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公開番号
2025126411
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024022571
出願日
2024-02-19
発明の名称
固定体および配線・配管材保持具装置
出願人
未来工業株式会社
代理人
弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類
F16L
3/08 20060101AFI20250822BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】壁の表面に対する固定作業における作業性を向上させることができる固定体を提供する。
【解決手段】固定体は、発泡断熱層の表面に当接する当接部を裏面側に有する本体部と、本体部の裏面側から筒軸方向に突出し、発泡断熱層に圧入されるように構成された挿入筒部と、を備える。挿入筒部は、挿入筒部の基端から先端側に向けて筒軸方向に延びる筒軸部と、筒軸部の先端に連設され、筒軸部より先端で先すぼまり形状を形成するように、筒軸方向に対して傾斜するテーパ面を有し、発泡断熱層への圧入による入り込みを案内する圧入案内部と、挿入筒部を筒軸方向に貫通し、本体部の表面側から打ち込まれるビスが挿入される挿入路と、を備える。固定体には、挿入筒部を発泡断熱層に圧入した際、自重による発泡断熱層からの落下が防止された仮取着状態を形成する仮取着部が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
壁の発泡断熱層の表面に固定される固定体であって、
前記発泡断熱層の表面に当接する当接部を裏面側に有する本体部と、
前記本体部の裏面側から筒軸方向に突出し、前記発泡断熱層に圧入されるように構成された挿入筒部と、を備え、
前記挿入筒部は、
前記挿入筒部の基端から先端側に向けて筒軸方向に延びる筒軸部と、
前記筒軸部の先端に連設され、前記筒軸部より先端で先すぼまり形状を形成するように、筒軸方向に対して傾斜するテーパ面を有し、前記発泡断熱層への圧入による入り込みを案内する圧入案内部と、
前記挿入筒部を筒軸方向に貫通し、前記本体部の表面側から打ち込まれるビスが挿入される挿入路と、を備え、
前記固定体には、前記挿入筒部を前記発泡断熱層に圧入した際、自重による前記発泡断熱層からの落下が防止された仮取着状態を形成する仮取着部が設けられていることを特徴とする固定体。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記圧入案内部は、先端に向けて徐々に薄肉に形成された筒壁の外面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の固定体。
【請求項3】
前記本体部の裏面側から突出形成され、前記挿入筒部の前記発泡断熱層への圧入の際に先端縁から前記発泡断熱層に食い込むように構成された堰部をさらに備え、前記堰部は、前記挿入筒部に径方向から対面する受け面を有する板状を成すことを特徴とする請求項1または2に記載の固定体。
【請求項4】
前記堰部は、前記挿入筒部の周囲を囲むように複数配置されていることを特徴とする請求項3に記載の固定体。
【請求項5】
所定の外径を有する前記筒軸部の外面の少なくとも一部に前記仮取着部が定められ、
前記仮取着部は、前記発泡断熱層に形成された前記ビスの下穴に前記挿入筒部が圧入された際、前記発泡断熱層に圧接することで仮取着状態を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の固定体。
【請求項6】
前記仮取着部は、前記本体部の裏面側から筒軸方向に延びるとともに、前記発泡断熱層の表面に対して壁表側から押圧することで前記発泡断熱層内に挿入される挿入部分の少なくとも一部に形成され、前記挿入部分が必要な挿入長さ以上に前記発泡断熱層内に挿入されたときに仮取着状態が形成され、
前記固定体は、前記本体部の前記当接部よりも裏面側に突出して形成され、前記挿入部分が前記必要な挿入長さ以上に前記発泡断熱層内に挿入されたことを感知可能とする感知部をさらに備え、
前記感知部は、前記挿入部分の先端よりも前記本体部の裏面側に配置され、前記感知部と前記挿入部分の先端との間の筒軸方向の距離が、前記必要な挿入長さ以上であり、前記挿入部分が前記発泡断熱層に挿入されつつ、前記感知部の先端が前記発泡断熱層の表面に当接するときに、前記挿入部分の前記発泡断熱層への挿入に抵抗を発生させることを特徴とする請求項1または2に記載の固定体。
