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公開番号
2024174504
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092361
出願日
2023-06-05
発明の名称
ダンパー装置
出願人
株式会社ニフコ
代理人
個人
主分類
F16F
9/02 20060101AFI20241210BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ダンパー装置を構成するシール部材がシリンダー体の内壁にできるだけ同じ態様で摺接するようにする。
【解決手段】ピストン体2は、一方空間5側からシール部材4のベース部4aに向き合う第一保持部2aと、シール部材4のリップ部4bの内側に位置して他方空間6側からベース部4aに向き合う第二保持部2bとを備えている。シール部材4におけるシリンダー体1の幅広側面部1cに向き合う二箇所の長手部分4cを構成するベース部4aの間に、ピストン体2が一方空間5側に移動するときにベース部4aよりもピストン体2の移動中心軸x側において第一保持部2aに接するように形成されてシール部材4の長手部分4cの姿勢を維持する規制部4fを備えさせている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の幅広側面部と一対の幅狭側面部とを有する扁平筒状のシリンダー体と、前記シリンダー体内に移動可能に納められたピストン体と、前記シリンダー体と前記ピストン体との間をシールするシール部材とを備え、前記ピストン体の移動又は相対的な移動により制動力を生じさせるダンパー装置であって、
前記シール部材は、弾性を有し、前記ピストン体を取り巻く周回状をなすと共に、前記ピストン体によって区分される前記シリンダー体内の一方空間側に位置するベース部と、このベース部から前記シリンダー体内の他方空間側に延び出すリップ部とを有し、前記リップ部において前記シリンダー体の内壁に摺接するようになっており、
前記ピストン体は、前記一方空間側から前記シール部材の前記ベース部に向き合う前記シール部材の第一保持部と、前記シール部材の前記リップ部の内側に位置して前記他方空間側から前記ベース部に向き合う前記シール部材の第二保持部とを備えており、
前記シール部材における前記シリンダー体の前記幅広側面部に向き合う二箇所の長手部分を構成する前記ベース部の間に、前記ピストン体が前記一方空間側に移動するときに前記ベース部よりも前記ピストン体の移動中心軸側において前記第一保持部に接するように形成されて前記シール部材の前記長手部分の姿勢を維持する規制部を備えさせてなる、ダンパー装置。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記シール部材の二箇所の前記長手部分にそれぞれ、前記ピストン体の前記移動中心軸側に突き出す前記規制部となる張り出し部を形成させてなる、請求項1に記載のダンパー装置。
【請求項3】
前記張り出し部は前記第一保持部に向き合う第一面と、前記第二保持部に向き合う第二面とを有すると共に、前記第二面を、前記張り出し部の先端部に近づくに連れて前記張り出し部の厚さを漸減させるように傾斜させてなる、請求項1に記載のダンパー装置。
【請求項4】
前記シール部材の二箇所の前記長手部分間に前記規制部となる架設部を形成させてなる、請求項1に記載のダンパー装置。
【請求項5】
前記ピストン体を、前記第一保持部を備えた第一部分と、前記第二保持部を備えた第二部分とを、両者間で前記シール部材を挟持するようにして組み合わせた構成としてなる、請求項1に記載のダンパー装置。
【請求項6】
前記ピストン体の前記第一部分における前記第一保持部及び前記シール部材の前記ベース部のいずれか一方に溝が形成されていると共に、これらの他方に前記溝に納まるリブを形成させてなる、請求項5に記載のダンパー装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、ピストン体の移動又は相対的な移動により制動力を生じさせるダンパー装置の改良に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
扁平筒状のシリンダーと、このシリンダー内に移動可能に収められたピストンと、このピストンを取り巻くようにこのピストンに備えられて、シリンダーとピストンとの間をシールするシールリングとを備えたダンパー装置として、特許文献1に示されるものがある。
【0003】
ここで、かかるシールリングには、ピストンを挟んだ一方側に形成される空間と、他方側に形成される空間との間にピストンの移動によって圧力差が生じると、このシールリングを変形させる力が作用される。
【0004】
しかるに、かかるシールリングはシリンダーの断面形状に倣った扁平のリング状を呈するため、その長軸側、つまり、シールリングにおけるシリンダーの幅広側の壁部に接する部分において変形を生じ易い。
【0005】
この種のダンパー装置は、典型的には、制動対象の動きをゆっくりとしたもの、高級感をもったもの、節度をもったもの、ないしは、突飛なものにしないようにするために用いられるものであるところ、前記シールリングの変形が制御できないと、ダンパー装置から生じる制動力が安定せず、例えば、制動対象を急停止させたり、多段階に停止させてしまったり、あるいはまた、制動対象に制動力を作用させるべき場面で制動力を喪失させてしまうなどの不具合を招来することとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6795688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のダンパー装置から所期の制動力が常時もたらされるように、これを構成するシール部材がシリンダー体の内壁に常時できるだけ同じ態様で摺接する構造を付与できるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、ダンパー装置を、 一対の幅広側面部と一対の幅狭側面部とを有する扁平筒状のシリンダー体と、前記シリンダー体内に移動可能に納められたピストン体と、前記シリンダー体と前記ピストン体との間をシールするシール部材とを備え、前記ピストン体の移動又は相対的な移動により制動力を生じさせるダンパー装置であって、
前記シール部材は、弾性を有し、前記ピストン体を取り巻く周回状をなすと共に、前記ピストン体によって区分される前記シリンダー体内の一方空間側に位置するベース部と、このベース部から前記シリンダー体内の他方空間側に延び出すリップ部とを有し、前記リップ部において前記シリンダー体の内壁に摺接するようになっており、
前記ピストン体は、前記一方空間側から前記シール部材の前記ベース部に向き合う前記シール部材の第一保持部と、前記シール部材の前記リップ部の内側に位置して前記他方空間側から前記ベース部に向き合う前記シール部材の第二保持部とを備えており、
前記シール部材における前記シリンダー体の前記幅広側面部に向き合う二箇所の長手部分を構成する前記ベース部の間に、前記ピストン体が前記一方空間側に移動するときに前記ベース部よりも前記ピストン体の移動中心軸側において前記第一保持部に接するように形成されて前記シール部材の前記長手部分の姿勢を維持する規制部を備えさせてなる、ものとした。
【0009】
前記ピストン体に対し一方空間を縮小させる向きへの移動又は相対的な移動を生じさせる力が作用されて前記一方空間側が高圧になった場合、シール部材のリップ部には前記中心軸に向けた力が作用され、シール部材のベース部には前記リップ部に作用される力によってシリンダー体の幅広側面部の内壁に近づく向きの力が作用される。
シール部材の長手部分に前記規制部を設けてない場合、前記のようにベース部に作用される力によって長手部分は変形し易く、長手部分の変形が制御できないと前記制動力も制御できないこととなる。
対し、前記構成によれば、前記規制部により、前記のようにリップ部に力が作用されたときに前記ベース部に作用される力を、規制部を第一保持部に押し当てることで受けさせることができ、これにより、シール部材の長手部分の予期できない変形を抑制することができる。
【0010】
前記シール部材の二箇所の前記長手部分にそれぞれ、前記ピストン体の前記移動中心軸側に突き出す前記規制部となる張り出し部を形成させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
(【0011】以降は省略されています)
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