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公開番号2025094560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210182
出願日2023-12-13
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 11/01 20060101AFI20250618BHJP(車両一般)
要約【課題】直進走行時の操安性を維持しつつ、マッド性能及びスノー性能を向上させることのできるタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド部2に、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝50と、複数の周方向主溝50により区画される複数の陸部30と、を備え、複数の陸部30のうち、タイヤ幅方向における最も外側に位置する陸部30であるショルダー陸部31には、トレッド接地面3とトレッド部2のタイヤ幅方向における端面であるトレッド側壁4とに亘って形成される波状部40が配置され、波状部40は、タイヤ子午断面においてタイヤ外側に凸となる凸部41とタイヤ内腔側に凸となる凹部42とが交互に配置されることにより振幅しながらトレッド接地面3とトレッド側壁4とに亘って形成され、波状部40におけるトレッド接地面3との接続部である接地面側端部43は、タイヤ接地端T上、またはタイヤ接地端Tよりもタイヤ幅方向外側に位置する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部に、
タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、
複数の前記周方向主溝により区画される複数の陸部と、
を備え、
複数の前記陸部のうち、タイヤ幅方向における最も外側に位置する前記陸部であるショルダー陸部には、タイヤ幅方向における両側に位置する前記ショルダー陸部のうち少なくとも一方の前記ショルダー陸部に、トレッド接地面と前記トレッド部のタイヤ幅方向における端面であるトレッド側壁とに亘って形成される波状部が配置され、
前記波状部は、タイヤ子午断面においてタイヤ外側に凸となる凸部とタイヤ内腔側に凸となる凹部とが交互に配置されることにより振幅しながら前記トレッド接地面と前記トレッド側壁とに亘って形成され、
前記波状部における前記トレッド接地面との接続部である接地面側端部は、タイヤ接地端上、または前記タイヤ接地端よりもタイヤ幅方向外側に位置することを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記波状部は、タイヤ子午断面において前記波状部と前記トレッド側壁との接続部である側壁側端部と前記接地面側端部とを通り、少なくとも1つの前記凸部に接する仮想面取り線が、タイヤ外側に凸となる円弧となって形成される請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記波状部は、前記トレッド接地面のプロファイルをタイヤ幅方向外側に延長した延長線と、前記トレッド側壁のプロファイルをタイヤ径方向外側に延長した延長線との交点であるトレッド端から、前記仮想面取り線までの距離D

が、前記周方向主溝の溝深さDに対して、0.3D≦D

≦0.5Dの関係を満たす請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記波状部は、前記仮想面取り線から前記凹部の底部までの距離D

が、前記トレッド端から前記仮想面取り線までの距離D

に対して、0.5D

≦D

の関係を満たす請求項3に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記波状部は、複数の前記凹部における前記仮想面取り線から前記凹部の底部までのそれぞれ距離D

が、複数の前記凹部のうち前記仮想面取り線から前記凹部の底部までの距離D

が最も大きい前記凹部の距離D

に対して50%以上である請求項2または3に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記波状部は、前記トレッド接地面のプロファイルをタイヤ幅方向外側に延長した延長線と、前記トレッド側壁のプロファイルをタイヤ径方向外側に延長した延長線との交点であるトレッド端から前記接地面側端部までの距離である波状部幅方向距離W

が、前記トレッド部の外周面のタイヤ幅方向における幅であるトレッド幅Wに対して、0.01W≦W

≦0.15Wの関係を満たす請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記波状部は、前記トレッド接地面のプロファイルをタイヤ幅方向外側に延長した延長線と、前記トレッド側壁のプロファイルをタイヤ径方向外側に延長した延長線との交点であるトレッド端から、タイヤ子午断面における前記波状部と前記トレッド側壁との接続部である側壁側端部までの距離である波状部径方向距離L

