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公開番号2024120198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023026829
出願日2023-02-24
発明の名称配管
出願人株式会社フジキン
代理人
主分類F16L 19/02 20060101AFI20240829BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ブロックに対し、配管を取り付ける際に、共回りによって固定済みの配管の緩みの発生をなくすとともに、メンテナンス性の高い配管を提供すること。
【解決手段】内部に流路41とその表面に流路41の開放端4aを備えたブロック4、4間を接続する、少なくとも2本からなる配管1であって、配管1Aの他端側は、外向きフランジ12を形成し、突合させ端面間に円環状ガスケット13を介在させ、当該配管に挿通される周面に雄ネジ20を形成し、外向きフランジ12を当接する雄ネジ部材2が配備されている。配管1Bの他端側には、配管1Aの他端側と同形状の外向きフランジ12を形成し、当該配管に挿通される雄ネジ20に螺合する雌ネジ30を内周面に形成するとともに、外向きフランジ12に係合する内向きフランジ31を形成した袋ナット部材3を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に流路とその表面に流路の開放端を備えたブロック間を接続する、少なくとも2本からなる配管であって、
一端側が、前記ブロックの開放端に形成されたテーパシール部に当接するテーパ面及び該テーパ面より他端側に形成された雄ネジ部を備え、
他端側が、外向きフランジを形成し、突合させ端面間に円環状ガスケットを介在させ、
一方の他端側には、当該配管に挿通される周面に雄ネジを形成し、前記外向きフランジを当接する雄ネジ部材を、他方の他端側には、当該配管に挿通される前記雄ネジに螺合する雌ネジを内周面に形成するとともに、前記外向きフランジに係合する内向きフランジを形成した袋ナット部材を備えた配管。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記ブロックに接続される2本の配管の間に、第3の配管を配備し、該第3の配管はその両端には、外向きフランジを形成するとともに、前記雄ネジ部材又は前記袋ナット部材を備えた請求項1に記載の配管。
【請求項3】
前記第3の配管は、少なくとも一方の外向きフランジが端部に後付け可能に構成されている請求項2に記載の配管。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック間を連通する配管に関し、特に継手機能を備えたブロック間の配管に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
内部に流路を備えた略立方体のブロックであって、少なくともその表面の2箇所に内部の流路の開放端を備えるブロック間を連通する配管は、広く様々な分野で活用されている。
【0003】
例えば、図7に示す、ブロック4及び配管100では、内部流路41の開放端にテーパシール部40と雌ネジ部43を形成し、配管先端にテーパ面10を押圧固定することでブロック4及び配管100を流れる流体の外部への漏洩を防止するようにしている。
【0004】
一般に、このような構造はコーンスレッド継手と呼ばれ、配管100の先端には、テーパ面10と雄ネジ11が形成されている。そして、配管径より若干大径の貫通孔14cを備え周面に雄ネジ部14aと工具が係合する六角部14bを形成した固定部材14と、配管100の雄ネジ11に螺合するストッパ15を配管100の先端に取り付け、図に示すように、配管先端のテーパ面10をブロック4のテーパシール部40に押圧し、固定部材14の雄ネジ14aを、ブロック4のテーパシール部40より開放端側の取付空間42の内周面に形成した雌ネジ部43に螺合し、固定部材14の先端がストッパ15に当接するまで捩じ込むことでテーパシール部40にテーパ面10が当接してシールされる構造となっている。
【0005】
このようなブロック及び配管による接続は、例えば、特許文献1に記載の水素ステーションのユニットなどに利用されている。特許文献1に記載されるユニットでは、配管の引き抜きスペースを付与するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-203573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ブロックと配管との接合にコーンスレッド継手を用いると、図7に示すように、一方のブロックに配管を固定した後、他方のブロックの固定部材であるナットを締め付けると配管が共回りしてしまい、固定した側のブロックに対する配管が緩むという問題があった。また、施工後のメンテンナス等で配管をブロックから取り外す必要がある場合、図に示す、配管引抜代Hだけ、配管が取り付けられているブロックを移動させる必要があるという問題があった。さらに、配管が固定されているブロックの両方が施工後に拘束されている場合には、いずれかのブロックの拘束を解除する工事や、配管を切断する等の作業が必要となり、メンテナンス作業に多大な時間を要するという問題があった。
【0008】
本発明は、係る点に鑑みてなされたもので、ブロックに対し、配管を取り付ける際に、共回りによって固定済みの配管の緩みの発生をなくすとともに、メンテナンス性の高い配管を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明に係る配管は、
内部に流路とその表面に流路の開放端を備えたブロック間を接続する、少なくとも2本からなる配管であって、
一端側が、前記ブロックの開放端に形成されたテーパシール部に当接するテーパ面及び該テーパ面より他端側に形成された雄ネジ部を備え、
他端側が、外向きフランジを形成し、突合させ端面間に円環状ガスケットを介在させ、
一方の他端側には、当該配管に挿通される周面に雄ネジを形成し、前記外向きフランジを当接する雄ネジ部材を、他方の他端側には、当該配管に挿通される前記雄ネジに螺合する雌ネジを内周面に形成するとともに、前記外向きフランジに係合する内向きフランジを形成した袋ナット部材を備えている。
【0010】
本発明の配管は、対峙するブロックにテーパ面を形成した配管の一端をそれぞれ固定し、他端に備えた雄ネジ部材と袋ナット部材を結合することで両ブロックを連結する。この際、両配管は他端側で雄ネジ部材と袋ナット部材とにより結合され共回りによる緩みが発生することはない。
(【0011】以降は省略されています)

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