【請求項7】
前記当接部は、同一平面上に延在し、前記本体部の裏面の半分以上の面積が前記当接部よりも凹設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固定体。
【請求項8】
請求項1に記載の固定体と、前記固定体とともに壁に固定されて配線・配管材を保持する配線・配管材保持具と、からなる配線・配管材保持具装置であって、
前記固定体の本体部には、前記本体部の表面側に形成され、前記配線・配管材保持具が配置される配置領域と、前記挿入路に挿入したビスを仮保持するビス仮保持部とが設けられ、
前記配線・配管材保持具は、前記配線・配管材を保持する保持部と、前記ビスが挿通されて前記壁に固定される固定部と、を備え、
前記仮取着部は、前記ビス仮保持部で仮保持した前記ビスに前記配線・配管材保持具を吊り持ちさせた状態で仮取着状態を維持可能であることを特徴とする配線・配管材保持具装置。
【請求項9】
請求項1に記載の固定体と、前記固定体とともに壁に固定されて配線・配管材を保持する配線・配管材保持具と、からなる配線・配管材保持具装置であって、
前記固定体の本体部には、前記本体部の表面側に形成され、前記配線・配管材保持具が配置される配置領域と、前記挿入路に挿入したビスを仮保持するビス仮保持部とが設けられ、
前記配線・配管材保持具は、前記配線・配管材を保持する保持部と、前記ビスが挿通されて前記壁に固定される固定部と、を備え、
前記固定体と前記配線・配管材保持具とは互いに組付可能であり、
前記仮取着部は、前記固定体と前記配線・配管材保持具とを組み付けた状態で仮取着状態を維持可能であることを特徴とする配線・配管材保持具装置。
【請求項10】
壁の配設面に沿って配設される配線・配管材を保持するために、前記壁に対して固定される固定体と、前記固定体と別体であり、前記固定体とともに前記壁に対して固定されて前記配線・配管材を保持する配線・配管材保持具と、からなる配線・配管材保持具装置であって、
前記固定体は、
前記固定体の表面側に形成され、前記配線・配管材保持具が配置される配置領域と、
前記固定体を表裏方向に貫通し、前記配設面に打ち込まれるビスが挿入される挿入路と、
前記挿入路内または前記挿入路に隣接して形成され、前記挿入路に挿入された前記ビスを仮保持するビス仮保持部と、
前記固定体の裏面側を前記配設面に当接させた状態で、自重による前記配設面からの落下を防止するように前記固定体を前記配設面に仮取着可能とする仮取着部と、を備え、
前記配線・配管材保持具は、
前記配線・配管材を保持する保持部と、
挿通された前記ビスにより前記固定体とともに前記配設面に固定される固定部と、を備え、
前記仮取着部は、前記ビス仮保持部で仮保持した前記ビスに前記配線・配管材保持具を吊り持ちさせた状態で仮取着可能であることを特徴とする配線・配管材保持具装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁の発泡断熱層の表面に対して固定される固定体に関する。また、本発明は、配線・配管材を壁の配設面に対して設置する配線・配管材保持具装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、建物の壁の配設面にボックス、配線・配管材保持具、またはそれらの台座を含む種々の固定体が固定される。特に、壁は、下地壁および発泡断熱層から構成される場合がある。このような場合、固定体は、発泡断熱層を潰し過ぎないように発泡断熱層の表面に固定されることが必要となる。
【0003】
例えば、特許文献1は、構造体の配設面に固定される固定体として、配線用ボックスおよびボックス当接体を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。配線用ボックス(10)は、コンクリート壁(26)との間に断熱材(27)を介在させた状態で固定釘(23)によりコンクリート壁(26)に取り付け固定される。また、ボックス当接体(24)は合成樹脂材料により円筒状に形成されたものである。ボックス当接体(24)内には、その軸線方向へ固定釘(23)を挿通可能になっている。配線用ボックス(10)を、配線用ボックス(10)の背面側と構造体としてのコンクリート壁(26)との間に断熱材(27)を介在させた状態でコンクリート壁(26)に取り付ける方法を以下に示す。構造体としてのコンクリート壁(26)の一面に断熱材(27)が固定配置された状態において、断熱材(27)を貫通した貫通孔(28)を2箇所に形成する。この貫通孔(28)は配線用ボックス(10)の背面の上端及び下端に形成された取付部(22)に対応するようになっている。