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公開番号2024158256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073303
出願日2023-04-27
発明の名称電動弁
出願人株式会社不二工機
代理人個人
主分類F16K 27/02 20060101AFI20241031BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】キャン天面の形状や高さを変えることなくキャンの剛性(耐圧強度)を向上させ、高圧冷媒に対応できるようにする。
【解決手段】弁室13とオリフィス16を内部に有すると共に弁室に連通する第1流路14及び第2流路15を有する弁本体12と、オリフィスに対して進退動し流体の流量を変更する弁体17と、弁室に連通すると共に弁体を駆動する電動機21のロータ27を収容する有底無蓋のキャン19と、キャン内部においてロータの上部に配置されロータを回転可能に支持する軸受部材29を備えた電動弁で、軸受部材は、キャンの天板部19dの内面に接触し且つ当該内面に接合された複数の接合部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
弁室とオリフィスを内部に有するとともに、前記弁室に連通する第1流路および第2流路に接続された、弁本体と、
前記オリフィスに対して進退動し、前記オリフィスを通過する流体の流量を変更する、弁体と、
前記弁室に連通するとともに、前記弁体を駆動する電動機のロータを収容する、有底無蓋のキャンと、
前記キャンの内部において前記ロータの上部に配置され、前記ロータを回転可能に支持する、軸受部材と、
を備えた電動弁であって、
前記軸受部材は、前記キャンの天板部の内面に接触し且つ当該内面に接合された複数の接合部を有する
ことを特徴とする電動弁。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記軸受部材は、
前記ロータを回転可能に支持する支持軸部材が嵌挿される軸受本体部と、
当該軸受本体部から周囲に張り出すフランジ部と、
当該フランジ部の上面から前記キャンの天板部に向けて起立するリブと、
を有し、
前記フランジ部は、前記キャンの内周面に当接し、
前記リブに前記接合部が形成されている
請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記接合部は、回転対称位置に形成される
請求項1または2に記載の電動弁。
【請求項4】
前記フランジ部には、軸方向に貫通する開口部が形成されている
請求項2に記載の電動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動弁に係り、特に、電動機のロータを収容するキャン(密閉容器)の補強構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ステッピングモータ等の電動機を使用して弁の開度を調整し冷媒の流量を制御する電動弁が空気調和機や冷蔵・冷凍装置などの冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置に従来から使用されている。
【0003】
図7はこのような電動弁の一例を示すものである。同図に示すように当該電動弁41は、弁室13とオリフィス16を内部に有するとともに弁室13に連通する第1流路管14と第2流路管15が接続された弁本体12と、オリフィス16に対して進退動(上下動)して流体の流量を変更する弁体17と、弁本体12の上部に密閉空間を形成するキャン19と、弁体17を駆動する電動機21と、電動機21の回転を減速する減速機構31と、減速機構31により減速された回転を直線運動に変換して弁体17に伝達する伝達機構32とを備えている。電動機21は、ロータ27とステータ22を有する。ロータ27は、キャン19に収容され、支持軸部材28および軸受部材(上側軸受部材)42により回転可能に支持されている。ステータ22は、樹脂モールドカバー26によって覆われ、キャン19の外側(外周)に配置される。
【0004】
また、キャン19はその下端部を、リング状のベースプレート18を介して弁本体上部の段部12cに溶接して固定される。またキャン19の内部空間は、弁室13に連通しており、キャン19内には冷媒が流入する。
【0005】
また、このような電動弁を開示する文献として、下記特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-6577号公報
特開2007-211814号公報
特開2008-101633号公報
特開2012-197849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年、環境負荷を軽減する観点からCO
2
冷媒の使用が促進されている。
【0008】
ところが、CO
2
冷媒は、従来のフロン系冷媒と比較して作動圧力が高く、CO
2
のような高圧冷媒を使用するには、キャンに高い強度(剛性)が要求される。このため従来では、図8に示すように、キャン54の下端部(溶接部)54bの肉厚を大きくするとともに、天面54aを変形し辛い球形することで強度要求に応えていた。なお、下端部54bを肉厚にするのは、弾性変形時に下端部(溶接部)が支点となり応力集中が生じることからこの部分を補強するためである。
【0009】
しかしながら、天面54aを球形にすると、キャン54の高さが高く(軸線A方向の長さが長く)なり、電動弁51が大型化(高背化)する難がある。また、キャン54の天面54aが上方に突出するため、前記図7に示す従来のステータ22を使用することが出来ず、専用の(形状が異なる樹脂モールドカバー53を備えた)ステータ52を用意しなければならなくなることから製造コストが増大する。
【0010】
したがって、本発明の目的は、キャン天面の形状や高さを変えることなくキャンの剛性(耐圧強度)を向上させ、高圧冷媒に対応できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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