が、前記トレッド端からセクター割位置部までの距離Lに対して、0.1L≦L

≦0.6Lの関係を満たす請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記波状部は、前記ショルダー陸部に対してタイヤ周方向に連続して形成される請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記トレッド部のタイヤ径方向内側には一対の交差ベルトが配置され、
一対の前記交差ベルトのうちタイヤ径方向外側の前記交差ベルトのタイヤ幅方向における幅は、タイヤ接地幅に対して101%以上である請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記波状部は、前記凹部の数が2つ以上6つ以下の範囲内であり、前記凸部の数が1つ以上5つ以下の範囲内である請求項1または2に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤのトレッド部のタイヤ幅方向における両端に位置するショルダー部付近は、車両走行時におけるタイヤの性能を確保するために重要な部分でもあるため、従来のタイヤの中には、ショルダー部付近に様々な工夫を施しているものがある。例えば、特許文献1に記載された空気入りタイヤは、ショルダーブロックのトレッド端側の側壁に段付形状部を形成することにより、轍路面を走行した際の耐ワンダリング性及びレーンチェンジ性を確保している。
【0003】
また、特許文献2に記載された重荷重用空気入りラジアルタイヤは、ショルダー部に形成したリブにタイヤ周方向に延びる細溝を設け、細溝より外側の外側リブの両エッジ部を断面円弧状に面取りすることにより、ベルト層の耐エッジセパレーションを改善している。また、特許文献3に記載の重荷重用空気入りタイヤは、バットレス部にタイヤ周方向に延びる環状凹陥部を設け、環状凹陥部の内部を複数の凹部に区分する環状リブを設けて凹凸状とすることにより、ショルダー部への応力集中を防ぎ、低転がり抵抗化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4909582号公報
特開2000-16025号公報
特許第4308932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、タイヤの中には、オールテレーンタイヤと呼ばれるカテゴリのタイヤがある。オールテレーンタイヤでは、ドライ性能、ウェット性能、マッド性能、スノー性能等様々な路面での性能が求められるため、例えば、マッド性能やスノー性能の向上を目的として、溝面積を比較的大きくすることが多くなっている。しかしながら、溝面積を大きくした場合は接地面積が小さくなるため、直進走行時における操縦安定性が相対的に低下し易くなる虞がある。このため、直進走行時における操安性と、マッド性能及びスノー性能の向上とを両立するのは大変困難なものとなっていた。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、直進走行時の操安性を維持しつつ、マッド性能及びスノー性能を向上させることのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、複数の前記周方向主溝により区画される複数の陸部と、を備え、複数の前記陸部のうち、タイヤ幅方向における最も外側に位置する前記陸部であるショルダー陸部には、タイヤ幅方向における両側に位置する前記ショルダー陸部のうち少なくとも一方の前記ショルダー陸部に、トレッド接地面と前記トレッド部のタイヤ幅方向における端面であるトレッド側壁とに亘って形成される波状部が配置され、前記波状部は、タイヤ子午断面においてタイヤ外側に凸となる凸部とタイヤ内腔側に凸となる凹部とが交互に配置されることにより振幅しながら前記トレッド接地面と前記トレッド側壁とに亘って形成され、前記波状部における前記トレッド接地面との接続部である接地面側端部は、タイヤ接地端上、または前記タイヤ接地端よりもタイヤ幅方向外側に位置することを特徴とする。
【0008】
また、上記タイヤにおいて、前記波状部は、タイヤ子午断面において前記波状部と前記トレッド側壁との接続部である側壁側端部と前記接地面側端部とを通り、少なくとも1つの前記凸部に接する仮想面取り線が、タイヤ外側に凸となる円弧となって形成されることが好ましい。
【0009】
また、上記タイヤにおいて、前記波状部は、前記トレッド接地面のプロファイルをタイヤ幅方向外側に延長した延長線と、前記トレッド側壁のプロファイルをタイヤ径方向外側に延長した延長線との交点であるトレッド端から、前記仮想面取り線までの距離D

が、前記周方向主溝の溝深さDに対して、0.3D≦D

≦0.5Dの関係を満たすことが好ましい。
【0010】
また、上記タイヤにおいて、前記波状部は、前記仮想面取り線から前記凹部の底部までの距離D

が、前記トレッド端から前記仮想面取り線までの距離D

に対して、0.5D

≦D

の関係を満たすことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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