そして、ボックス当接体(24)の軸線方向への長さと断熱材(27)の厚みがほぼ同じになるように、ボックス当接体(24)の一端を折り取る。続いて、各ボックス当接体(24)に配線用ボックス(10)の上端部及び下端部に位置する取付部(22)を対応させる。そして、挿通孔(21)からボックス当接体(24)内へ固定釘(23)を挿通するとともに、ボックス当接体(24)により固定釘(23)をコンクリート壁(26)に対して直交するように案内させる。さらに、固定釘(23)の頭部(23a)をハンマー等によりたたいて固定釘(23)の先端をコンクリート壁(26)に打ち込むとともに、固定釘(23)の頭部(23a)を凹部(20)内に収容する。すると、断熱材(27)表面から突出したボックス当接体(24)の他端が、取付部(22)に係合するとともに、配線用ボックス(10)の背面に当接する。その結果、配線用ボックス(10)がコンクリート壁(26)との間に断熱材(27)を介在させた状態でコンクリート壁(26)に取り付け固定される。このとき、断熱材(27)の厚みとほぼ同じ長さを有する一対のボックス当接体(24)により、配線用ボックス(10)とコンクリート壁(26)とは断熱材(27)の厚さ分だけ距離を維持した状態で固定される。その結果、固定釘(23)の打ち込みに伴う配線用ボックス(10)の背面による断熱材(27)の押圧が防止され、断熱材(27)が圧縮変形するのを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-224732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の固定体(配線用ボックスおよび/またはボックス当接体)では、発泡断熱層(断熱材)中にボックス当接体を差し込んで配線用ボックスを固定位置に位置合わせした後、片手で配線用ボックスの姿勢および位置を維持しつつ、もう一方の手で、固定釘を打ち込むために固定釘や工具(ハンマーやドライバー)を操作することが必要であった。特に、片手で固定釘と工具とを同時に取り扱うことが難しく、作業性が悪いことが問題として挙げられる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、壁(特には発泡断熱層)の表面に対する固定作業における作業性を向上させることができる固定体を提供することにある。さらには、本発明の目的は、壁(特には発泡断熱層)の配設面に対する配線・配管材の配設作業における作業性を向上させることができる配線・配管材保持具装置をも提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の固定体は、壁の発泡断熱層の表面に固定される固定体であって、
前記発泡断熱層の表面に当接する当接部を裏面側に有する本体部と、
前記本体部の裏面側から筒軸方向に突出し、前記発泡断熱層に圧入されるように構成された挿入筒部と、を備え、
前記挿入筒部は、
前記挿入筒部の基端から先端側に向けて筒軸方向に延びる筒軸部と、
前記筒軸部の先端に連設され、前記筒軸部より先端で先すぼまり形状を形成するように、筒軸方向に対して傾斜するテーパ面を有し、前記発泡断熱層への圧入による入り込みを案内する圧入案内部と、
前記挿入筒部を筒軸方向に貫通し、前記本体部の表面側から打ち込まれるビスが挿入される挿入路と、を備え、
前記固定体には、前記挿入筒部を前記発泡断熱層に圧入した際、自重による前記発泡断熱層からの落下が防止された仮取着状態を形成する仮取着部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の固定体は、請求項1に記載の固定体において、前記圧入案内部は、先端に向けて徐々に薄肉に形成された筒壁の外面に形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の固定体は、請求項1または2に記載の固定体において、前記本体部の裏面側から突出形成され、前記挿入筒部の前記発泡断熱層への圧入の際に先端縁から前記発泡断熱層に食い込むように構成された堰部をさらに備え、前記堰部は、前記挿入筒部に径方向から対面する受け面を有する板状を成すことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の固定体は、請求項3に記載の固定体において、前記堰部は、前記挿入筒部の周囲を囲むように複数配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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