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公開番号2024121288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028304
出願日2023-02-27
発明の名称管継手
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類F16L 21/08 20060101AFI20240830BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】コストダウンを図りつつ生産性の向上を図る上で有利な管継手を提供する。
【解決手段】管継手10Aは、本体側外周面1210を有する継手本体12と、本体側外周面1210に回転可能に結合されるナット側内周面1406とを有するユニオンナット16とを備えている。本体側外周面1210に本体側凹溝1212が設けられ、ナット側内周面1406にナット側凹溝1408が設けられている。本体側外周面1210とナット側内周面1406とが結合され、止め輪16が本体側凹溝1212とナット側凹溝1408との双方に装着されることで、ユニオンナット14が継手本体12に回転可能に結合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本体側外周面を有する継手本体と、前記本体側外周面に回転可能に結合されるナット側内周面とを有するユニオンナットと、を備える管継手であって、
前記本体側外周面に本体側凹溝が設けられ、
前記ナット側内周面にナット側凹溝が設けられ、
前記本体側外周面と前記ナット側内周面とが結合され、止め輪が前記本体側凹溝と前記ナット側凹溝との双方に装着されることで、前記ユニオンナットが前記継手本体に回転可能に結合されている、
ことを特徴とする管継手。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記止め輪は、前記本体側凹溝に装着された状態でその外周部が前記本体側外周面から突出すると共にその外周部が前記本体側外周面の直径以下の外径に縮径可能に設けられ、
前記ナット側内周面の軸心方向において前記ナット側凹溝から離れた前記ナット側内周面の先部には、前記ナット側内周面の先端に至るにつれて内径が次第に大きくなるナット側円錐面が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の管継手。
【請求項3】
前記止め輪は孔用の止め輪であり、
前記止め輪が前記本体側凹溝と前記ナット側凹溝に装着された状態で、前記止め輪の外周面は前記ナット側凹溝のナット側凹溝底面に押圧されている、
ことを特徴とする請求項2記載の管継手。
【請求項4】
前記止め輪は、前記ナット側凹溝に装着された状態でその内周部が前記ナット側内周面から突出すると共にその内周面が前記ナット側内周面の直径以上の内径に拡径可能に設けられ、
前記本体側外周面の軸心方向において前記本体側凹溝から離れた前記本体側外周面の先部には、前記本体側外周面の先端に至るにつれて外径が次第に小さくなる本体側円錐面が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の管継手。
【請求項5】
前記止め輪は軸用の止め輪であり、
前記止め輪が前記本体側凹溝と前記ナット側凹溝に装着された状態で、前記止め輪の内周面は前記本体側凹溝の本体側凹溝底面に押圧されている、
ことを特徴とする請求項4記載の管継手。
【請求項6】
前記本体側外周面の軸心方向に沿った前記本体側凹溝の幅は、前記止め輪の厚さよりも大きい寸法で形成され、
前記本体側外周面と前記ナット側内周面とが結合され、前記止め輪が前記本体側凹溝と前記ナット側凹溝との双方に装着された状態で、前記ユニオンナットは、前記本体側凹溝の前記幅内において前記本体側外周面の軸心方向に沿って移動可能である、
ことを特徴とする請求項4記載の管継手。
【請求項7】
本体側外周面を有する継手本体と、前記本体側外周面に回転可能に結合されるナット側内周面とを有するユニオンナットと、を備える管継手であって、
前記本体側外周面に本体側凹溝が設けられ、
前記ナット側内周面にナット側凹溝が設けられ、
