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公開番号
2025082875
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196383
出願日
2023-11-20
発明の名称
空気入りタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
19/08 20060101AFI20250523BHJP(車両一般)
要約
【課題】 タイヤ内面にシーラント層を設けるにあたって、電気抵抗を低減することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備え、一対のビード部3,3間にカーカス層4が装架され、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にベルト層7が埋設された空気入りタイヤにおいて、トレッド部1におけるタイヤ内面10にシーラント層20が配置される一方で、該シーラント層20が配置されていないタイヤ内面10の少なくとも一部の領域に導電性粒子を含む粉体15が塗布され、ベルト層7と導電性粒子を含む粉体15が塗布された領域との双方に対して重複するように導電性部材16がカーカス層4に沿って配置されている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記トレッド部における前記カーカス層の外周側にベルト層が埋設された空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が配置される一方で、該シーラント層が配置されていないタイヤ内面の少なくとも一部の領域に導電性粒子を含む粉体が塗布され、前記ベルト層と前記導電性粒子を含む粉体が塗布された領域との双方に対して重複するように導電性部材が前記カーカス層に沿って配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記導電性部材と前記ベルト層との最短距離及び前記導電性部材と前記導電性粒子を含む粉体との最短距離がそれぞれ3mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記シーラント層の幅Wsがタイヤ径方向最内側に位置するベルト層の幅Wbに対してWs≧W-10mmの関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記導電性部材がゴム組成物から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記シーラントがシリコーン系組成物から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記シリコーン系組成物は2液硬化型シリコーンであることを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記シーラントが導電性粒子を含む粉体を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記シーラント層のタイヤ幅方向の中心位置とタイヤ赤道とのタイヤ幅方向の距離が10mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記シーラント層のタイヤ径方向内側にタイヤ周方向に沿って吸音材が設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、タイヤ内面にシーラント層を設けるにあたって、電気抵抗を低減することを可能にした空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、空気入りタイヤを低燃費化する手法として、トレッド部やサイドウォール部に用いられるゴム組成物にシリカを配合することで、タイヤの転がり抵抗を抑えることが行われている。しかしながら、シリカは絶縁特性を有するため、トレッドゴムやサイドウォールゴムのシリカ含有量が増加すると、タイヤの電気抵抗が増加し、タイヤの帯電防止機能が低下する。タイヤの帯電防止機能が低下すると、車両の走行時に発生する静電気が蓄積し易くなるため、ラジオノイズ等の電波障害を引き起こし易くなる。
【0003】
上述のような空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面に塗布される離型剤が導電性粒子を含む場合、この導電性粒子を含む層が導電経路として機能し、タイヤの電気抵抗の低減にも寄与する。
【0004】
一方、空気入りタイヤにおいてトレッド部におけるインナーライナー層のタイヤ径方向内側にシーラント層を設けることが提案されている。このような空気入りタイヤでは、釘等の異物がトレッド部に突き刺さった際に、その貫通孔にシーラントが流入することにより、空気圧の減少を抑制し、走行を維持することが可能になる。
【0005】
従来、シーラント層を構成するシーラントは、ブチル系ゴムを主体とするゴム組成物が一般的である(例えば、特許文献1~3参照)。ブチル系ゴムとしては、例えば、ブチルゴム(IIR)の他、臭素化ブチルゴム(Br-IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl-IIR)等のハロゲン化ブチルゴムが挙げられる。
【0006】
しかしながら、空気入りタイヤの内面にシーラント層を貼り付ける場合、タイヤ内面に塗布された導電性粒子を含む離型剤を予め除去する必要があり、或いは、導電性粒子がシーラント中に取り込まれてしまうため、タイヤ内面に塗布された導電性粒子を含む層が有効な導電経路として機能しなくなり、タイヤの電気抵抗が高くなるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6583456号公報
特許第6620851号公報
特許第7319533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、タイヤ内面にシーラント層を設けるにあたって、電気抵抗を低減することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記トレッド部における前記カーカス層の外周側にベルト層が埋設された空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が配置される一方で、該シーラント層が配置されていないタイヤ内面の少なくとも一部の領域に導電性粒子を含む粉体が塗布され、前記ベルト層と前記導電性粒子を含む粉体が塗布された領域との双方に対して重複するように導電性部材が前記カーカス層に沿って配置されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が配置される一方で、該シーラント層が配置されていないタイヤ内面の少なくとも一部の領域に導電性粒子を含む粉体が塗布され、ベルト層と導電性粒子を含む粉体が塗布された領域との双方に対して重複するように導電性部材がカーカス層に沿って配置されることにより、シーラント層を備えた空気入りタイヤにおいて、ベルト層と導電性部材と導電性粒子を含む粉体が塗布された領域が一連の導電経路を形成するので、タイヤの電気抵抗を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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