TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025164127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067925
出願日2024-04-19
発明の名称保護カバー
出願人未来工業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類F16L 57/00 20060101AFI20251023BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】構造的な強度を低下させることなく、中空部を押し潰さずに敷設面に固定可能である保護カバーを提供する。
【解決手段】保護カバーは、固定部材によって敷設面に固定される長手方向に延びる固定壁を備える。固定壁は、内壁部と、内壁部から外面側に離間して延在する外壁部と、内壁部と外壁部とを内外方向に連結しながら長手方向に延びるとともに、幅方向に互いに離間して配置された複数の中実部と、隣り合った中実部の間に画定される、長手方向に延びる中空部と、を備える。固定壁は、固定部材の軸部が、内壁部および外壁部を中空部を介して突き破って敷設面に挿し込まれ、且つ、固定部材の頭部が内壁部を内面側から押圧することで、敷設面に固定されるように構成されている。固定壁の少なくとも一部には、幅方向に隣り合った中実部の間隔が、内壁部を押圧する頭部の径よりも狭い固定箇所が設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延びる配線・配管材を収容して保護する保護カバーであって、
頭部および軸部を有する1または複数の固定部材によって敷設面に固定される、長手方向に延びる固定壁を備え、
前記固定壁は、
前記固定壁の内面を成す内壁部と、
前記固定壁の外面を成すとともに前記内壁部から外面側に離間して延在する外壁部と、
前記内壁部と前記外壁部とを内外方向に連結しながら長手方向に延びるとともに、長手方向に直交する幅方向に互いに離間して配置された複数の中実部と、
前記内壁部および前記外壁部の間において、幅方向に隣り合った前記中実部の間に画定される、長手方向に延びる中空部と、を備え、
前記固定壁は、前記固定部材の前記軸部が、前記中空部を貫通するように前記内壁部および前記外壁部を突き破って前記敷設面に挿し込まれ、且つ、前記固定部材の前記頭部が前記内壁部を内面側から押圧することで、前記敷設面に固定されるように構成され、
前記固定壁の少なくとも一部には、幅方向に隣り合った前記中実部の間隔が、前記内壁部を押圧する前記頭部の径よりも狭い固定箇所が設けられていることを特徴とする保護カバー。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記内壁部には、前記固定部材が挿し込まれた際、前記頭部が隣り合った前記中実部の間に架け渡ることを可能とする、前記軸部の挿し込み位置を表示する目印部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
【請求項3】
長手方向に延びるとともに前記固定壁から立ち上がる非固定壁をさらに備え、
前記非固定壁は、
前記非固定壁の内面を成す第2内壁部と、
前記非固定壁の外面を成すとともに前記第2内壁部から外面側に離間して延在する第2外壁部と、
前記第2内壁部と前記第2外壁部とを内外方向に連結しながら長手方向に延びるとともに、立ち上がり方向に互いに離間して配置された複数の第2中実部と、
前記第2内壁部および前記第2外壁部の間において、立ち上がり方向に隣り合った前記第2中実部の間に画定される、長手方向に延びる第2中空部と、を備え、
立ち上がり方向に隣り合う前記第2中実部の間隔が、幅方向に隣り合う前記固定壁の前記中実部の間隔よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
【請求項4】
前記固定壁の前記中実部の幅方向の肉厚は、前記非固定壁の前記第2中実部の立ち上がり方向の肉厚よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の保護カバー。
【請求項5】
幅方向に隣り合った前記中実部の間隔が、前記内壁部を押圧する前記頭部の径よりも狭い固定箇所が、前記固定壁の幅方向に複数形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保護カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配線・配管材を収容して保護する保護カバーに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、配線・配管材を収容して保護するために種々の保護カバーが用いられている。一般的に、保護カバーは、配線経路に沿って敷設させるベース体と、該ベース体を覆うカバー体とから構成される。ベース体とカバー体とが互いに組み付けられて内部に配線・配管材のための配設経路が形成される。また、保護カバーは所定の配線経路に沿って敷設面に固定される。特には、ベース体に固定壁が設けられ、ビスなどの固定部材を固定壁を貫通して敷設面に打ち込むことによって、ベース体が敷設面に固定される。そして、当該ベース体にカバー体が組み付けられることによって、保護カバーが敷設面に対して敷設される。
【0003】
例えば、特許文献1は、敷設面に固定される配管カバーを開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。配管カバーは、底板(10)と左右の側壁(11、11)とを有する上面開口状の配管カバー本体(1)と、該配管カバー本体(1)の開口上面を閉合する蓋体(2)とを備える。配管カバー本体(1)は、軸線方向に対して所定の長さ寸法で成型され、空調配管(B)を配設する壁(D)に木螺子(H)により取り付けられるものである。配管カバー本外(1)は、壁(D)と接触する底板(10)と、該底板(10)の左右両端に設けられている側壁(11、11)と、この側壁(11、11)先端部近傍から上向き内側に延びて釣針状に形成されその先端部を外側に向けて形成された係合突片(12)と、底板(10)を壁面に密着させるための木螺子(H)を係合するための木螺子係合部(13)とを有する。そして、底板(10)や側壁(11、11)は、上層および下層を有する2層構造に形成され、所定の間隔で複数の補強リブ(14)が設けられ、その間に複数の中空部(15)が形成されている。