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公開番号
2024167532
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023083672
出願日
2023-05-22
発明の名称
可撓管
出願人
株式会社トヨックス
代理人
個人
主分類
F16L
11/04 20060101AFI20241127BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】流体を輸送するローラーポンプ等に好適に使用され、長時間使用しても流量が低下せず破断による漏水のリスクが少ない可撓管を提供する。
【解決手段】平均重合度が1500~2500のポリ塩化ビニルからなる樹脂組成物を、管状に成形して形成された可撓管である。前記樹脂組成物は、ポリ塩化ビニルが100重量部に対し、可塑剤を70~100重量部含有する。ヘプタンを溶媒として、前記樹脂組成物を25℃で1時間浸漬した浸出溶液の蒸発残留物が、1000μg/ml以下である。前記可塑剤は、重量平均分子量が3500~5500である。前記可撓管は、ローラーポンプのぜん動部に使用可能である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
平均重合度が1500~2500のポリ塩化ビニルからなる樹脂組成物を、管状に成形して形成された可撓管において、
前記樹脂組成物は、ポリ塩化ビニルが100重量部に対し、可塑剤を70~100重量部含有するものであり、かつ、ヘプタンを溶媒として、前記樹脂組成物を25℃で1時間浸漬した浸出溶液の蒸発残留物が1000μg/ml以下であることを特徴とする可撓管。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記可塑剤は、重量平均分子量が3500~5500である請求項1記載の可撓管。
【請求項3】
ローラーポンプのぜん動部に使用可能な請求項1又は2記載の可撓管。
【請求項4】
前記可塑剤として、重量平均分子量が3500~5500のポリエステル系可塑剤を含有するものである請求項3記載の可撓管。
【請求項5】
樹脂組成物は、ISO48に準拠して測定されたIRHD硬度が45~75である請求項3記載の可撓管。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を輸送するローラーポンプ等に好適に使用できる可撓管に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、筐体の略円柱面状に形成された内壁面に沿って円弧状に配置された可撓管を、内壁面とローラーとの間で押し潰しながらローラーを内壁面に沿って回動させることで可撓管内の液体を輸送するローラーポンプが知られている。これらは、医療分野では、人工心肺装置や血液透析装置、食品分野では調味液・香料の添加装置、製薬分野では原薬製造工程での反応窯への原料添加装置などで、流体の送り込みや定量移送、流量調節等に使用されている。
【0003】
このようなローラーポンプに使用される可撓管には、柔軟性および機械的強度が要求され、さらにローラーポンプのぜん動部による繰り返しのしごき動作に対する耐久性が求められる。従来このようなローラーポンプ用の可撓管として、その材料にはシリコーンに代表されるゴム製のチューブ、あるいは軟質塩化ビニルに代表される合成樹脂製のチューブが用いられている。そして、ゴム製あるいは合成樹脂製の可撓管は押出成形により製造され、成形が容易であり、かつ、内部を流れる流体の抵抗が少ないため、断面形状を円形としている。
【0004】
しかし、円形の可撓管をローラーポンプに使用する場合、径方向に押しつぶしたときに折り目近辺に隙間が残り、漏れが生じやすく、可撓管内を真空状態にしにくいという問題があった。そして、そのような隙間を無くすためにはかなり大きな加圧力を必要とし、さらにそのような加圧力で円形の可撓管を押しつぶしたり戻したりすることを繰り返す場合、その可撓管の弾力性が充分で無いと、可撓管にへたりが生じ、元の断面円形に戻らないことがあった。
【0005】
例えば、特許文献1では、150MPa以下の曲げ弾性率を有するポリオレフィン材料を含む第1層と、プロピレンポリマーとスチレンブロックコポリマーとのブレンドを含む第2層を含み、プロセスストリーム中に溶出する可塑剤などの添加剤を含まない可撓管が開示されている。
【0006】
また、特許文献2では、所定の分子量のアジピン酸系ポリエステル可塑剤を使用することで可塑剤の溶出が極めて少ない、塩素含有樹脂からなる可撓管が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5475794号公報
特許第5692686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1の場合、可撓管に使用されるポリオレフィン材料は、特に油性流体を流通した際に可撓管内面から可塑剤以外の物質の溶出があり、物質の溶出により物性が変化し、特に繰返し潰されるローラーポンプに使用する際は、変形や伸びにより流量が低下するという問題がある。上記特許文献2の場合、可塑剤の溶出が少ないことから物性の変化による寿命の低下などのリスクはないが、塩素含有樹脂の重合度が低い場合可撓管が伸びやすくなり、特に繰り返ししごかれるローラーポンプに使用する際は、伸びた可撓管がローラーと内壁面に挟まれ破断することで漏水するといった使用上の問題が懸念される。
【0009】
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、長時間使用しても流量が低下せず破断による漏水のリスクが少ない、流体を輸送するローラーポンプ等に好適に使用できる可撓管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的は、下記の(1)~(5)の本発明により達成される。
(1)平均重合度が1500~2500のポリ塩化ビニルからなる樹脂組成物を、管状に成形して形成された可撓管において、前記樹脂組成物は、ポリ塩化ビニルが100重量部に対し、可塑剤を70~100重量部含有するものであり、かつ、ヘプタンを溶媒として、前記樹脂組成物を25℃で1時間浸漬した浸出溶液の蒸発残留物が1000μg/ml以下である可撓管。
(2)前記可塑剤は、重量平均分子量が3500~5500である(1)に記載の可撓管。
(3)ローラーポンプのぜん動部に使用可能な(1)又は(2)に記載の可撓管。
(4)前記可塑剤として、重量平均分子量が3500~5500のポリエステル系可塑剤を含有するものである(3)に記載の可撓管。
(5)前記樹脂組成物は、ISO48に準拠して測定されたIRHD硬度が45~75である(3)に記載の可撓管。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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