前記本体側凹溝は、前記本体側外周面の軸心方向に並べられ互いに連通された本体側第1凹溝と本体側第2凹溝とを含んで構成され、
前記本体側第2凹溝は、前記本体側外周面の軸心方向において前記本体側第1凹溝よりも前記本体側外周面の先端寄りに位置し、
前記止め輪が前記本体側第1凹溝に装着された状態で、前記止め輪の外周部は前記本体側外周面から突出すると共に、前記本体側第1凹溝の本体側第1溝底面は、前記止め輪の外周面が前記本体側外周面の直径以下の外径に縮径可能な寸法で設けられ、
前記本体側第2凹溝の本体側第2溝底面と前記ナット側凹溝のナット側凹溝底面は、前記止め輪がそれら本体側第2凹溝とナット側凹溝底面に装着された状態で前記止め輪の内周部が前記本体側第2凹溝に位置し前記止め輪の外周部が前記ナット側凹溝に位置するように拘束し、
前記止め輪が前記本体側第2凹溝と前記ナット側凹溝との双方に装着されることで、前記ユニオンナットが前記継手本体に回転可能にかつそれらの軸心方向で前記ユニオンナットが前記継手本体から離れる方向に移動不能に結合されている、
ことを特徴とする管継手。
【請求項8】
前記止め輪は孔用の止め輪であり、
前記止め輪が前記本体側第2凹溝と前記ナット側凹溝に装着された状態で、前記止め輪の外周面は前記ナット側凹溝のナット側凹溝底面に押圧されている、
ことを特徴とする請求項7記載の管継手。
【請求項9】
前記止め輪は、その厚さ方向の両側部を構成する一対の止め輪側面を有し、
前記一対の止め輪側面のうち前記本体側外周面の軸心方向において前記本体側凹溝から離れた前記本体側外周面の先部側に位置する前記止め輪側面に、前記止め輪側面の外周から内周に至るにつれて前記本体側外周面の先部から離れる方向に変位する止め輪傾斜面が設けられ、
前記本体側第2凹溝は、前記本体側外周面の先部側に位置する前記本体側第2溝底面の箇所から起立する本体側第2凹溝側面を有し、
前記本体側第2凹溝側面に、前記本体側第2凹溝側面の外周から内周に至るにつれて前記本体側外周面の先部から離れる方向に変位し前記止め輪傾斜面に係合可能な本体側傾斜面が設けられている、
ことを特徴とする請求項7記載の管継手。
【請求項10】
前記ナット側内周面の軸心方向において前記ナット側凹溝から離れた前記ナット側内周面の先部には、前記ナット側内周面の先端に至るにつれて内径が次第に大きくなるナット側円錐面が設けられている、
ことを特徴とする請求項7記載の管継手。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は管継手に関する。
続きを表示(約 8,000 文字)【背景技術】
【0002】
管継手として例えばホース継手金具が挙げられる。
ホース継手金具の多くは、ソケットとニップルとを備えホースの端部が結合される継手本体と、機器側の継手金具に結合される内周部にナット部を有するユニオンナットとを含んで構成されている(特許文献1参照)。
ユニオンナットは継手本体の端部に対して回転可能に結合される。従来、ユニオンナットの継手本体の端部に対する結合構造として、加締めを用いるものと、ロウ付けを用いるものとが知られている。
加締めを用いる構造は、ユニオンナットの端部に半径方向内側に突出する環状のナット側突起部を設けると共に、継手本体の端部外周面に環状の継手本体側凹溝を設け、ユニオンナット側突起部を加締めて継手本体側凹溝に結合させるものである。
一方、ロウ付けを用いる構造は、ユニオンナットの端部に上記と同様のナット側突起部を設けると共に、継手本体の端部外周面にナット側突起部の内径よりも大きな外径の継手本体側突起部を設ける。そして、ユニオンナットに継手本体を挿通させてナット側突起部と継手側突起部とを継手本体の軸方向で係合させたのち、ナット側突起部と係止することでユニオンナットの継手本体の軸方向への移動を阻止する環状の継手側係止部材を継手本体の外周部にロウ付けによって取り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-94970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した加締めを用いる構造では、ユニオンナットの突起部が半径方向内側に加締められる際に突起部からナット部にわたり大きな応力が作用することから、ナット部の雌ねじが変形して強度不足となり不良品が発生することが懸念される。
