の一部が欠落された基台と、当該欠落された箇所に配置される前記クロス配管部用基台との双方に跨がった状態で組付け可能であり、
前記クロス配管部用基台は、前記直状管保護カバーにおける当該クロス配管部用基台を覆う部分と協働して、2本の流体管がクロスして配管されるクロス配管部を配設可能なクロス部配設空間が形成され、
前記クロス配管部用基台におけるクロス配管部が配管されるクロス配管空間の両側には、各流体管の曲げ開始部の間に配置されて、その曲げ形状を維持させるための立設壁部が立設されていることを特徴とするクロス配管部形成装置。
【請求項9】
直状の基台と蓋体とが一体に組み付けられて、内部に2本の流体管を並列配管可能な配設空間を有し、当該配設空間に配設された2本の流体管をクロスさせて、その配置位置を入れ替えるクロス配管部が形成可能である直状管保護カバーと、
前記2本の流体管の曲げ開始部の間に配置されて、前記流体管の曲げ形状を維持させるための立設壁部を有し、前記クロス配管部が配管されるクロス配管空間の並列配管方向に沿った両端部の少なくとも一方に固定配置されるクロス配管補助具と、から成り、
前記クロス配管補助具は、クロスする2本の流体管のうち上側に配置される流体管の浮上を規制すべく、その上方にオーバーラップ状態で配置される管押え部を有することを特徴とするクロス配管部形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直状管保護カバーの配設空間に並列配管された2本の流体管を途中でクロスさせて配管経路を入替え可能なクロス配管部を形成するためのクロス配管部形成具、クロス配管構造及びクロス配管部形成装置に関するものである。
なお、本明細書で使用される「クロス配管部」とは、並列配管された2本の流体管をクロスさせて配管された部分を指し、「クロス配管空間」とは、基板部の直上の前記「クロス配管部」が配管される空間を指す。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、並列配管された2本の流体管の一方を、他方を跨いで分岐配管する構造が開示されている。例えば、図22(b)に示されるように、直状管保護カバーの配設空間に給湯管P
1
と給水管P
2
との並列配管において、配管途中において、例えば給水管P
2
から異なる2箇所において、それぞれ異なる側に分岐配管の必要が生じた場合には、給水管P
2
の側への分岐配管は、チーズ等の通常の管継手91の使用により可能であるが、給湯管P
1
の側に給水管P
2
を分岐させるには、当該給湯管P
1
を跨いで分岐配管する必要があり、前記給湯管P
1
を跨ぐ特殊管継手92を必要とすると共に、当該特殊管継手92の部分のみを覆う大型の保護カバーを必要としていた。前記特殊管継手92の使用を回避するには、表面が直状管保護カバーの設置面となっている壁に孔を開けて、壁裏において分岐させることも可能であるが、壁孔を開ける配管は大掛かりなものとなり、その改良が望まれていた。
【0003】
また、上記並列配管において、単純ミスにより、給湯管P
1
と給水管P
2
の各配管経路を誤ったことが、配管作業の途中で判明した場合には、配管経路を途中で入れ替える手段が存在していなかったので、最初から配管のやり直しを余儀なくされ、配管効率が悪かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-264402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、直状管保護カバーの配設空間に並列配管された2本の流体管の配管経路を、その途中で各流体管をクロスさせることで入替え可能にすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
直状管保護カバー内に並列配管された2本の流体管をクロスさせて、配管位置を入替え可能とするクロス配管部を形成するためのクロス配管部形成具であって、
前記クロス配管部と設置面との間に配置される基板部と、当該基板部から立設されて、前記クロス配管部のクロス配管空間を挟む両側において前記2本の流体管の曲げ開始部の間に配置される立設壁部と、を備えていることを特徴としている。
【0007】
請求項1の発明によれば、基板部には、2本の流体管をクロスさせて配管する際に、各流体管の曲げ開始部の間に配置される一対の立設壁部が前記並列配管方向に沿ってクロス配管部の長さに対応した間隔をおいて立設されているので、2本の流体管の一方を緩やかに曲げ変形させて、前記一対の立設壁部の互いに反対側に当接させて配置した後に、他方の流体管を緩やかに曲げ変形させて、配管済の下側の流体管を跨いだ状態で、前記一対の立設壁部における残りの互いに反対側に当接させることで、各流体管が原形状に戻ろうとする復元力は、一対の立設壁部の両側に反対方向の押圧力として作用して、各流体管の曲げ形状が維持された状態で、2本の流体管は、互いに反対方向に曲げられてクロス配管部が形成される。このため、2本の流体管の曲げ変形形状を維持するのが難しいクロス配管部を比較的容易に形成して配管できる。なお、緩やかに曲げられた各流体管の各復元力は、立設壁部の両側面に互いに反対方向の力として作用して互いに相殺される。このため、立設壁部は、板厚を過度に厚くする等して、各流体管の各復元力に対して過度に大きな剛性(耐曲げ力)を有していなくても、一方向に傾斜変形させられることはない。
【0008】
請求項2の発明は、
直状管保護カバー内に並列配管された2本の流体管をクロスさせて、配管位置を入替え可能とするクロス配管部を形成するためのクロス配管部形成具であって、
前記クロス配管部と設置面との間に配置されて、並列配管方向に沿って直列配置される一対の基板部と、
直列配置された前記一対の基板部にクロス配管部が配管されるクロス配管空間における前記並列配管方向に沿った両端部に、各流体管の曲げ開始部の間に配置されて、その曲げ形状を維持させるために前記基板部から立設された立設壁部と、を備えていることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に対して、基板部が一対で構成されて、当該一対の基板部は、流体管の並列配管方向に沿って直列に配置されている構成が異なり、立設壁部の作用は、請求項1の発明と同一である。ここで、請求項1及び同2の発明では、基板部の長さ、又は連結された一対の基板部の総長が長い程、クロス配管部における2本の流体管の曲げ角度を小さくできて、前記復元力が小さくなるため、2本の流体管をクロスさせて配管する作業が容易となる。請求項2の発明においては、分割された一対の基板部を並列配管方向に沿って直列配置する構成であるため、一対の基板部が連結された状態の総長を長くできるので、配管作業時における取り扱い、保管・運搬等の非配管時における取り扱いも容易となる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記クロス配管部にクロスして配管される2本の流体管のうち上側に配管される流体管の上側にオーバーラップするように、前記立設壁部の上端部から流体管の並列配管方向と直交する方向に片持ち状に延出された管押え部が形成されていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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