TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024097140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-18
出願番号2023000421
出願日2023-01-05
発明の名称リンクプレート
出願人個人
代理人個人
主分類F16G 13/06 20060101AFI20240710BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】チェーンを構成するピン/ピン間隔を保ち、チェーンに張力が加わるとき、FRP構成繊維が耐荷するチェーンリンクプレートを実現する。
【解決手段】マンドレルを用いて成形される動力伝達用FRP製リンクプレートで、ピン穴間のFRP厚さがピン穴周りに巻かれたFRP厚さより厚いリンクプレートにおいて、全FRPは連続しており、その厚さ差分相当分もその連続FRPの折りたたみで成形、あるいは、その差分を連続繊維以外の物で構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
図1のマンドレルを用いて成形される動力伝達用FRP製リンクプレートで、ピン穴間のFRP厚さがピン穴周りに巻かれたFRP厚さより厚いリンクプレートにおいて、全FRPは連続しており、その厚さ差分相当分もその連続FRPの折りたたみで成形、あるいは、その差分を連続繊維以外の物で構成したことを特長とするチェーン用リンクプレート

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維強化プラスチック製の動力伝達チェーンを構成するリンクプレートの構成に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
既存の動力伝達用チェーンは金属製とプラスチック製、および金属・プラスチックを併用したもの等がある。これらチェーンには一長一短がある。その一長一短は、チェーンに使用する素材に由来する。近年、航空機に長繊維強化複合材(FRP)を使用することにより、強度は保ちつつも軽量化が図られている。チェーンもFRPで構成できれば、既存チェーンの長所のみを有するチェーン(以下、FRPチェーン)を実現できるが、概して、FRP製品製造工程は生産性の点で既存チェーンに及ばない可能性が高い。この結果、FRPチェーンの製造原価は高額となることが予想される。価格の高低は製造工程数に大きく依存することから、製造工程数を低減し、結果としてユーザーに受け入れられる妥当な価格とすることは大きな課題である。
【0003】
実用に際し、強くて、軽くて、錆びない、伸びない、高速駆動ができる、耐磨耗性が高く、静粛であり、潤滑油を必要としない、かつ、妥当な価格の動力伝達チェーンが望まれている。
【0004】
チェーンの基本構成部品は、a.ピン、b.ブッシュ、c.ローラー、d.リンクプレートである。これら部品のうち、a、b、c断面は円形であり、円柱状物あるいは円筒状物である。FRP製円形状物は、円柱にFRPを巻き付ける方法等で得られる。これに対し、dはaあるいはbを受ける2個の穴を有する平板形状であり、現状、長繊維FRP製リンクプレートを用いたチェーンは市販されていない。
【0005】
強度のみを保持するFRPリンクプレートは、FRPに張力を掛けながら2本の平行ピン周りに必要量巻き付けることで得られる。これならば上記の円形状物の成形とほぼ同様であり成形に困難はない。このように成形したリンクプレートはピン/ピン間は隙間であり、ピンの移動を許す。チェーンリンクは、このピンの移動を抑える、即ち、ピン/ピン間隔を保持する機能も必要である。
引用文献1では、FRP製リンクプレートの成形法を示している。以下、文献1の図番等を用いて記述する。リンクプレートのピン/ピン間隔固定機能を有するリンクプレート形状とし図8が述べられている。当該形状を得る方法は、図6のマンドレル周りにFRPを必要量巻きかけ、巻きあがったものにリンクプレート外周側から加圧して硬化させるとしている。しかしながら、当方法では図8形状は得られない。なぜならば、図8では、ピン/ピン間のFRP厚さがピン周りの厚さより厚くなっている。ピン/ピン間のFRPの繊維密度とピン周りの密度が異ならなければならない。マンドレルに巻き付けただけでは密度を変えることは出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-106380号公報
特許6133833
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
チェーンを構成するピン/ピン間隔を保ち、チェーンに張力が加わるとき、FRP構成繊維が耐荷するチェーンリンクプレートの実現である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ピン/ピン間隔を保持し、かつ、引張強度をも保持するする方法の一つとして、文献2がある。この方法は、リンクプレートが内側FRP層(内層)と外側FRP層(外層)の2層より成ることから、各層成形の工程が必要となる。
文献1の課題は、マンドレル(文献1の図6)11a部と11bの形状差の扱いである。
基本的には、この差部分を埋めることで課題を解決できる。その埋める方法として、本願図1のように、マンドレルにFRPシートを巻き付ける過程でFRPを畳み込んでこの差分を埋めその周りにFRPを必要厚さまで巻きかけ、文献1同様に外周部に加圧等して成形する。他の方法としては、この差部分形状したものをあてがい、FRPを巻きかける方法がある。差部分形状物は、リンクプレートの一部となるように、先ずマンドレルにFRPを1重以上幾重かに巻きかけて後、当該物を設置し、その周りにFRPを必要厚さにまで巻きかけるか、あるいは、文献2同様に、成形後に当該物を引き抜く方法も在りうる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のチェーンは軽量、高強度、伸びない、錆びない、摺動用給油不要、高速駆動が可能、耐磨耗性が高い、駆動時音は静かであり、現在使われている多様なチェーンを代替できる。現状、FRP製チェーンが上市されていない要因として、金属製チェーンより高価となることがある。簡易なFRP成形工程により製造原価の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
マンドレル
リンクプレート実施例1
リンクプレート実施例2
【発明を実施するための形態】
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
回転伝達機構
4か月前
個人
保持機
24日前
株式会社フジキン
配管
2か月前
個人
振り子式免震装置
1か月前
個人
弁装置
4か月前
個人
ロックナット
3か月前
個人
ネジの緩み防止装置
1か月前
藤井電工株式会社
フック
24日前
個人
リンクプレート
4か月前
個人
緩み防止ナット
1か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
株式会社キッツ
管継手
4か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
4か月前
株式会社テイエルブイ
排気弁
2か月前
スズキ株式会社
防振装置
2か月前
株式会社フジキン
バルブ
1か月前
横浜ゴム株式会社
管継手
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
北村精工株式会社
固定具
3か月前
株式会社三五
ドライブシャフト
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
1か月前
株式会社キッツ
逆止め弁
1か月前
日動電工株式会社
保持具
24日前
株式会社不二工機
電動弁
16日前
日本精工株式会社
直動案内装置
4か月前
個人
配管用エルボカバー
1か月前
三和テッキ株式会社
配管固定装置
4か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
4か月前
株式会社NejiLaw
雌ねじ体
5か月前
個人
クラッチシェル保護板
3か月前
竹内工業株式会社
防振支持具
4か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
2か月前
鹿島建設株式会社
摩擦ダンパ
1か月前
中国電力株式会社
配管接続具
3か月前
日本精工株式会社
密封型転がり軸受
16日前
続きを見る