一方、ロウ付けを用いる構造では、継手本体にユニオンナットを組み付けた状態でメッキ加工を行なう必要があることから、メッキ加工自体のコストがかさむことに加えて、メッキが付かない部分が発生して不良品が発生することが懸念される。
そのため、加締めを用いる構造およびロウ付けを用いる構造の何れにおいてもコストダウンを図りつつ生産性の向上を図る上で何らかの改善が求められていた。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、その目的は、コストダウンを図りつつ生産性の向上を図る上で有利な管継手を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明の一実施の形態は、本体側外周面を有する継手本体と、前記本体側外周面に回転可能に結合されるナット側内周面とを有するユニオンナットと、を備える管継手であって、前記本体側外周面に本体側凹溝が設けられ、前記ナット側内周面にナット側凹溝が設けられ、前記本体側外周面と前記ナット側内周面とが結合され、止め輪が前記本体側凹溝と前記ナット側凹溝との双方に装着されることで、前記ユニオンナットが前記継手本体に回転可能に結合されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、本体側外周面を有する継手本体と、前記本体側外周面に回転可能に結合されるナット側内周面とを有するユニオンナットと、を備える管継手であって、前記本体側外周面に本体側凹溝が設けられ、前記ナット側内周面にナット側凹溝が設けられ、前記本体側凹溝は、前記本体側外周面の軸心方向に並べられ互いに連通された本体側第1凹溝と本体側第2凹溝とを含んで構成され、前記本体側第2凹溝は、前記本体側外周面の軸心方向において前記本体側第1凹溝よりも前記本体側外周面の先端寄りに位置し、前記止め輪が前記本体側第1凹溝に装着された状態で、前記止め輪の外周部は前記本体側外周面から突出すると共に、前記本体側第1凹溝の本体側第1溝底面は、前記止め輪の外周面が前記本体側外周面の直径以下の外径に縮径可能な寸法で設けられ、前記本体側第2凹溝の本体側第2溝底面と前記ナット側凹溝のナット側凹溝底面は、前記止め輪がそれら本体側第2凹溝とナット側凹溝底面に装着された状態で前記止め輪の内周部が前記本体側第2凹溝に位置し前記止め輪の外周部が前記ナット側凹溝に位置するように設けられ、前記止め輪が前記本体側第2凹溝と前記ナット側凹溝との双方に装着されることで、前記ユニオンナットが前記継手本体に回転可能にかつそれらの軸心方向で前記ユニオンナットが前記継手本体から離れる方向に移動不能に結合されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、本体側外周面を有する継手本体と、前記本体側外周面に回転可能に結合されるナット側内周面とを有するユニオンナットと、を備える管継手であって、前記本体側外周面に本体側凹溝が設けられ、前記ナット側内周面にナット側凹溝が設けられ、前記ナット側凹溝は、前記ナット側内周面の軸心方向に並べられ互いに連通されたナット側第1凹溝とナット側第2凹溝とを備え、前記ナット側第2凹溝は、前記本体側外周面の軸心方向において前記ナット側第1凹溝よりも前記ナット側内周面の先端寄りに位置し、前記止め輪が前記ナット側第1凹溝に装着された状態で、前記止め輪は前記ナット側内周面から突出すると共に、前記ナット側第1凹溝のナット側第1溝底面は、前記止め輪の内周面が前記ナット側内周面の直径以上に拡径可能な寸法で設けられ、前記ナット側第2凹溝のナット側第2凹溝底面と前記本体側凹溝の本体側凹溝底面は、前記止め輪がそれらナット側第2凹溝と本体側凹溝に装着された状態で前記止め輪の内周部が前記本体側凹溝に位置し前記止め輪の外周部が前記ナット側第2凹溝に位置するように設けられ、前記止め輪が前記ナット側第2凹溝と前記本体側凹溝との双方に装着されることで、前記ユニオンナットが前記継手本体に回転可能にかつそれらの軸心方向で前記ユニオンナットが前記継手本体から離れる方向に移動不能に結合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、止め輪が本体側凹溝とナット側凹溝との双方に装着されることで、ユニオンナットが継手本体に回転可能に結合されるので、雌ねじの変形による不良品の発生がなく、また、安価な止め輪を用いるのでコストダウンを図る上で有利となりメッキ不良の発生もない。したがって、品質にばらつきのない管継手をコストダウンを図りつつ簡単に生産でき、管継手の生産性の向上を図る上で有利となる。
