TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024093027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-09
出願番号
2022209122
出願日
2022-12-27
発明の名称
直動案内装置
出願人
日本精工株式会社
代理人
主分類
F16C
29/08 20060101AFI20240702BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】案内レールへの異物の侵入を防止するレールカバーを備えた直動案内装置を提供すること
【解決手段】
相対移動可能なスライダ12が跨架される案内レール11の上面に装着されるレールカバー13を備えた直動案内装置であって、レールカバー13には空気の移動を行う穴があり、これを通じて外気との空気の移動を行う、或いは他のレールカバー13と連結パイプ14でつなぐことによって空気の移動を行うことによって、スライダ本体12が移動するに伴ってレールカバー13と案内レール、スライダ本体12に囲まれた空間容積の変化に伴う圧力変動を抑制し、空間内部への異物の侵入を防止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
案内レールと、
前記案内レールの左右両側面に該案内レールの長手方向に沿って形成されたレール側軌道面と、
前記案内レールの左右両側面と対向する内側面を有するスライダ本体と、
前記スライダ本体の前後方向両端に取り付けられたエンドキャップと、
前記スライダ本体の内側面に前記案内レールの長手方向に沿って形成されたスライダ側軌道面と、
前記スライダ本体及び前記エンドキャップで構成されるスライダの内部に組込まれ、前記レール側軌道面と前記スライダ側軌道面との間に形成された負荷転動路を転動すると共に、前記スライダ本体内に形成された転動体戻し路及び前記エンドキャップ内に形成された方向転換路を転動する複数の転動体と、
前記複数の転動体間に介在される複数の保持ピースと、を備えた直動案内装置であって、前記直動装置の前記レール上面に装着され、
前記上面を覆うレールカバーは複数の山部と谷部が交互に並ぶジャバラ状に形成されることにより長手方向に伸縮自在に形成されており、
前記カバーには少なくとも一つ以上の空気が移動可能な穴を有していることを特徴とする直動案内装置。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
2つのレールカバーのそれぞれに穴を有しており、前記レールカバーのそれぞれの穴同士は中空材によって連結されていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項3】
前記レールカバーの穴は外気に開放されていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項4】
前記レールカバーの穴には防塵のためのフィルターが設置されていることを特徴とする請求項3に記載の直動案内装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、案内レールと、案内レールに複数の転動体を介して跨設されるスライダを備える直動案内装置に係り、特に、直動案内装置のサイドシールと案内レールの端面との間に取り付けられるレールカバーの構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の直動案内装置は、案内レールに複数の転動体を介してスライド移動自在にスライダが跨設され、複数の転動体が転動することにより、案内レールおよびスライダの一方が他方に対して相対的にスライド移動する。この種の直動案内装置において、特に精密な移動が要求される自動化ラインに組み込まれる直動案内装置では、塵埃,切削屑,切削油等の異物が付着することを防止するために、外部に露出した案内レールを覆うレールカバー(防塵カバー)が用いられる。従来の防塵カバーの形状や装着方法としては、例えば特許文献1に開示されるものがある。
【0003】
特許文献1では、スライダの端面と案内レール端面との間に取り付けられて、案内レールを覆うように案内レールの長手方向に伸縮自在なカバーと備える直動案内装置が開示されている。
【0004】
カバー本体は、防水布や耐熱布などからなる下面が開放された角ダクト状の部材であって、複数の山部と谷部が交互に並ぶジャバラ状に形成されることにより長手方向に伸縮自在に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-214989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているようなジャバラ形状のカバーは、スライダの移動に伴い伸縮するたびに、カバー内部の空間容積が変化するため、空間内部の圧力が上がったり、負圧になったりする。また、カバーは下面が開放されていると共に、カバーの下端と案内レールの取り付け面との間に隙間を有しているため、空間内部の圧力変化によって、隙間から空気が出たり入ったりする。特に、空間内部が負圧になると、隙間を通して空気と共に、外部の切粉やほこり等の異物を吸い込み、内部が汚染されてしまうことで、直動案内装置の破損を招く虞がある。このような問題は、スライダの移動速度が速くなるほど顕著となっている。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、スライダの移動に伴いレールカバー内部の容積が変化しても、内部の圧力の変化を抑制して防塵カバー内部への異物の侵入を防止することができる直動案内装置を提供することにある。
【0008】
本発明は上述した問題点に着目してなされたものであり、作動に伴う空間内部の圧力変化に伴う内部の汚染を抑制するレールカバーを備えた直動案内装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の上記目的は直動案内装置に係る以下の構成によって達成される。
【0010】
(1) 案内レールと、前記案内レールの左右両側面に該案内レールの長手方向に沿って形成されたレール側軌道面と、前記案内レールの左右両側面と対向する内側面を有するスライダ本体と、前記スライダ本体の前後方向両端に取り付けられたエンドキャップと、前記スライダ本体の内側面に前記案内レールの長手方向に沿って形成されたスライダ側軌道面と、前記スライダ本体及び前記エンドキャップで構成されるスライダの内部に組込まれ、前記レール側軌道面と前記スライダ側軌道面との間に形成された負荷転動路を転動すると共に、前記スライダ本体内に形成された転動体戻し路及び前記エンドキャップ内に形成された方向転換路を転動する複数の転動体と、前記複数の転動体間に介在される複数の保持ピースと、を備えた直動案内装置であって、前記直動装置の前記レール上面に装着されるレールカバーであって、前記上面を覆うレールカバー本体は複数の山部と谷部が交互に並ぶジャバラ状に形成されることにより長手方向に伸縮自在に形成されており、前記カバーには少なくとも一つ以上の空気が移動可能な穴を有している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る