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公開番号
2024168407
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085047
出願日
2023-05-24
発明の名称
直動機構
出願人
株式会社ナベル
代理人
個人
主分類
F16C
29/00 20060101AFI20241128BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ガイド体の長さにより近い範囲で該移動体の移動範囲を設定することが可能となる新規な直動機構を提供する。
【解決手段】直線状に往復動する移動体3に連結された下側移動板5、下側移動板5上に連結されてなる上側移動板6及びファスナー11を備えてなるとともに、該ファスナー11を構成する第1及び第2のスライダー17,18の往復動の際に一方又は他方のファスナーテープ13,14の撓みを防止する一方及び他方の緩み防止手段が設けられてなる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガイド体により直線状にガイドされながら往復動する移動体と、この移動体に連結されてなる下側移動板と、この下側移動板上に連結されてなる上側移動板と、ファスナーと、を備え、
上記ファスナーは、上記移動体の往復動方向に長さを有し該移動体の往復動方向の長さよりも長尺に成形された一方のファスナーテープと、該一方のファスナーテープに平行に並列された他方のファスナーテープと、上記一方のファスナーテープの一側に固定された複数のエレメントからなる一方のエレメント群と、上記他方のファスナーテープに固定された複数のエレメントからなり上記一方のエレメント群と噛合する他方のエレメント群と、上記下側移動板と上側移動体との間に位置し、往動されることにより上記一方及び他方のエレメント群を構成する個々のエレメント同士を噛合させ、複動されることにより該エレメント同士の噛合状態を解除させる第1のスライダーと、上記下側移動板と上側移動体との間に位置し、この第1のスライダーの近傍であって該第1のスライダーの往動方向に配置され、往動されることにより該エレメント同士の噛合状態を解除させ、複動されることにより該エレメント同士を噛合させる第2のスライダーと、を有し、
上記下側移動板と上側移動板との双方又はこれらの何れか一方には、上記第1のスライダーと係合する第1の係合手段と、上記第2のスライダーと係合する第2の係合手段とが形成されてなるとともに、
上記一方のファスナーテープには、上記第1及び第2のスライダーの往復動の際に該一方のファスナーテープの撓みを防止し、該一方のファスナーテープの上面又は下面と面対向する一方の板状部を有してなる一方の緩み防止手段が設けられ、上記他方のファスナーテープには、上記第1及び第2のスライダーの往復動の際に該他方のファスナーテープの撓みを防止し、該他方のファスナーテープの上面又は下面と面対向する他方の板状部を有してなる他方の緩み防止手段が設けられてなることを特徴とする直動機構。
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【請求項2】
前記一方及び他方の緩み防止手段は、
前記一方のファスナーテープが接着テープ又は接着剤により固定された一方の板状部と、前記他方のファスナーテープが接着テープ又は接着剤により固定された他方の板状部と、上記一方の板状部と他方の板状部との間に形成され前記一方及び他方のスライダーが移動する移動用開口と、を備えた固定プレートであることを特徴とする請求項1記載の直動機構。
【請求項3】
前記一方のファスナーテープの一端側中途部は、折り返されて前記一方の板状部の一端側の上面又は下面に位置し、該一方のファスナーテープの他端側中途部は、折り返されて該一方の板状部の他端側の上面又は下面に位置し、
前記他方のファスナーテープの一端側中途部は、折り返されて前記他方の板状部の一端側の上面又は下面に位置し、該他方のファスナーテープの他端側中途部は、折り返されて該他方の板状部の他端側の上面又は下面に位置し、
上記一方のファスナーテープの折り返された一端側と上記他方のファスナーテープの折り返された一端側とは、一端側押えプレートにより固定されてなるとともに、
上記一方のファスナーテープの折り返された他端側と上記他方のファスナーテープの折り返された他端側とは、他端側押えプレートにより固定されてなることを特徴とする請求項2記載の直動機構。
【請求項4】
前記一方の撓み防止手段は、
前記一方のファスナーテープの上面が接着テープ又は接着剤により固定され前記一方の板状部である一方の上側固定プレートと、該一方のファスナーテープの下面が接着テープ又は接着剤により固定され前記一方の板状部である一方の下側固定プレートと、により該一方のファスナーテープが挟持されてなるものであり、
前記他方の緩み止め防止手段は、
前記他方のファスナーテープの上面が接着テープ又は接着剤により固定され前記他方の板状部である他方の上側固定プレートと、該他方のファスナーテープの下面が接着テープ又は接着剤により固定され前記他方の板状部である他方の下側固定プレートと、により該他方のファスナーテープが挟持されてなるものであり、