この場合、ナット側内周面の先部にナット側円錐面を設けると、本体側外周面に対してナット側内周面を円滑に結合でき、管継手の組立作業の効率化を図る上で有利となる。
また、止め輪が孔用の止め輪であり、止め輪の外周面がナット側凹溝のナット側凹溝底面に押圧されるようにすると、管継手を含む流路系に振動が伝達された場合であっても、止め輪が管継手の内部においてがたつくこともなく、したがって止め輪に起因する騒音の発生を防止する上で有利となる。
また、本体側外周面の先部に本体側円錐面を設けると、本体側外周面に対してナット側内周面を円滑に結合でき、管継手の組立作業の効率化を図る上で有利となる。
また、止め輪が軸用の止め輪であり、止め輪の内周面が本体側凹溝の本体側凹溝底面に押圧されるようにすると、管継手を含む流路系に振動が伝達された場合であっても、止め輪が管継手の内部においてがたつくこともなく、したがって止め輪に起因する騒音の発生を防止する上で有利となる。
また、ユニオンナットが本体側凹溝の幅内において本体側外周面の軸心方向に沿って移動可能となるようにすると、ユニオンナットと継手本体との全長を短縮できるので、狭い空間内においてユニオンナットを機器側に接続する場合などに、ユニオンナットと継手本体との全長を短縮した状態でその狭い空間に配置し、ユニオンナットを機器側に移動させ回転させて機器側の雄ねじに結合することが可能となる。
本発明の一実施の形態によれば、本体側凹溝は、本体側外周面の軸心方向に並べられ互いに連通された本体側第1凹溝と本体側第2凹溝とを含んで構成され、止め輪が本体側第2凹溝とナット側凹溝との双方に装着されるようにした。
したがって、品質にばらつきのない管継手をコストダウンを図りつつ簡単に生産でき、管継手の生産性の向上を図る上で有利となることに加え、止め輪のナット側凹溝からの外れが阻止され、継手本体とユニオンナットとの結合状態を強固に保持する上で有利となる。
この場合、止め輪が孔用の止め輪であり、止め輪の外周面がナット側凹溝のナット側凹溝底面に押圧されるようにすると、管継手を含む流路系に振動が伝達された場合であっても、止め輪が管継手の内部においてがたつくこともなく、したがって止め輪に起因する騒音の発生を防止する上で有利となる。
また、止め輪側面に止め輪傾斜面が設けられ、本体側第2凹溝側面に止め輪傾斜面に係合可能な本体側傾斜面が設けられていると、ユニオンナットに継手本体から離れる方向の力が作用した場合、止め輪傾斜面と本体側傾斜面との係合により止め輪を拡径する方向の力が作用するので、止め輪が本体側第2凹溝とナット側凹溝とに装着された状態が保持され、管継手が機器側に接続された状態を安定して保持する上で有利となる。
また、ナット側内周面の先部にナット側円錐面を設けられていると、本体側外周面に対してナット側内周面を円滑に結合でき、管継手の組立作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ナット側筒部の先部に、止め輪が本体側第2凹溝とナット側凹溝との双方に装着された状態で、先部から屈曲され環状面に当接可能な屈曲片が設けられていると、屈曲片によってナット側筒部の先端と大径部の環状面との間の隙間を閉塞することで、塵埃の止め輪側への侵入を阻止する上で有利となり、管継手の耐久性を高める上で有利となる。
また、止め輪が本体側第2凹溝とナット側凹溝との双方に装着された状態で、ナット側筒部の先部と環状面との間の隙間を閉塞するC型のリングが本体側外周面に装着されていると、C型のリングによってナット側筒部の先端と大径部の環状面との間の隙間を閉塞することで、塵埃の止め輪側への侵入を阻止する上で有利となり、管継手の耐久性を高める上で有利となる。
本発明の一実施の形態によれば、ナット側凹溝は、ナット側内周面の軸心方向に並べられ互いに連通されたナット側第1凹溝とナット側第2凹溝とを備え、止め輪がナット側第2凹溝と本体側凹溝との双方に装着されるようにした。
