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公開番号2025094985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210723
出願日2023-12-14
発明の名称電磁弁及びその製造方法
出願人株式会社不二工機
代理人
主分類F16K 31/06 20060101AFI20250619BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】コスト低減に適した、ケース、吸引子およびホルダの固定構造を有する電磁弁を提供する。
【解決手段】電磁弁1は、弁本体10にある主弁口15を開閉する主弁体40と、内側にプランジャ33を配置するとともに外側に電磁コイル34を装着するケース32、弁本体10に接続されるホルダ21、およびプランジャ33を吸引する吸引子25を一体に固定した接続体20と、プランジャ33に弁軸35を介して接続され、主弁体40にあるパイロット弁口45を開閉するパイロット弁体36と、を有し、接続体20は、ホルダ21と吸引子25との接続部分、および吸引子25とケース32との接続部分がいずれもろう付けされている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
弁口を有する弁本体と、
内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダ、および前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、
前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記弁口を開閉する弁体と、を有する電磁弁であって、
前記接続体は、前記ホルダと前記吸引子の接続部分、および前記吸引子と前記ケースの接続部分にろうを有することを特徴とする電磁弁。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
弁本体と、前記弁本体にある主弁口を開閉する主弁体と、内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダ、および前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記主弁体にあるパイロット弁口を開閉するパイロット弁体と、を有する電磁弁であって、
前記接続体は、前記ホルダと前記吸引子の接続部分、および前記吸引子と前記ケースの接続部分にろうを有することを特徴とする電磁弁。
【請求項３】
前記吸引子の上端部は、前記ケースの内側に配置されている、請求項１または２に記載の電磁弁。
【請求項４】
前記ホルダは、前記吸引子の下端部側が固定される結合孔を有し、
前記吸引子は、前記ケースが載置されるケース受面を有する、請求項１または２に記載の電磁弁。
【請求項５】
前記結合孔は、上端側にテーパ部を有する、請求項４に記載の電磁弁。
【請求項６】
前記電磁コイルの底部と前記吸引子の前記ケース受面との隙間に縮装される磁性材料からなる弾性部材を有する、請求項４または５に記載の電磁弁。
【請求項７】
前記弾性部材は、ウェーブワッシャまたはスプリングワッシャである、請求項６に記載の電磁弁。
【請求項８】
弁口を有する弁本体と、
内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダおよび前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、
前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記弁口を開閉する弁体と、を有する電磁弁の製造方法であって、
ホルダと吸引子のろう付けおよび、吸引子とケースのろう付けを同時に行うことで前記接続体を製造するろう付け工程を有することを特徴とする電磁弁の製造方法。
【請求項９】
弁本体と、前記弁本体にある主弁口を開閉する主弁体と、内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダ、および前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記主弁体にあるパイロット弁口を開閉するパイロット弁体と、を有する電磁弁の製造方法であって、
ホルダと吸引子のろう付けおよび、吸引子とケースのろう付けを同時に行うことで前記接続体を製造するろう付け工程を有することを特徴とする電磁弁の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電磁弁及びその製造方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
電磁弁には、通電時のみ開弁されるノーマルクローズタイプ（常時閉型）と、通電時のみ閉弁されるノーマルオープンタイプ（常時開型）とがある。また電磁弁には、電磁コイルによって弁体を直接開閉する直動式と、電磁コイルによりパイロット弁を開閉駆動し、このパイロット弁の開閉に応動して主弁を開閉するパイロット式とがあり、使用用途に応じてこれらの電磁弁が使い分けられている。電磁弁を開示するものとして下記特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－７５７２号公報
特開２０２３－２０５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に記載の電磁弁は、吸引子を弁本体に螺着するために、吸引子にねじ部を一体に形成している。吸引子は軟磁性の金属のワークピースを切削加工することから、このような吸引子はワークピースの削り代が多く、材料費および加工費が増大するおそれがあった。また、吸引子がケース外側の雰囲気に露出するため、吸引子に耐食性が必要なこともコスト低減を困難にしていた。
【０００５】
特許文献２に記載の電磁弁は、弁本体に螺着するねじ部を有するホルダと吸引子とを別部材として加工し、加工後にホルダと吸引子を一体化することでワークピースの削り代を低減している。また、ホルダにケースを溶接し、吸引子をケース内に配置したことで、耐食性の低い材料で吸引子を製造できるようにした。
【０００６】
しかしながら、ホルダにケースを溶接することから、溶接時に溶接機のトーチ（カプラー部）が緩衝しないようにホルダの形状が複雑化していた。このため、ねじ部材を削り出す際の加工工数や材料費の低減についてさらなる工夫が望まれていた。
【０００７】
本発明の目的は、上記のような課題を解決できるケース、吸引子およびホルダの固定構造を用いることで電磁弁製造時の作業性を向上でき、電磁弁のコスト低減に寄与する電磁弁及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために本発明の電磁弁は、弁口を有する弁本体と、内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダおよび前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記弁口を開閉する弁体と、を有する電磁弁であって、前記接続体は、前記ホルダと前記吸引子の接続部分、および前記吸引子と前記ケースの接続部分にろうを有する。
【０００９】
或いは、上記目的を達成するために本発明の電磁弁は、弁本体と、前記弁本体にある主弁口を開閉する主弁体と、内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダ、および前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記主弁体にあるパイロット弁口を開閉するパイロット弁体と、を有する電磁弁であって、前記接続体は、前記ホルダと前記吸引子の接続部分、および前記吸引子と前記ケースの接続部分にろうを有する。
【００１０】
上記目的を達成するために本発明の電磁弁の製造方法は、弁口を有する弁本体と、内側にプランジャを配置するとともに外側に電磁コイルを装着するケース、前記弁本体に接続されるホルダおよび前記プランジャを吸引する吸引子を一体に固定した接続体と、前記プランジャに弁軸を介して接続され、前記弁口を開閉する弁体と、を有する電磁弁の製造方法であって、ホルダと吸引子のろう付けおよび、吸引子とケースのろう付けを同時に行うことで前記接続体を製造するろう付け工程を有する。
（【００１１】以降は省略されています）

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