上記一方の上側固定プレートと他方の上側固定プレートとの間及び上記一方の下側固定プレートと他方の下側固定プレートとの間は、それぞれ前記一方及び他方のスライダーが移動する前記移動用開口であること特徴とする請求項1記載の直動機構。
【請求項5】
前記一方のファスナーテープは、それぞれ前記接着テープである一方の下側接着テープと一方の上側接着テープとにより挟まれた状態とされ、該一方のファスナーテープと該一方の下側接着テープと一方の上側接着テープは、縫合糸により互いに縫合された状態で前記一方の板状部に接着され、
前記他方のファスナーテープは、それぞれ前記接着テープである他方の下側接着テープと他方の上側接着テープとにより挟まれた状態とされ、該他方のファスナーテープと該他方の下側接着テープと他方の上側接着テープは、縫合糸により互いに縫合された状態で前記他方の板状部に接着されてなることを特徴とする請求項2,3又は4記載の何れかの直動機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブル、摺動体又はスライダー等と称され直線状に往複動する移動体と、ガイドレール又はスライドレール等と称され上記移動体の往復動をガイドするガイド体とを備えた直動機構に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
これまで直動機構は、高精度な位置決め手段や動力の伝達手段として、例えば工作機械,産業用ロボット、製造ライン、或いは医療機器や半導体製造装置又は精密計測機器等の分野等で幅広く利用されている。そして、こうした直動機構は、直線状に移動する移動体と、この移動体の移動(駆動)の駆動源となるモータと、このモータの駆動により正回転及び逆回転されるとともに上記移動体に連結され該モータの回転力を移動体に伝達するボールネジと、上記移動体を直線方向にガイドするガイド体とから概ね構成されているものが多い。なお、上記モータの回転力を移動体に伝達する手段(以下、駆動系と言う。)としては、上記ボールネジに代えてベルトが使用されているものやリニアモータが使用されているものもある。
【0003】
そして、上記直動機構を構成する移動体の往復動方向には、該移動体の移動により伸長され又は縮小される(伸縮される)蛇腹等の保護カバーが装着されている。この保護カバーは、上記移動体の往動側と複動側との双方に装着されてなるものであって、一端が上記移動体に固定され他端は往動側又は複動側に位置する所定の固定板又は部材に固定され、これらの保護カバーにより上記ガイド体を覆うことにより、該ガイド体に塵埃,切削屑又は切削油等の付着により、上記移動体の高精度な位置決め等に支障を来すことが防止されている。例えば、実公平6-20897号公報(特許文献1)には、上記移動体であるスライダーがガイドされる上記ガイド体としての案内レールをジャバラ状に成形された保護カバーである防塵カバーを取り付けることにより、位置決め機能を向上させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公平6-20897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の直動機構では、上記移動体が往動した場合には上記往動側に取り付けられた保護カバーが、該移動体が複動した場合には上記複動側に取り付けられた保護カバーは縮小されることから、該直動機構では、必ず上記それぞれの保護カバーが縮小されるスペースを設けなければならず、こうしたスペースを加味した設計が不可欠となる。特に、上記保護カバーがジャバラ状とされている場合には、該保護カバーを構成するシート状の部位が縮小時においては幾重にも折り重なった状態となることから、該縮小時における保護カバーの長さに対応したスペースを必然的に設けなければならず、上記ガイド体の長さに近い範囲で移動体の移動範囲を設定することができない。また、上記従来の直動機構では、上記移動体の移動に伴ってそれまで縮小されていた保護カバーが伸長される際、該保護カバーの内部容積が増大することからこの内部の圧力は負圧とされ、周囲の塵埃等を内部に吸引して上記移動体を駆動するボールネジ等の駆動系にこれら塵埃等が付着してしまい、移動体の高精度な位置決めを保証できない場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来の直動機構が有する課題を解決するために提案されたものであって、該直動機構を構成するガイド体を塵埃等から保護することができるとともに、上記移動体の移動範囲又は移動長さを大きく制約することなく、上記ガイド体の長さにより近い範囲で該移動体の移動範囲を設定することが可能となる新規な直動機構を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、ガイド体により直線状にガイドされながら往復動する移動体と、この移動体に連結されてなる下側移動板と、この下側移動板上に連結されてなる上側移動板と、ファスナーと、を備え、上記ファスナーは、上記移動体の往復動方向に長さを有し該移動体の往復動方向の長さよりも長尺に成形された一方のファスナーテープと、該一方のファスナーテープに平行に並列された他方のファスナーテープと、上記一方のファスナーテープの一側に固定された複数のエレメントからなる一方のエレメント群と、上記他方のファスナーテープに固定された複数のエレメントからなり上記一方のエレメント群と噛合する他方のエレメント群と、上記下側移動板と上側移動体との間に位置し、往動されることにより上記一方及び他方のエレメント群を構成する個々のエレメント同士を噛合させ、複動されることにより該エレメント同士の噛合状態を解除させる第1のスライダーと、上記下側移動板と上側移動体との間に位置し、この第1のスライダーの近傍であって該第1のスライダーの往動方向に配置され、往動されることにより該エレメント同士の噛合状態を解除させ、複動されることにより該エレメント同士を噛合させる第2のスライダーと、を有し、上記下側移動板と上側移動板との双方又はこれらの何れか一方には、上記第1のスライダーと係合する第1の係合手段と、上記第2のスライダーと係合する第2の係合手段とが形成されてなるとともに、上記一方のファスナーテープには、上記第1及び第2のスライダーの往復動の際に該一方のファスナーテープの撓みを防止し、該一方のファスナーテープの上面又は下面と面対向する一方の板状部を有してなる一方の緩み防止手段が設けられ、上記他方のファスナーテープには、上記第1及び第2のスライダーの往復動の際に該他方のファスナーテープの撓みを防止し、該他方のファスナーテープの上面又は下面と面対向する他方の板状部を有してなる他方の緩み防止手段が設けられてなることを特徴とするものである。
【0008】
この第1の発明に係る直動機構は、移動体と、上側移動板及び下側移動板と、ファスナーと、撓み防止手段とを備えたものである。上記移動体は、ガイド体により直線状にガイドされながら往復動するものである。また、上記下側移動板は、上記移動体に連結されてなるものであり、上記上側移動板は上記下側移動板に連結されたものである。したがって、上記移動体が上記ガイド体によってガイドされながら直線状に移動すると、上記下側移動板と上側移動板もこの移動板も同様の動作をする。また、上記ファスナーは、互いに平行に配置された一方及び他方のファスナーテープと、これらに固定されたエレメント群と、スライダーとから構成されたものである。但し、この発明では、上記スライダーは、第1及び第2のスライダーから構成され、これら第1及び第2のスライダーは、上記下側移動板と上側移動体との間に位置している。また、上記下側移動板と上側移動板との双方又はこれらの何れか一方には、上記第1のスライダーと係合する第1の係合手段と、上記第2のスライダーと係合する第2の係合手段とが形成されている。したがって、上記移動体(及び下側移動板と上側移動板)が往復動すると、上記第1及び第2のスライダーも移動し、上記エレメント群を構成する個々のエレメントは互いに噛合されるとともに噛合されたエレメントはその噛合状態が解除される。したがって、こうした構成に係る直動機構によれば、上記ガイド体は上記ファスナーにより閉塞されることから、該ガイド体を塵埃等から保護することができるとともに、上記移動体の移動範囲又は移動長さを大きく制約することなく、上記ガイド体の長さにより近い範囲で該移動体の移動範囲を設定することが可能となる。
【0009】
そして、この第1の発明に係る直動機構では、上記一方のファスナーテープには、上記第1及び第2のスライダーの往復動の際に該一方のファスナーテープの撓みを防止し、該一方のファスナーテープの上面又は下面と面対向する一方の板状部を有してなる一方の緩み防止手段が設けられ、上記他方のファスナーテープには、上記第1及び第2のスライダーの往復動の際に該他方のファスナーテープの撓みを防止し、該他方のファスナーテープの上面又は下面と面対向する他方の板状部を有してなる他方の緩み防止手段が設けられている。これら一方及び他方の撓み防止手段は、上記一方又は他方の板状部を構成要素とするものであり、これらは上記一方又は他方のファスナーテープの上面又は下面と面対向するものであることから、上記第1及び第2のスライダーが移動する際に、上記エレメント群が固定された一方のファスナーテープや他方のファスナーテープが撓んでその姿勢が崩れ、各エレメントと第1及び第2のスライダーとの摩擦抵抗が増大し、スムーズな往復動が妨げられる危険性を有効に防止することができる。
【0010】
なお、本発明を構成する上記移動体は、リニアガイドを構成し直線状に移動又はスライド(往復動)するものであっても良いし、外周面にネジが形成されたボールネジに螺着されたものであっても良く、このボールネジが図示しないモータの駆動により正転又は逆転することで上記移動体がガイドレールにガイドされながら直線状に移動(往復動)するものであっても良い。また、上記第1の発明では、上記一方の板状部と一方のファスナーテープとは、また上記他方の板状部と他方のファスナーテープとは、それぞれ面対向していることが必要となるが、これは該一方の板状部に対して該一方のファスナーテープが接触している場合、互いに接着されている場合、間に接着テープが介在している場合の全てを含む。このことは、上記他方の板状部と他方のファスナーテープとが互いに面対向している場合も同じである。
(【0011】以降は省略されています)
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