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公開番号
2024132597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2023043433
出願日
2023-03-17
発明の名称
逆止め弁
出願人
株式会社キッツ
代理人
個人
主分類
F16K
15/08 20060101AFI20240920BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 小型でありながら流量を大きくすることができる逆止め弁を提供する。
【解決手段】 弁座及び流路が構成された弁箱と、前記弁座に着座して前記弁箱内における2次側からの流体の流れを止める弁体と、前記弁箱内において前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するスプリングと、を備えた逆止め弁であって、前記弁体は、前記弁座に押しつけられることで前記流路を塞いで流れを閉止する基部と、前記基部の外周面から外側に突起する複数の外周突起部と、を有し、前記スプリングが前記複数の外周突起部の端面と前記弁箱の2次側に形成された段部の面との間に配置されて前記外周突起部を前記弁座に向けて押しつけ、隣接する2つの前記外周突起部の間で、前記弁体における前記基部の前記外周面と、当該外周面よりも外側に位置する前記スプリングの内周面との間に流体が直線的に流れる流路が形成される。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
弁座及び流路が構成され一対の通孔を介して流体を流す弁箱と、
流体の流れる方向において往復可能に前記弁箱に収容されて、前記弁座に着座して前記弁箱内における2次側からの流体の流れを止める弁体と、
前記弁箱内において前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するスプリングと、を備えた逆止め弁であって、
前記弁体は、前記弁座に押しつけられることで前記流路を塞いで流れを閉止する基部と、
前記基部の外周面から外側に突起する複数の外周突起部と、を有し、
前記スプリングが前記複数の外周突起部の端面と前記弁箱の2次側に形成された段部の面との間に配置されて前記外周突起部を前記弁座に向けて押しつけ、
隣接する2つの前記外周突起部の間で、前記弁体における前記基部の前記外周面と、当該外周面よりも外側に位置する前記スプリングの内周面との間に流体が直線的に流れる前記流路が形成される、
逆止め弁。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記外周突起部における前記端面が前記基部の2次側に向けられた端部から2次側に離れて設けられる、
請求項1に記載の逆止め弁。
【請求項3】
弁座及び流路が構成され一対の通孔を介して流体を流す弁箱と、
流体の流れる方向において往復可能に前記弁箱に収容されて、前記弁座に着座して前記弁箱内における2次側からの流体の流れを止める弁体と、
前記弁箱内において前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するスプリングと、を備えた逆止め弁であって、
前記弁体は、前記弁座に押しつけられることで前記流路を塞いで流れを閉止する基部と、
前記基部の外周面から外側に突起する複数の外周突起部と、を有し、
前記スプリングが前記複数の外周突起部の端面と前記弁箱の2次側に形成された段部の面との間に配置されて前記外周突起部を前記弁座に向けて押しつけ、
前記外周突起部における前記端面が前記基部の2次側に向けられた端部から2次側に離れて設けられる、
逆止め弁。
【請求項4】
隣接する2つの前記外周突起部の間で、前記弁体における前記基部の前記外周面と、当該外周面よりも外側に位置する前記スプリングの内周面との間に流体が直線的に流れる前記流路が形成される、
請求項3に記載の逆止め弁。
【請求項5】
前記隣接する前記外周突起部の間における前記弁体の前記外周面が、前記外周突起部が形成された位置における前記弁体の前記外周面よりも、内側に位置する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆止め弁。
【請求項6】
前記弁体は、前記複数の外周突起部から2次側に向けて伸びる複数の足部を備え、
前記スプリングは、前記複数の足部の外周面と前記弁箱の内周面との間に配置される、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆止め弁。
【請求項7】
前記弁箱は、一方の前記通孔を有して前記弁体及び前記スプリングを収容するボデーと、他方の前記通孔を有し前記ボデーの開口部を塞ぐキャップとを有し、
前記キャップの前記ボデーに向けられる端面に、他方の前記通孔の外周を囲むように環状に形成された環状突起部が形成され、
