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公開番号
2025012792
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115899
出願日
2023-07-14
発明の名称
逆止弁
出願人
株式会社不二工機
代理人
個人
主分類
F16K
15/03 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】開弁時に逆止弁から衝突音が生じることを防ぎ又は抑制する。
【解決手段】入口ポート及び出口ポートを有する外管12と、外管内に収容された弁組立体21とを備え、弁組立体は、一端を内側に折り曲げた折曲部27を有する筒状の案内部材25と、案内部材内に摺動可能に収容され折曲部により開弁方向への移動限界が規定される弁体22と、案内部材の他端に装着され弁体が接離する弁座30を備えた弁座部材28と、弁座部材の外周面と外管の内周面の間をシールするシール部材32とを有する逆止弁で、開弁時に折曲部への弁体の衝突の衝撃を和らげる緩衝構造(フランジ部33及び板ばね部34を折曲部に備えた。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
流体を流入させる入口ポートおよび前記流体を流出させる出口ポートを有する外管と、
前記入口ポートと前記出口ポートとの間において前記外管の内部に収容された弁組立体と、
を備え、
前記弁組立体は、
一端を内側に折り曲げた折曲部を有する筒状の案内部材と、
前記案内部材の内部に摺動可能に収容され、前記折曲部によって開弁方向への移動限界が規定される、弁体と、
前記案内部材の他端に装着され弁体が接離する弁座を備えた弁座部材と、
前記弁座部材の外周面と前記外管の内周面との間をシールするシール部材と、
を有する
逆止弁であって、
当該逆止弁の全開時に前記折曲部への前記弁体の衝突の衝撃を和らげる緩衝構造を前記折曲部に備えた
ことを特徴とする逆止弁。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記緩衝構造として、
前記折曲部が、
前記逆止弁の全開時に前記弁体が衝突するフランジ部と、
前記案内部材の筒状の本体部と前記フランジ部とを繋ぐとともに、前記フランジ部より前記出口ポート側に突出するように湾曲した形状を有し、可撓性を有する、板ばね部と
を有するようにした
請求項1に記載の逆止弁。
【請求項3】
前記板ばね部は、
前記フランジ部と前記案内部材の本体部との間にリング状に広がり、
当該板ばね部を前記逆止弁の軸線方向に貫通する複数の貫通孔を備えている
請求項2に記載の逆止弁。
【請求項4】
前記緩衝構造として、
前記折曲部の先端部を鉤状に折り曲げることによりリング状の保持空間を形成し、
当該保持空間内に、前記逆止弁の全開時に前記弁体が衝突し且つ当該弁体の衝突の衝撃を和らげる緩衝材を備えた
請求項1に記載の逆止弁。
【請求項5】
前記緩衝材は、ゴムまたは樹脂を主材料としたリング状部材である
請求項4に記載の逆止弁。
【請求項6】
前記保持空間の奥側より幅が狭く、前記保持空間内に収容した緩衝材の脱落を防ぐことが可能な、狭窄部を、前記保持空間の入口部に形成した
請求項4に記載の逆止弁。
【請求項7】
鉤状となった前記折曲部の先端を前記保持空間を狭める方向へ曲げることにより前記狭窄部を形成した
請求項6に記載の逆止弁。
【請求項8】
鉤状となった前記折曲部の先端部に対向する前記案内部材の本体部に、前記保持空間側に突出する突出部を形成し、
当該突出部と前記折曲部の先端とで前記狭窄部を構成した
請求項6に記載の逆止弁。
【請求項9】
前記緩衝材は、
前記弁体に向けて突出する1以上の突起部を有し、
前記逆止弁の全開時に当該突起部が前記弁体に当接する
請求項4から8のいずれか一項に記載の逆止弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、逆止弁に係り、特に、開弁時に弁体の衝突音が生じることを防ぐ弁構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
冷凍サイクルを利用した冷凍冷蔵装置や空調機器が今日広く使用されている。例えば、冷暖房が可能なヒートポンプ方式の冷暖房空調システムが、カーエアコンなどの輸送機械用エアコンや、住宅・店舗用ルームエアコン、大型ビル用セントラル空調設備などとして利用されている。
【0003】
また、このような空調システムでは、冷媒の流路を切り替えるために冷媒配管(例えば分岐部等)に逆止弁が使用される。
【0004】
図12から図13は従来の逆止弁の一例を示すもので(図12は閉弁状態を、図13は開弁状態を夫々示す)、これらの図に示すようにこの逆止弁51は、流体を流入させる入口ポート(図示を省略/図12及び図13の下方に形成されている)および流体を流出させる出口ポート(図示を省略/図12及び図13の上方に形成されている)を有する外管12と、入口ポートと出口ポートの間において外管12の内部に収容された弁組立体52とからなる。
【0005】
弁組立体52は、一端を内側に折り曲げた折曲部53を有する円筒状の案内部材54と、この案内部材54に収容されて折曲部53によって開弁方向への移動限界が規定される(開弁方向への移動が制限され当該方向への移動限界となる)弁体22と、案内部材54の他端に装着され弁体22が接離する弁座30を備えた弁座部材28と、弁座部材28の外周面と外管12の内周面との間をシールするシール部材32とを有する。弁体22は、弁座30に接離する弁部23と、弁部23の背面側に軸線方向に延びる4枚の羽根状部24とを有する。弁体22は、これら4枚の羽根状部24が案内部材25の内周面に摺動可能に接触することで、径方向に位置ずれすることなく案内部材54によって案内されつつ軸線方向へ移動する。
【0006】
折曲部53は、案内部材54の一方の端縁から直角に折れ曲がって案内部材54の中心に向けて水平に(案内部材54の中心軸線に直交する方向へ)延びるフランジ状の部分であり、開弁方向(弁座部材28から遠ざかる方向)へ進行した弁体22は、当該折曲部53に羽根状部24が突き当たることにより停止し(図13参照)、逆止弁51が開弁状態となる。
【0007】
また、このような空調システムで使用される逆止弁を開示するものとして下記特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-44418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、前記従来の逆止弁51は、開弁時に弁体22(羽根状部24)が折曲部53に衝突することで音(衝突音)が発生することがある。
【0010】
一方、電気自動車やハイブリット車の普及と相俟って自動車内の静粛性が近年益々改善される傾向にある。このため、カーエアコンにおいて上記のような衝突音が生じれば車内の静粛性を低下させ、快適性を損なう原因となる。またこのような衝突音の問題は、カーエアコンに限らず、ルームエアコンやビル空調システムなどの他の冷凍サイクル装置においても同様に生じ得る。
(【0011】以降は省略されています)
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