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公開番号2024165136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081036
出願日2023-05-16
発明の名称緩衝器
出願人カヤバ株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/508 20060101AFI20241121BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】複筒型であってもピストン速度が微低速域における減衰力特性を良好にでき車両における乗心地を向上し得る緩衝器を提供する。
【解決手段】緩衝器Dは、シリンダ1と、ピストンロッド2と、ピストンロッド2に連結されてシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン3と、シリンダ1との間にリザーバRを形成する外筒4と、伸側メインバルブ7と、圧側室R2とリザーバRとの間に直列に設けられる圧側メインバルブ11と圧側サブバルブ13と、リザーバRと圧側室R2との間に直列に設けられる伸側サブバルブ12と吸込チェックバルブ14とを備え、伸長作動時におけるピストン速度が微低速域では伸側サブバルブ12のみにより減衰力を発生し、収縮作動時におけるピストン速度が微低速域では圧側サブバルブ13のみにより減衰力を発生する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるピストンロッドと、
前記ピストンロッドに連結されるとともに前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されて前記シリンダ内を液体で満たされる伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
前記シリンダの外周を覆って前記シリンダとの間にリザーバを形成する外筒と、
前記伸側室から前記圧側室へ向かう液体の流れに抵抗を与える伸側メインバルブと、
前記圧側室と前記リザーバとの間に直列に設けられて前記圧側室から前記リザーバへ向かう液体の流れに抵抗を与える圧側メインバルブと圧側サブバルブと、
前記リザーバと前記圧側室との間に設けられて前記リザーバから前記圧側室へ向かう液体の流れに抵抗を与える伸側サブバルブと、
前記リザーバと前記圧側室との間に前記伸側サブバルブと直列に設けられて前記リザーバから前記圧側室へ向かう液体の流れのみを許容する吸込チェックバルブとを備え、
伸長作動時におけるピストン速度が微低速域では前記伸側サブバルブのみにより減衰力を発生し、
収縮作動時におけるピストン速度が微低速域では前記圧側サブバルブのみにより減衰力を発生する
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
第1隔壁と前記第1隔壁との間に中間室を形成する第2隔壁とを有して、前記圧側室と前記リザーバとを区画する隔壁部材を備え、
前記第1隔壁は、前記圧側室と前記リザーバの一方と前記中間室とを連通する第1伸側ポートと第1圧側ポートとを有し、
前記第2隔壁は、前記圧側室と前記リザーバの他方と前記中間室とを連通する第2伸側ポートと第2圧側ポートとを有し、
前記伸側サブバルブおよび前記圧側サブバルブは、前記第1隔壁に設けられ、
前記圧側メインバルブと前記吸込チェックバルブは、前記第2隔壁に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記伸側サブバルブは、
環状で全体が前記第1隔壁に対して遠近可能であって前記第1隔壁のピストン側端に当接すると前記第1伸側ポートを隙間なく閉塞する伸側弁体と、
前記伸側弁体を前記第1隔壁に着座させる方向へ付勢する伸側ばねとを有し、
前記圧側サブバルブは、
環状で全体が前記第1隔壁に対して遠近可能であって前記第1隔壁の反ピストン側端に当接すると前記第1圧側ポートを隙間なく閉塞する圧側弁体と、
前記圧側サブバルブを前記第1隔壁に着座させる方向へ付勢する圧側ばねとを有する
ことを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記伸側メインバルブは、環状のリーフバルブであって、前記伸側弁体の内径は、前記伸側メインバルブの内径よりも小径であるか、または、前記圧側メインバルブは、環状のリーフバルブであって、前記圧側弁体の内径は、前記圧側メインバルブの内径よりも小径である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
緩衝器は、たとえば、車両における乗心地を向上する目的で、車両における車体と車輪との間に介装されて使用され、伸縮時に発揮する減衰力で車体および車輪の振動を抑制する。
【0003】
このような緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるロッドと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内の圧側室の下方に気室を区画するフリーピストンと、ピストンに設けられて伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、減衰通路に設けた減衰バルブとを備えている。
【0004】
近年、車両用の緩衝器には、車両における乗心地の向上のため、伸縮速度が低速よりも低い微低速域では減衰係数を高くし減衰力を伸縮の行程の切り換わりに対して速やかに立ち上げ、低速域では減衰係数を微低速域よりも小さくし、さらに、低速を超える中高速域では伸縮速度に比例するが低速域よりも減衰係数が小さくさせる減衰力特性の発揮が要望されている。
【0005】
このような要望に応えるために、減衰バルブは、環状であって内周側が固定されて外周側の撓みが許容されるリーフバルブと、環状であってリーフバルブの外周に非接触で対向する環状の対向座部と対向座部の内周側にポートとを有する弁座部材を備えており、伸側室と圧側室とを行き交う作動油の流れに抵抗を与える。
【0006】
このように構成された減衰バルブでは、緩衝器の伸縮速度が微低速域にある場合、リーフバルブが然程撓まず対向座部との間の流路面積を極小さくするように制限するので、伸縮速度に応じて急激に立ち上がる減衰力特性が得られ、車両に適する減衰力特性を実現できる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-183918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の減衰バルブは、リーフバルブと対向座部とを備えることにより緩衝器が微低速で伸縮する場合の減衰力特性を良好にし得るが、シリンダ径が小さな複筒型の緩衝器に利用しようとする場合、当然、対向座部の内径が小さくなるが、強度上の問題からピストンロッドのリーフバルブが装着される部位の外径を小さくできず、リーフバルブの内周を支持する間座の外径も小さくできないので、リーフバルブの内外径差が小さくなってしまう。
【0009】
リーフバルブの内外径差が小さくなると、リーフバルブが撓んで対向座部から軸方向に離間した際に流路面積を大きく確保するためリーフバルブの撓み量を大きくする必要があるが、そうすると、リーフバルブに大きな応力が作用してリーフバルブが疲労してしまうので、複筒型の緩衝器に従来の減衰バルブを適用して微低速域の減衰力特性を向上させるのは難しい。
【0010】
そこで、複筒型であってもピストン速度が微低速域における減衰力特性を良好にでき車両における乗心地を向上し得る緩衝器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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