特許文献1によれば、木螺子係合部(13)は、底板(10)の上面側で開口した軸線方向に延びる溝部分として設けられている。木螺子係合部(13)は、軸線方向に直交する幅方向の左右一対の補強リブ(14)に挟まれている。配線カバー本体(1)を壁(D)に木螺子(H)によって固着する際、木螺子(H)の軸部が、溝状の木螺子係合部(13)に挿し込まれ、底板(10)の下層を突き破って、壁(D)に打ち込まれる。木螺子(H)の頭部が溝部分の側縁を押圧するように、木螺子(H)が壁(D)にねじ込まれることで、配線カバー本体(1)を壁(D)に固着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平4-109291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の配管カバー(保護カバー)は、配管カバー本体の壁部を中空構造としたことにより、断熱性の向上ととともに軽量化することを可能する。しかしながら、木螺子(固定部材)を用いて配管カバー本体の底板(固定壁)を敷設面に固定するための木螺子係合部が、長手方向に延びる溝部分として内面側で開口し、底板の一部に薄く脆弱な箇所が形成される。このように従来の配管カバーでは、底板の中でこの溝部分だけ強度が低いことから、溝部分を支点として配管カバー本体(ベース体)が内側に撓んで歪み易く、蓋体(カバー体)との嵌合が不安定になるなどの強度低下が生じることが問題であった。一方で、溝部分を設けずに、底板に木螺子を打ち込むと、木螺子の頭部が底板を敷設面に向けて押圧する際、中空部が押し潰されてしまうという不具合が生じるため、底板を敷設面に固定することができない。すなわち、従来の保護カバーでは、その構造的な強度低下を避けることなく、中空構造を有するベース体の固定壁を敷設面に固定することができないことが課題であった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、構造的な強度を低下させることなく、中空部を押し潰さずに敷設面に固定可能である保護カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(構成1)
構成1の保護カバーは、長手方向に延びる配線・配管材を収容して保護する保護カバーであって、
頭部および軸部を有する1または複数の固定部材によって敷設面に固定される、長手方向に延びる固定壁を備え、
前記固定壁は、
前記固定壁の内面を成す内壁部と、
前記固定壁の外面を成すとともに前記内壁部から外面側に離間して延在する外壁部と、
前記内壁部と前記外壁部とを内外方向に連結しながら長手方向に延びるとともに、長手方向に直交する幅方向に互いに離間して配置された複数の中実部と、
前記内壁部および前記外壁部の間において、幅方向に隣り合った前記中実部の間に画定される、長手方向に延びる中空部と、を備え、
前記固定壁は、前記固定部材の前記軸部が、前記中空部を貫通するように前記内壁部および前記外壁部を突き破って前記敷設面に挿し込まれ、且つ、前記固定部材の前記頭部が前記内壁部を内面側から押圧することで、前記敷設面に固定されるように構成され、
前記固定壁の少なくとも一部には、幅方向に隣り合った前記中実部の間隔が、前記内壁部を押圧する前記頭部の径よりも狭い固定箇所が設けられていることを特徴とする。
【0008】
(構成2)
構成2の保護カバーは、構成1の保護カバーにおいて、前記内壁部には、前記固定部材が挿し込まれた際、前記頭部が隣り合った前記中実部の間に架け渡ることを可能とする、前記軸部の挿し込み位置を表示する目印部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
(構成3)
構成3の保護カバーは、構成1または2の保護カバーにおいて、長手方向に延びるとともに前記固定壁から立ち上がる非固定壁をさらに備え、
前記非固定壁は、
前記非固定壁の内面を成す第2内壁部と、
前記非固定壁の外面を成すとともに前記第2内壁部から外面側に離間して延在する第2外壁部と、
前記第2内壁部と前記第2外壁部とを内外方向に連結しながら長手方向に延びるとともに、立ち上がり方向に互いに離間して配置された複数の第2中実部と、
前記第2内壁部および前記第2外壁部の間において、立ち上がり方向に隣り合った前記第2中実部の間に画定される、長手方向に延びる第2中空部と、を備え、
立ち上がり方向に隣り合う前記第2中実部の間隔が、幅方向に隣り合う前記固定壁の前記中実部の間隔よりも広いことを特徴とする。
【0010】
(構成4)
構成4の保護カバーは、構成3の保護カバーにおいて、前記固定壁の前記中実部の幅方向の肉厚は、前記非固定壁の前記第2中実部の立ち上がり方向の肉厚よりも大きいことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

未来工業株式会社
取付体
3か月前
未来工業株式会社
結束具
1か月前
未来工業株式会社
スリーブ
1か月前
未来工業株式会社
保護カバー
1か月前
未来工業株式会社
配線・配管材保持具
2日前
未来工業株式会社
カバーおよび設置装置
1か月前
未来工業株式会社
スリーブ装置及び筒連結構造
17日前
未来工業株式会社
カバーおよび配線器具設置装置
1か月前
未来工業株式会社
取着体、及び配線用ポ-ル装置
1か月前
未来工業株式会社
流路形成部材、及び、流路形成構造
1か月前
未来工業株式会社
ボックスカバー及び配線ボックス装置
1か月前
未来工業株式会社
貫通孔用固定台座、及び固定台座装置
2か月前
未来工業株式会社
配線・配管材保持機構、及び保護カバー
1か月前
未来工業株式会社
配線ボックス装置及び配線ボックス設置構造
1か月前
未来工業株式会社
型枠形成補助具、型枠形成装置、及び型枠設置構造
1か月前
未来工業株式会社
切断工具
1か月前
未来工業株式会社
固定体、設置体の固定構造、設置体固定装置及び固定体装置
1か月前
個人
留め具
1か月前
個人
鍋虫ねじ
3か月前
個人
回転伝達機構
4か月前
個人
紛体用仕切弁
3か月前
個人
差動歯車用歯形
5か月前
個人
ジョイント
2か月前
個人
給排気装置
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
6か月前
株式会社不二工機
電磁弁
5か月前
個人
地震の揺れ回避装置
4か月前
個人
ナット
1か月前
個人
ナット
2か月前
個人
ゲート弁バルブ
17日前
個人
吐出量監視装置
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
兼工業株式会社
バルブ
1か月前
続きを見る