前記環状突起部に、可撓性を有するシートリングがはめ合わされて設けられている、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆止め弁。
【請求項8】
前記ボデーと前記キャップとの間において、前記シートリングの外側にOリングが設けられている、
請求項7に記載の逆止め弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、逆止め弁に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
案内式剛体弁部材をもつ逆止め弁として、例えば、特許文献1に示すような逆止め弁が知られている。この逆止め弁では、略筒状に形成されたボデーとキャップ体とによって構成される円筒空間においてポペット弁体が往復可能にガイドされている。ポペット弁体は、連続する平面部と円筒部とにより構成される。ポペット弁体は、その内部に収容されたスプリングの弾発力によって平面部をキャップ体の弁座シール面に押しつけられることで、シール可能に構成されている。
【0003】
この逆止め弁では、ポペット弁体の円筒部においてキャップ体側の位置に4つの流路穴が設けられている。これにより、ポペット弁体では円筒部の内周側と外周とを連通して、キャップ体に設けられた流路とボデー側に設けられた縮径孔が連通され、流体を流すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-1765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなポペット弁体を用いた逆止め弁では、キャップ体側の流路からボデーの円筒空間内に流れ込んだ流体が、ポペット弁体の外周に沿って流れた後に、4つの流路穴を介してポペット弁体の内部を通過する。このため、このような逆止め弁では、ポペット弁体の外側から内側に流れ込む際に流体の流れが大きく曲げられることで流体抵抗を低くしにくく、流量を増加させるためには逆止め弁を大きくする必要があった。
【0006】
このため、このような逆止め弁では、高圧流体に対する優れた逆止め性能を発揮することはできる反面、逆止め弁の内部における流体抵抗が高くなってしまう。したがって、小型な構成で流量を増やすことは困難であった。
【0007】
そこで、本開示では、小型でありながら流量を大きくすることができる逆止め弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本開示によれば、弁座及び流路が構成され一対の通孔を介して流体を流す弁箱と、流体の流れる方向において往復可能に前記弁箱に収容されて、前記弁座に着座して前記弁箱内における2次側からの流体の流れを止める弁体と、前記弁箱内において前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するスプリングと、を備えた逆止め弁であって、前記弁体は、前記弁座に押しつけられることで前記流路を塞いで流れを閉止する基部と、前記基部の外周面から外側に突起する複数の外周突起部と、を有し、前記スプリングが前記複数の外周突起部の端面と前記弁箱の2次側に形成された段部の面との間に配置されて前記外周突起部を前記弁座に向けて押しつけ、隣接する2つの前記外周突起部の間で、前記弁体における前記基部の前記外周面と、当該外周面よりも外側に位置する前記スプリングの内周面との間に流体が直線的に流れる流路が形成される、逆止め弁が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、弁座及び流路が構成され一対の通孔を介して流体を流す弁箱と、 流体の流れる方向において往復可能に前記弁箱に収容されて、前記弁座に着座して前記弁箱内における2次側からの流体の流れを止める弁体と、前記弁箱内において前記弁体を前記弁座に着座させる方向に付勢するスプリングと、を備えた逆止め弁であって、前記弁体は、前記弁座に押しつけられることで前記流路を塞いで流れを閉止する基部と、前記基部の外周面から外側に突起する複数の外周突起部と、を有し、前記スプリングが前記複数の外周突起部の端面と前記弁箱の2次側に形成された段部の面との間に配置されて前記外周突起部を前記弁座に向けて押しつけ、前記外周突起部における前記端面が前記基部の2次側に向けられた端部から2次側に離れて設けられる、逆止め弁が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本技術を適用した逆止め弁の一実施形態の内部構成を示す断面図。
第1実施形態の逆止め弁の弁体の構成を示す斜視図。
本実施形態の弁体の構成を示す側面図。
本実施形態の弁体の構成を示す正面図。
弁開状態における逆止め弁の内部構成を示す断面図。
弁開状態の逆止め弁における流体の流れを示す説明図。
弁が完全に開いた状態の逆止め弁における流体の流れを示す説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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