TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024095913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-11
出願番号2023000003
出願日2023-01-01
発明の名称自動給脂器
出願人マフレン株式会社
代理人
主分類F16N 11/00 20060101AFI20240704BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は以下の問題を解決するにある。1)長期にわたり常時連続的にかつ自動的にグリース給脂できるようにする。2)天候や気候に応じて適正な給脂量を供給できるようにする。3)自動給脂器のグリース残存量を目視可能にする。4)電動ポンプやガス膨脹を利用せず安定して稼働できるようにした。
【解決手段】空気中の水蒸気を吸収して膨張する粉体からなる膨張剤を膨張せしめて、円筒容器に充填したグリースを軸受けに給脂する自動給脂器である。膨張剤を充填した膨張剤カップにテーパを設けて膨張剤が効率的に上方に膨脹できるようにした。膨張剤の圧力で円筒容器が半径方向に膨張しても、ゴム性のシール板をポアソン変形せしめてシール性能を維持可能にした。膨張剤カップやピストンに吸気孔を設けて膨張剤が空気中の水分を安定して吸収できるようにした。円筒容器は上下に蓋をしてボルトで着脱可能にした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
グリースを膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースと前記膨張剤は円筒容器に収納されており、該円筒容器は着脱自在な上蓋と底板を備えており、前記上蓋と前記底板は対向する部分に複数の貫通孔が設けられており、該貫通孔にボルトを通して前記円筒容器を挟んで固定されており、前記上蓋は前記グリースを排出する吐出管を備えており、前記円筒容器は弾性体からなるシール板でグリース室と膨張剤室に仕切られており、前記グリース室には前記グリースが充填され、前記膨張剤室には複数の吸気孔が設けられた膨張剤カップが載置され、該膨張剤カップには複数の吸気孔が設けられたピストンが被せられて、前記シール板の下部に載置されており、前記底板の通気孔を通して前記吸気孔から外気を取り込み前記膨張剤が膨脹し前記ピストンが押し上げられ、該ピストンが前記シール板を押し上げて、該シール板により前記グリースが加圧され排出されることを特徴とする自動給脂器。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
グリースを膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースと前記膨張剤は円筒容器に収納されており、該円筒容器は着脱自在な上蓋と底板を備えており、前記上蓋と前記底板は対向する部分に複数の貫通孔が設けられており、該貫通孔にボルトを通して前記円筒容器を挟んで固定されており、前記上蓋は前記グリースを排出する吐出管を備えており、前記グリースは弾性体からなるグリース容器に充填されており、該グリース容器は雄ネジが設けられた排出管を備えており、該排出管は前記上蓋に取付けられた吐出管の雌ネジに螺合されており、前記膨張剤は複数の吸気孔が設けられた膨張剤カップに充填され、複数の吸気孔が設けられたピストンが被せられて、前記グリース容器の下部に載置されており、前記底板の通気孔を通して前記吸気孔から外気を取り込み前記膨張剤が膨脹し前記ピストンが押し上げられ、該ピストンが前記グリース容器を加圧して前記グリースが排出されることを特徴とする自動給脂器。
【請求項3】
前記膨張剤カップは側壁にテーパが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動給脂器。
【請求項4】
前記膨張剤カップは両端開孔の円筒の底面に蓋を被せて形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の自動給脂器。
フォームの始まり

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張剤の連続的な膨張を利用してシリンダに封入したグリースなどの潤滑油を加圧して、軸受けなどに給脂するための自動給脂器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
回転機械の軸受けにグリースなどの潤滑油を供給する方法として、定期的にグリースガンで給脂する方法や電動ポンプによる集中給脂方法がある。グリースガンは軸受けごとに手差し作業となり作業効率が悪いばかりでなく、グリースニップルには塵埃が付着するので給脂の度にコンタミ低下の恐れがあった。電動による自動給脂では作業効率は改善されるが電気制御、配管設備を要し装置全体が高価・複雑になっていた。軸受けのグリースは給脂直後から劣化、漏れ、水分やコンタミの浸入などが始まりトラブル原因が蓄積されるので、常時連続的に給脂する自動給脂器の実現が望まれている。自動給脂器の具体例として以下の方法が紹介されている。
【0003】
特開平10-38193号広報において、潤滑油が弾力性を有する潤滑剤容器に収納され、該潤滑剤容器が膨張剤を収納した膨張剤容器に収納され、該膨張剤容器の吸湿孔を介した湿分が膨張剤に供給されることにより膨張剤を膨張せしめて潤滑油を軸受けに供給する潤滑油自動供給装置が示されている。この方法においては、弾性力を有する潤滑剤容器と収納本体のシールが困難であり潤滑油が収納本体に逆流する問題があった。またシール板で潤滑油と膨張剤を仕切る方法が例示されているが、膨張剤の膨張や加圧された潤滑剤により収納本体が半径方向に変形し潤滑油が膨張剤側に洩れ、圧力が上昇しない問題や潤滑剤と膨張剤が混在しコンタミ低下の問題があった。また、グリースの残量を目視できないので適当なタイミングで交換せざるをえずコスト高になっていた。
【0004】
特開平11-325393号広報において、固形膨張剤の膨張力でピストンを押し出してグリースを押し出す方法が示されている。この方法においては、1)膨張剤封入部が円錐形状のため膨張剤深さが浅くなり、油圧と2段ピストンで押し出しストロークを確保しているので構造が複雑で重くなっていた。2)グリース貯蔵部は第2のピストンで押圧され高圧となりフープ応力で半径方向に膨らむので、第2ピストンのOリングの膨張量が不足しグリースが洩れていた。
