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公開番号2025057078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166725
出願日2023-09-28
発明の名称圧力調整装置
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16T 1/22 20060101AFI20250402BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ドレンの排出不良が生じた場合であっても、ドレンが蒸気に再混入する事態を回避すると共に、ドレンの排出不良を容易かつ確実に確認することができる圧力調整装置の提供。
【解決手段】流入路32から流入した蒸気は、減圧機構2aによって減圧されて流出路34から送り出される。そして同時に、ドレン分離機構2bによって蒸気中からドレンが分離され、ドレンはトラップ弁室28に滴下して滞留する。通常動作時にはドレンの滞留に従ってフロート16が浮上してトラップ弁座20のオリフィス21を開放してドレンを排出するが、オリフィス21に詰まりが生じた場合、ドレンを排出することができなる。この場合、フロート16はガイド筒5に案内されて浮上を続け、セパレータ42の下端に固定されたパッキン4に当接し、蒸気の流れを遮断する。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
気相及び液相が混合した対象流体を取り込み、当該対象流体の圧力を調整する圧力調整機構、当該対象流体から液相を分離する気液分離機構、及び当該気液分離機構の下方に連通して配置され、分離された液相を外部に排出する自動排出機構、
を備えた圧力調整装置であって、
前記気液分離機構は、
前記対象流体が流入する流入口部、及び前記対象流体が流出する流出口部、
前記流入口部と前記流出口部とを連通させ、前記対象流体を通過させる通過流路、
を備えており、
前記自動排出機構は、
分離されて流下した液相が滞留する弁室部、
前記弁室部と外部とを連通させる弁口部、
前記弁室部に配置され、液相の滞留量に応じて浮動する浮動開閉手段、
を備えており、
前記浮動開閉手段は、前記弁室部の液相の滞留量が通常閉弁基準量であるとき、前記弁口部を閉弁し、
前記浮動開閉手段は、前記弁室部の液相の滞留量が、前記通常閉弁基準量よりも多い通常開弁基準量に達したとき、前記弁口部を開弁し、
前記浮動開閉手段は、前記弁室部の液相の滞留量が、前記通常開弁基準量よりも多い異常限界基準量に達したとき、前記気液分離機構が備える前記通過流路を遮断する、
ことを特徴とする圧力調整装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
請求項1に係る圧力調整装置において、
前記浮動開閉手段は、前記弁室部の液相の滞留量が、異常限界基準量に達したとき、前記液分離機構と前記自動排出機構との連通部分に当接することによって、前記気液分離機構が備える前記通過流路を遮断し、
前記連通部分は、前記浮動開閉手段が当接する遮断用シール手段を備えている、
ことを特徴とする圧力調整装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る圧力調整装置において、
前記自動排出機構は、前記液相の滞留量に応じた前記浮動開閉手段の浮動を案内する案内手段を備えている、
ことを特徴とする圧力調整装置。
【請求項4】
請求項3に係る圧力調整装置において、
前記案内手段は、非メッシュ材料からなる下部案内部、及びメッシュ材料からなり、当該下部案内部の上部に連続して位置する上部案内部を備えている、
ことを特徴とする圧力調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る圧力調整装置は、蒸気等の対象流体の圧力を減圧する等、圧力を調整する装置であって、対象流体からドレン等の液相を分離し、この分離された液相を自動的に排出する圧力調整装置の技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
製品の製造等を行う産業プラントでは、ボイラーで生成した高圧の蒸気を所定の加工装置に移送し、この蒸気を使用して製品製造を行うことがある。このような場合、生成された蒸気は高圧であるため、蒸気を使用する装置に適した圧力になるよう、蒸気を減圧する必要がある。
【0003】
また、食品の製造ライン等では高温の蒸気を直接、食品に噴霧し、加工処理することがある。このような蒸気中にドレンが混入していると、食品の品質低下を招くおそれがあるため、食品に噴霧する前段階で蒸気中からドレンを分離し、乾き度の高い乾き蒸気を生成しておく必要がある。
【0004】
このため、蒸気を減圧する減圧装置には、気液分離機構を有するものがある。気液分離機構を有する減圧装置は蒸気移送の配管に接続され、取り込んだ蒸気を減圧すると共に、蒸気中からドレンを分離して乾き蒸気を送り出す。そして、気液分離機構によって分離したドレンを装置の外部に自動的に排出するために、さらに自動排出機構を備えた装置もある。
【0005】
このような減圧機構、気液分離機構及び自動排出機構を備えた装置としては、後記特許文献1に開示されている復水分離排出器がある。この復水分離排出器は、導入口4から流入した一次側蒸気圧の蒸気を減圧弁部1で減圧し、減圧された二次側蒸気圧の蒸気を送出口5から送出する。
【0006】
また、この復水分離排出器は、蒸気の減圧と同時に気液分離を行う。すなわち、導入口4から流入した蒸気を、筒状体21の周囲に形成されたセパレータとしての蒸気導入通路34に導き、激しく旋回させる。この旋回によって蒸気中に含まれるドレン(復水)が遠心分離によって分離される。ドレンが分離された乾き蒸気は、筒状体21の下端部の開口からシリンダ24に入り込み、減圧された状態で送出口5から送り出され、食品加工等に用いられる。
【0007】
遠心分離によって蒸気から分離されたドレンは、蒸気導入通路34の下方に配置されているスチームトラップ2の内壁に沿って滴下し、スチームトラップ2の底部に溜まる。スチームトラップ2にはフロート27が浮動自在に設けられており、ドレンの滞留に従って浮上し、フロート27はトラップバルブシート26から離れて排出孔を開弁する。これによって、滞留したドレンは自動的に排出孔から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開昭62-67397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、前述の特許文献1に開示された技術においては、スチームトラップ2の排出孔が詰まってドレンの排出不良が生じた場合、ドレンが蒸気中に再混入する虞がある。
【0010】
すなわち、スチームトラップ2のトラップバルブシート26に形成された排出孔にゴミやスケール等の異物が付着して堆積し、排出孔が完全に塞がった場合、ドレンが排出されない排出不良が生じ得る。スチームトラップ2の底部にドレンが滞留して水位が徐々に上昇し、筒状体21の下端部にドレンの水位が達した場合、筒状体21の周囲に形成された蒸気導入通路34に沿って旋回する乾き蒸気に、滞留したドレンが巻き込まれて蒸気中に再混入することがあり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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