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公開番号2024139786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023041553
出願日2023-03-16
発明の名称配管用エルボカバー
出願人個人
代理人個人
主分類F16L 57/00 20060101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 壁から突出している配管と壁に沿った配管との屈曲した接合部のように、スペースがあまり無いような配置の屈曲した配管でも、容易に被覆することができる配管用エルボカバーを提供する。
【解決手段】 屈曲した配管を被覆する配管用エルボカバー1であって、半円の円弧を形成するように曲げられた複数枚の樽型板11を繋いで形成したコーナー部10と、そのコーナー部の両内径側に接続する2枚の固定板15と、を有し、固定板は、コーナー部に接続する扇形部16と、その扇形部と一体的に繋がっている結合部17と、を備え、結合部は、結合部どうしを嵌め外しできる係止部分18を備え、結合部どうしを結合した状態のとき、コーナー部及び固定板のそれぞれの縁部分で2箇所の開口部21,22が形成されており、係止部が開口部の一方と同一面内で係止されている構造とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
屈曲した配管を被覆する配管用エルボカバーであって、
半円の円弧を形成するように曲げられた複数枚の樽型板を繋いで形成したコーナー部と、前記コーナー部の両内径側に接続する2枚の固定板と、を有し、
前記固定板は、前記コーナー部に接続する扇形部と、前記扇形部と一体的に繋がっている結合部と、を備え、
前記結合部は、前記結合部どうしを嵌め外しできる係止部分を備え、
前記結合部どうしを結合した状態のとき、前記コーナー部及び前記固定板のそれぞれの縁部分で2箇所の開口部が形成されており、前記係止部が前記開口部の一方と同一面内で係止されていることを特徴とする配管用エルボカバー。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
係止した前記係止部分と同一面内にある前記開口部を塞ぐ蓋部材を設け、前記結合部及び前記蓋部材の一部が切り取り可能であることを特徴とする請求項1に記載の配管用エルボカバー。
【請求項3】
配管の屈曲が直角のとき、前記扇形部の中心角が90度であって、前記結合部の形状が前記扇形部の半径を一辺とする四角形であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管用エルボカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷暖房や給排水管などの各種配管のラッキングに用いられる配管用のカバーであって、屈曲した配管を被覆するのに用いられる配管用エルボカバーに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ラッキングとは、冷暖房や給排水管などの配管に施工する板金工事のことであり、一般的には、各種配管に保温や保冷を目的とする保温材や断熱材を巻きつけ、その上から薄い金属で被覆することである。ラッキングによって、保温、保冷、断熱、防音などの効果が得られるだけでなく、配管の耐久性向上、省エネ、美観といった効果も期待できる。
【0003】
ラッキングに用いられるカバーとしては、配管の直線部分を被覆する四角形の金属板を丸めて形成される円筒形のカバーや、屈曲した配管を被覆するエルボカバーなどがある。なお、配管の屈曲の角度は、基本的には直角が多いが、当然、鈍角や鋭角の場合もある。
【0004】
一般的な配管用エルボカバーは、例えば、特許文献1に開示されているような構造である。図5は、従来の配管用エルボカバーを製作順に示した図である。一般的な配管用エルボカバー100は、(a)に示すような樽型板111を(b)に示すような半円形に曲げ、それを複数枚用意し、それぞれの縁部を重合した状態で重合線に沿って接合して(c)に示すようなコーナー部110を形成する。そして、このコーナー部110の内端部に扇形取付板115を接合して(d)のような配管用エルボカバー100が完成する。ここで、扇形取付板115は左右対称の形状で、開扇状部と、その扇形の要の位置から伸びた狭長板状部の先端付近に係止部分116と、を有している。そして、この配管用エルボカバー100を配管に取り付けるときは、(e)に示すように扇形取付板115の互いの狭長板状部の下端部を折り曲げて係止部分116を係止させることで、配管に巻かれた保温材等を被覆することができる。なお、樽型板111どうしや扇形取付板115との接合方法としては、従来はハンダ付けや接着剤が用いられていたが、特許文献1では、機械的接合手段によることが開示されている。なお、樽型とは、図5(a)のように長方形の長辺の間の幅が長辺の中央で少し膨らんでいる形状とする。また、コーナー部110は直角に屈曲するエルボカバーのアウトコース側の部分であり、コーナー部110の内端部というのはインコース側の部分である。また、コーナー部110は、同一の樽型板111だけで形成することもできるが、樽型板111と長方形の板を組み合わせたり、形状の異なる数種類の樽型板111を組み合わせて用いたりすることもできる。
【0005】
図6は、従来の配管用エルボカバーを直角に曲がった配管に被覆した状態を示す図である。配管用エルボカバー100は、係止部分116を係止することで、保温材等140を巻いた配管50を被覆して固定される。このとき、直角に曲がった配管50に対して45゜の方向に係止部分116が来るように配管用エルボカバー100は設けられる。また、係止部分116を係止すると、配管用エルボカバー100には直角方向に2箇所の開口部121,121が形成されるので、その開口部121,121に、円筒形のカバー130,130の端部が挿入される。なお、この円筒形のカバー130は、保温材等140の上から被覆するもので、長方形の板を丸めて円筒形を形成し、係止するものである。
【0006】
ここで示した配管用エルボカバー100では、開口部121を含む面の面外に係止部分116の一部が突出することになる。それを踏まえて、図7には、従来の配管用エルボカバーが施工できない配管の例を示している。ここでは、壁80を貫通している配管50と、壁80に沿った配管51とが直角に接合されている構造の場合を説明する。このような配管50,51の場合、壁80に沿った配管51が壁80に近すぎるため、配管用エルボカバー100の係止部分116が壁80と配管51との隙間では係止することができず、このままの形状では配管用エルボカバー100を施工できないことになる。このような場合は、現場にて、配管用エルボカバーの一部を切断するなどの加工をして、何とか施工するのだが、そのような本来とは違う取り扱い方法では、配管用エルボカバーを取り付けたときの結合力が弱くて外れやすかったり、美観的にあまり好ましくない仕上がりになることがある。また、加工作業が煩雑であり、作業の手間を増やすことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001―324086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような実情に鑑み、本願発明は、壁から突出している配管と壁に沿った配管との屈曲した接合部のように、スペースがあまり無いような配置の屈曲した配管を容易に被覆することができる配管用エルボカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の配管用エルボカバーは、屈曲した配管を被覆する配管用エルボカバーであって、半円の円弧を形成するように曲げられた複数枚の樽型板を繋いで形成したコーナー部と、そのコーナー部の両内径側に接続する2枚の固定板と、を有し、固定板は、コーナー部に接続する扇形部と、その扇形部と一体的に繋がっている結合部と、を備え、結合部は、結合部どうしを嵌め外しできる係止部分を備え、結合部どうしを結合した状態のとき、コーナー部及び固定板のそれぞれの縁部分で2箇所の開口部が形成されており、係止部が開口部の一方と同一面内で係止されていることとする。
【0010】
また、係止した係止部分と同一面内にある開口部を塞ぐ蓋部材を設け、結合部分及び蓋部材の一部が切り取り可能であることにしてもよく、さらに、配管の屈曲が直角のとき、扇形部の中心角が90度であって、結合部の形状が扇形部の半径を一辺とする四角形であることにしてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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