したがって、品質にばらつきのない管継手をコストダウンを図りつつ簡単に生産でき、管継手の生産性の向上を図る上で有利となることに加え、止め輪の本体側凹溝からの外れが阻止され、継手本体とユニオンナットとの結合状態を強固に保持する上で有利となる。
この場合、止め輪は軸用の止め輪であり、止め輪の内周面がナット側凹溝のナット側凹溝底面に押圧されるようにすると、管継手を含む流路系に振動が伝達された場合であっても、止め輪が管継手の内部においてがたつくこともなく、したがって止め輪に起因する騒音の発生を防止する上で有利となる。
また、止め輪側面に止め輪傾斜面が設けられ、ナット側第2凹溝側面に止め輪傾斜面に係合可能なナット側傾斜面が設けられていると、ユニオンナットに継手本体から離れる方向の力が作用した場合、止め輪傾斜面とナット側傾斜面との係合により止め輪を縮径する方向の力が作用するので、止め輪が本体側凹溝とナット側第2凹溝とに装着された状態が保持され、管継手が機器側に接続された状態を安定して保持する上で有利となる。
また、本体側外周面の先部に本体側円錐面が設けられていると、本体側外周面に対してナット側内周面を円滑に結合でき、管継手の組立作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ナット側筒部の先部に、止め輪がナット側第2凹溝と本体側凹溝との双方に装着された状態で、先部から屈曲され環状面に当接可能な屈曲片が設けられていると、屈曲片によってナット側筒部の先端と大径部の環状面との間の隙間を閉塞することで、塵埃の止め輪側への侵入を阻止する上で有利となり、管継手の耐久性を高める上で有利となる。
また、止め輪がナット側第2凹溝と本体側凹溝との双方に装着された状態で、ナット側筒部の先部と環状面との間の隙間を閉塞するC型のリングが本体側外周面に装着されているC型のリングによってナット側筒部の先端と大径部の環状面との間の隙間を閉塞することで、塵埃の止め輪側への侵入を阻止する上で有利となり、管継手の耐久性を高める上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態において、止め輪が、周方向の一部に欠部を有し拡縮可能な環状体で形成され、環状体の両端に、曲面からなる凸部が形成されていると、止め輪の両端が本体側凹溝の溝面にひっかかり止め輪が不要に変形することもなく、管継手の耐久性を高める上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(A)は継手本体とユニオンナットとが結合する前の状態を示し、(B)は継手本体とユニオンナットとが結合した状態を示す図である。
第2の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(A)は継手本体とユニオンナットとが結合する前の状態を示し、(B)は継手本体とユニオンナットとが結合した状態を示す図である。
第3の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(A)は継手本体とユニオンナットとが結合する前の状態を示し、(B)は継手本体とユニオンナットとが結合した状態を示す図である。
第4の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(A)は継手本体とユニオンナットとが結合する前の状態を示し、(B)は継手本体の本体側外周面にユニオンナットのナット側内周面が結合された状態を示す図である。
第4の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(C)は継手本体とユニオンナットとが結合した状態を示し、(D)は管継手のユニオンナットが機器側の雄ねじに接続された状態を示す。
第4の実施の形態に係る管継手の止め輪を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB-B線断面図である。
第5の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(A)は継手本体とユニオンナットとが結合する前の状態を示し、(B)は継手本体の本体側外周面にユニオンナットのナット側内周面が結合された状態を示す図である。
第5の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(C)は継手本体とユニオンナットとが結合した状態を示し、(D)はユニオンナットが機器側の雄ねじに接続された状態を示す。
