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公開番号2024094646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211320
出願日2022-12-28
発明の名称管継手
出願人株式会社キッツ
代理人個人
主分類F16L 37/12 20060101AFI20240703BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】樹脂管挿入の際、継手内に設けられたシールリングを確実に押して縮径しつつ挿入抵抗力の増大を軽減し、かつ管の先端がシールリングに引っ掛かることなく正確な管の接合ができると共に、管の挿入感を著しく改善させる。
【解決手段】継手本体2の内外筒11、12の差込み間隙G内に挿入した状態で接合する管10を案内する挿入ガイド6と、内筒11の外周面14に装着したシールリング3を有する。挿入ガイド6の内周面6aに先端側から後端側に向かう中心軸P方向に沿ってシールリング3の初期状態の外径よりも大きい径から小さい径となるように順次縮径していくテーパ状の押圧部位30を設け、押圧部位30よりも拡径する拡径部位31を挿入ガイド6の中心軸P方向に沿った逃げ溝として部分的に形成し、押圧部位30でシールリング3を押しつぶしながら逃げ溝31に逃げ込ませることによって管10の挿入抵抗力を軽減するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
継手本体の内外筒の差込み間隙内に挿入した状態で接合する管を案内する挿入ガイドと、前記内筒の外周面に装着したシールリングを有する管継手において、前記挿入ガイドの内周面に先端側から後端側に向かう中心軸方向に沿って前記シールリングの初期状態の外径よりも大きい径から小さい径となるように順次縮径していくテーパ状の押圧部位を設け、前記押圧部位よりも拡径する拡径部位を前記挿入ガイドの中心軸方向に沿った逃げ溝として部分的に形成し、前記押圧部位で前記シールリングを押しつぶしながら前記逃げ溝に逃げ込ませることによって管の挿入抵抗力を軽減するようにしたことを特徴とする管継手。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記拡径部位は、前記シールリングの初期状態の外径よりも拡径した部位である請求項1に記載の管継手。
【請求項3】
前記拡径部位は、前記逃げ溝の先端から後端までにわたり、前記挿入ガイドの中心軸から同径の位置が、前記中心軸方向から見て最も底部となるように設けられている請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項4】
前記拡径部位の前記逃げ溝は、前記挿入ガイドの中心軸方向の後端側に沿って前記押圧部位が前記シールリングを押しつぶす後端領域である請求項1に記載の管継手。
【請求項5】
前記押圧部位と前記拡径部位とが周方向になだらかにつながるように交互に設けられている請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項6】
初期状態の前記シールリングの外周と前記拡径部位との間で形成される空間の体積が、前記挿入ガイドの前記押圧部位によって押しつぶされる分の前記シールリングの体積と同じかそれよりも大きくした請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項7】
前記挿入ガイドの後端面は、後端面外周側が中心軸方向に対して先端側へ傾斜した傾斜面である請求項1に記載の管継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、住宅設備の給水や給湯用の配管に、架橋ポリエチレン管やポリブテン管などの管をワンタッチで接続するための管継手に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、住宅設備等の給水給湯配管は、架橋ポリエチレン管やポリブテン管などの樹脂管を用いて施工されることが多く、これらの管を接続する場合、施工が容易であることから、挿入するだけでこの管を接続可能な、いわゆるワンタッチ式の管継手が用いられることが多い。このようなワンタッチ式管継手において、内周側に流路を有する内筒と、外筒とが設けられ、これら内筒と外筒との間に管を挿入して接続できるようにしたものが知られている。この管継手では、内筒の外周に環状の装着溝が形成され、この装着溝にOリングなどのシールリングが装着され、このシールリングによって管の内周をシールすることで接合後の外部への漏れを防ぐようになっている。