【0005】
特開2003-83497号広報において、ピストンの面積を押し付け部材の1.1倍以上にした自動給脂器が示されている。この方法においては、1)円筒部(膨張剤カップに相当)と直胴部(ピストンに相当)にテーパがなく隙間も狭いので、膨張剤が膨脹した際に円筒部と直胴部が競り合って円滑に上昇できなかった。2)直胴部に吸気孔がないので膨張剤の膨張量が小さく自動給脂器の取替え周期が短かった。3)シリンダを当接部のみで押し上げるのでピストンが捏ねてスティッキングしていた、4)潤滑油収納シリンダの内径が大きいのでそれに応じてフープ応力による内径の広がりも大きくなり、ピストンのOリングのシール性が低下しグリース漏れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-38193号広報
特開平11-325393号広報
特開2003-83497号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以下の問題を解決するにある。1)シリンダに充填したグリースの漏れを防止し確実な給脂を具現化する。2)膨張剤の膨張力を効率的にグリースに伝え確実に軸受けに供給できるようにする。3)簡単な目視によりグリースの残存量が確認できるようにする。4)天候や気候や設置場所に応じてグリース供給量を増減し適正な給脂量の供給を可能にする。5)長期にわたり常時連続的に給脂し適正な性状のグリースを保持できるようにする。6)軸受けへの水分、コンタミの浸入を防止する。7)人力による手差し作業を解消する。8)軸受けの点検管理周期を長くする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、グリースを膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースと前記膨張剤は円筒容器に収納されており、該円筒容器は着脱自在な上蓋と底板を備えており、前記上蓋と前記底板は対向する部分に複数の貫通孔が設けられており、該貫通孔にボルトを通して前記円筒容器を挟んで固定されており、前記上蓋は前記グリースを排出する吐出管を備えており、前記円筒容器は弾性体からなるシール板でグリース室と膨張剤室に仕切られており、前記グリース室には前記グリースが充填され、前記膨張剤室には複数の吸気孔が設けられた膨張剤カップが載置され、該膨張剤カップには複数の吸気孔が設けられたピストンが被せられて、前記シール板の下部に載置されており、前記底板の通気孔を通して吸気孔から外気を取り込み
前記膨張剤が膨脹し前記ピストンが押し上げられ、該ピストンが前記シール板を押し上げて、該シール板により前記グリースが加圧され排出されることを特徴とする自動給脂器である。
【0009】
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、グリースを膨張剤で加圧して軸受けなどに供給する自動給脂器において、前記グリースと前記膨張剤は円筒容器に収納されており、該円筒容器は着脱自在な上蓋と底板を備えており、前記上蓋と前記底板は対向する部分に複数の貫通孔が設けられており、該貫通孔にボルトを通して前記円筒容器を挟んで接続されており、前記上蓋は前記グリースを排出する吐出管を備えており、前記グリースは弾性体からなるグリース容器に充填されており、該グリース容器は雄ネジが設けられた排出管を備えており、該排出管は前記上蓋に取付けられた吐出管の雌ネジに螺合されており前記膨張剤は複数の吸気孔が設けられた膨張剤カップに充填され、複数の吸気孔が設けられたピストンが被せられて、前記グリース容器の下部に載置されて前記底板の通気孔を通して吸気孔から外気を取り込み前記膨張剤が膨脹し前記ピストンが押し上げられ、該ピストンが前記グリース容器を加圧して前記グリースが排出されることを特徴とする自動給脂器である。
【0010】
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、前記膨張剤カップは側壁にテーパが形成されていることを特徴とする自動給脂器である。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

マフレン株式会社
ベルトコンベアの監視装置とそれを用いたベルトクリーナ
2か月前
個人
保持機
24日前
個人
回転伝達機構
4か月前
丸一株式会社
配管構造
5か月前
個人
振り子式免震装置
1か月前
株式会社フジキン
配管
2か月前
個人
ロックナット
3か月前
藤井電工株式会社
フック
24日前
個人
弁装置
4か月前
個人
ネジの緩み防止装置
1か月前
個人
リンクプレート
4か月前
個人
緩み防止ナット
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
株式会社テイエルブイ
排気弁
2か月前
株式会社キッツ
管継手
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
4か月前
株式会社ニフコ
留め具
5か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
日動電工株式会社
保持具
24日前
株式会社キッツ
逆止め弁
1か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
2か月前
日本精工株式会社
直動案内装置
4か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
スズキ株式会社
防振装置
2か月前
北村精工株式会社
固定具
3か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
16日前
株式会社フジキン
バルブ
1か月前
株式会社不二工機
電磁弁
1か月前
個人
配管用エルボカバー
1か月前
株式会社不二工機
電磁弁
5か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
4か月前
帝人株式会社
衝撃吸収部材
5か月前
株式会社NejiLaw
雌ねじ体
5か月前
個人
クラッチシェル保護板
3か月前
続きを見る