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公開番号
2025076689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188452
出願日
2023-11-02
発明の名称
空気入りタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
19/12 20060101AFI20250509BHJP(車両一般)
要約
【課題】低温環境下におけるシール性を確保することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部4とを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部1におけるタイヤ内面にシーラント層20を形成し、シーラント層20を構成するシーラントのガラス転移温度を、トレッド部1を構成するキャップコンパウンドのガラス転移温度以下にする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が形成され、該シーラント層を構成するシーラントのガラス転移温度が、前記トレッド部を構成するキャップコンパウンドのガラス転移温度以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記トレッド部において前記シーラント層の外周側にインナーライナー層が隣接し、前記シーラントのガラス転移温度が前記インナーライナー層を構成するインナーライナーコンパウンドのガラス転移温度よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記シーラントのガラス転移温度が-60℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記シーラントがシリコーン系組成物からなることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記シリコーン系組成物が2液硬化型シリコーンであることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記シーラントの100℃におけるtanδが0.5以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記トレッド部に、タイヤ周方向に対して傾斜するベルトコードを含むベルト層が埋設され、タイヤ径方向最内側に位置する前記ベルト層の全ての箇所において、前記ベルト層から前記シーラント層までの距離Lが10mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記シーラント層のタイヤ径方向内側にタイヤ周方向に沿って吸音材が設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
請求項1または2に記載の空気入りタイヤを製造する方法であって、
前記シーラント層を除く空気入りタイヤを製造した後、
前記トレッド部におけるタイヤ内面にシリコーン系組成物からなるシーラントを塗布して前記シーラント層を形成するにあたって、前記タイヤ内面に塗布される前記シーラントの温度を70℃よりも低くすることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、低温環境下におけるシール性を確保することを可能にした空気入りタイヤ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤにおいて、トレッド部におけるインナーライナー層のタイヤ径方向内側にシーラント層を設けることが提案されている。このような空気入りタイヤでは、釘等の異物がトレッド部に突き刺さった際に、その貫通孔にシーラントが流入することにより、空気圧の減少を抑制し、走行を維持することが可能になる。
【0003】
従来、シーラント層を構成するシーラントは、ブチル系ゴムを主体とするゴム組成物が一般的である(例えば、特許文献1~3参照)。ブチル系ゴムとしては、例えば、ブチルゴム(IIR)の他、臭素化ブチルゴム(Br-IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl-IIR)等のハロゲン化ブチルゴムが挙げられる。また、このようなシーラントは高温に加熱されて軟化させた状態でタイヤ内面に塗布されるが(例えば、特許文献4参照)、そのために多量の液状ポリマーを配合することが行われる。
【0004】
しかしながら、上記のように多量の液状ポリマーを含むシーラントは、ガラス転移温度Tgが高い傾向があり、低温環境下では十分なシール性を確保できないという問題がある。また、走行中にシーラントが割れてしまう虞があり、タイヤの耐久性を確保しにくいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6583456号公報
特許第6620851号公報
特許第7319533号公報
特許第6124967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、低温環境下におけるシール性を確保することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が形成され、該シーラント層を構成するシーラントのガラス転移温度が、前記トレッド部を構成するキャップコンパウンドのガラス転移温度以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の空気入りタイヤは、上記のようにシーラント層を構成するシーラントのガラス転移温度が、トレッド部を構成するキャップコンパウンドのガラス転移温度以下であるため、低温環境下におけるシーラントの剥離を防止し、かつシール性を確保することができる。尚、本発明において、各材料(シーラント、キャップコンパウンド、および後述のインナーライナーコンパウンド)の「ガラス転移温度」は、各材料の温度に対するtanδのグラフ(tanδの温度曲線)を描画したときのピーク温度として定義する(tanδについては、粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hzで測定することができる)。
【0009】
本発明においては、トレッド部においてシーラント層の外周側にインナーライナー層が隣接し、シーラントのガラス転移温度がインナーライナー層を構成するインナーライナーコンパウンドのガラス転移温度よりも低いことが好ましい。前述のようにシーラント層を構成するシーラントのガラス転移温度を、トレッド部を構成するキャップコンパウンドのガラス転移温度よりも低くするだけでなく、更にインナーライナーコンパウンドのガラス転移温度よりも低温に設定することで、インナーライナー層とシーラント層の物性のバランスが良好になり、低温環境下におけるシーラントの剥離を防止するには有利になる。
【0010】
本発明においては、シーラントのガラス転移温度が-60℃以下であることが好ましい。このようにシーラントのガラス転移温度を十分に低温に設定することで低温環境下におけるシーラントの剥離を防止し、かつシール性を確保するには有利になる。
(【0011】以降は省略されています)
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