第6の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図である。
第7の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図である。
第7の実施の形態に係る管継手のC型リングの平面図である。
第8の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、(A)は管継手のユニオンナットが機器側の雄ねじに接続された状態を示し、(B)は屈曲片が屈曲された状態を示すである。
第9の実施の形態に係る管継手の半部断面側面図であり、管継手のユニオンナットが機器側の雄ねじに接続されC型リングが装着された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して第1の実施の形態に係る管継手について説明する。
管継手10Aは、継手本体12とユニオンナット14と止め輪16とを含んで構成されている。
継手本体12は、凹凸が形成されホースの内部に挿入されるホース挿入部1202と、ホース挿入部1202の半径方向外側からホース挿入部1202を覆うソケットの端部が加締められる加締め用凹部1204と、加締め用凹部1204に続く大径部1206と、大径部1206の端部から突出された本体側筒部1208とを備えている。
本体側筒部1208の外周面である本体側外周面1210はユニオンナット14に回転可能に結合する箇所であり、本体側外周面1210には止め輪16の内周部が本体側外周面1210の軸心方向に移動不能に装着される本体側凹溝1212が設けられている。
【0009】
ユニオンナット14は、内周部に雌ねじが形成され外周部が六角形状に形成されたナット部1402と、ナット部1402の端部から突設されたナット側筒部1404とを備えている。
ナット側筒部1404の内周面であるナット側内周面1406は本体側外周面1210に回転可能に結合されるように設けられている。
ナット側内周面1406には、止め輪16の外周部がナット側内周面1406の軸心方向に移動不能に装着されるナット側凹溝1408が設けられている。
ナット側内周面1406と本体側外周面1210とが回転可能に結合された状態で、本体側凹溝1212とナット側凹溝1408とにより止め輪16が装着される止め輪用凹溝が構成される。
ナット側凹溝1408から離れたナット側筒部1404の先部の内周部には、先端に至るにつれて次第に内径が大きくなるナット側円錐面1410が設けられている。
ナット側筒部1404の先端のナット側円錐面1410の内径は、無負荷状態の(本実施の形態では縮径されていない状態の)止め輪16の外径よりも大きい寸法で形成されている。
【0010】
止め輪16は、本体側凹溝1212に装着された状態でその外周部が本体側外周面1210から突出すると共にその外周部が本体側外周面1210の直径以下の外径に縮径可能に設けられている。
すなわち、この止め輪16は、孔の内周面の凹溝に装着されて使用される孔用の止め輪である。
止め輪16は、周方向の一部に欠部を有する環状体1602で構成されている。
止め輪16としてC型止め輪などの従来公知の様々な部材が採用可能である。
止め輪16は、均一の厚さで形成され、厚さ方向の両側の側面は平行している。
これに対応し、本体側凹溝1212とナット側凹溝1408についてそれらの溝底面の両端から起立する溝側面は、本体側外周面1210とナット側内周面1406の軸心方向と直交する平面上を延在しており、この溝側面の角度は特に説明の無い限り以後に説明するその他の実施の形態においても同様である。
なお、管継手10Aを構成する継手本体12、ユニオンナット14、止め輪16には、金属や硬性を有する合成樹脂など従来公知の様々な材料が使用可能である。
環状体1602の両端にそれぞれ角部を無くした曲面からなる凸部が設けられている。
止め輪16がナット側凹溝1408に装着された状態で、ナット側凹溝底面1408Aに止め輪16の外周面は常時押圧される。
(【0011】以降は省略されています)

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