【0003】
このような管継手では、管先端のシールリングへの引っ掛かりによりこのシールリングを傷付けないようにしつつ、シールリング全体を装着溝と管内周との間に十分に押しつぶして確実にシールする必要がある。そのため、一般に、挿入ガイドと呼ばれる環状のガイド部材が用いられることが多く、この挿入ガイドは、管継手の内筒と外筒との間に装着され、接続用の管の先端側で押圧されて、その内周側がシールリングに対して摺動しながら管継手の奥側に移動することで、管を所定の接続位置まで案内可能になっている。
【0004】
この種の挿入ガイドを用いた管継手として、例えば、特許文献1が開示されている。この管継手における挿入ガイドは、テーパ付リングからなり、軸心方向に対しその内周側には、前方拡がり状の円周状のフラットなテーパ面が先端側から後端側まで設けられている。樹脂管を接続する際には、挿入ガイドの後端面に樹脂管の先端面を押し付けつつ接続方向に挿入することで、管端面の接触によるシールリングの傷付きを防ぎつつ、挿入ガイドのテーパ面がシールリングを徐々に圧縮しながら装着溝に押しこむことで、挿入をスムーズにしようとしている。
【0005】
一方、特許文献2の管継手における挿入ガイド(パイプ誘導環体)は、軸心方向に対して傾斜する環状のテーパ部が内周面先方側に設けられ、このテーパ部に続けて軸心方向に対して平行な環状のストレート部が内周後端側までが設けられている。樹脂管を接続する際には、先ず、挿入ガイドのテーパ面がシールリングを徐々に圧縮し、続いて、ストレート部がシールリングを摺動するようになっている。このようにストレート部を設けることにより、挿入ガイドが安定姿勢を維持しつつシールリングをスムーズに乗り越えるようにしながら樹脂管接続をおこなうことが可能であるとしている。
【0006】
さらに、特許文献3には、管装着方向の後方側に、ガイド部が周方向に間隔をあけて複数形成されている管継手用ガイドリングが示されている。ガイド部は、後方側ほど周方向の幅が小さくなるように先細り形状(略三角形状)に形成されており、このガイド部が径方向に弾性変形し易いことで、管の内周面に対するガイド部の追従性がよくなり、ガイド部が弾性シール部材を押さえつける力が弱められ、管を挿入する力を低減できると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-232692号公報
特開2008-291886号公報
特開2013-36542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前者の特許文献1における挿入ガイドの場合、前方拡がり状のテーパ面が挿入ガイド内周の先端側から後端側まで設けられているため、樹脂管の接続時には、この樹脂管の挿入に伴ってシールリングとの摺動により生じる挿入抵抗が比例するように増加し続けるという問題がある。これにより、樹脂管を挿入しにくくなり、挿入感(挿入時の手応え)が悪くなるという問題を有している。これに加えて、シールリングが挿入ガイドのテーパ面によって過剰に圧縮されて装着溝に充填された状態で、さらにシールリングにテーパ面から押圧力が加わることでシールリングの逃げ場が無くなり、挿入抵抗が過大になったり瞬間的に増加するおそれもある。
【0009】
その上、斜め切りの樹脂管を接続する場合には、樹脂管の先方側から挿入ガイド端面に偏位荷重が加わることでより挿入抵抗がより大きくなり、挿入感が悪化して樹脂管を正確に接続できなくなることもある。
挿入ガイドからシールリングの全体や一部に過大な力が加わり続けることにより、シールリングがねじれたり脱落した状態で樹脂管が接続され、シール性を確保できなくなる可能性もある。
【0010】
一方、後者の特許文献2の管継手の場合には、挿入ガイドの内周面先方側に設けたテーパ部に続けて、その内周後端側までストレート部を設けていることで、後端側付近においては、樹脂管接続時にストレート部でシールリングを押圧して挿入抵抗の比例的な増加を抑えることは可能になる。
しかし、このように挿入ガイドの内周後端側にストレート部を設けた場合には、このストレート部ではシールリングに対する押圧力が不足して、シールリングを装着溝に対して十分に押しつぶした状態で装着できなくなる可能性がある。この場合、挿入ガイドに続けて樹脂管を継手本体に挿入するときに、シールリングが樹脂管先端に引っ掛かって傷付いたりすることで、樹脂管を正確に装着できなくなることにもつながる。
(【0011】以降は省略されています)

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