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公開番号2025083135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196853
出願日2023-11-20
発明の名称収容体付きタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20250523BHJP(車両一般)
要約【課題】タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品を収容可能であり且つ耐久性が優れた収容体をトレッド部のタイヤ内表面に備えるタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部のタイヤ内表面に、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品をこのタイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容可能な収容体を備え、この収容体は、天然ゴム(NR)を35質量%以上含むゴム成分により構成され、さらに、このゴム成分100質量部に対してカーボンブラックを10~85質量部含有し、この収容体の20℃における破断時伸び(EB)が150%以上であり且つ100℃における100%伸び時引張応力(M100)が5.0MPa以下であるタイヤとすることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部のタイヤ内表面に、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品を前記タイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容可能な収容体を備え、
前記収容体は、天然ゴム(NR)を35質量%以上含むゴム成分により構成され、さらに、前記ゴム成分100質量部に対してカーボンブラックを10~85質量部含有し、
前記収容体の20℃における破断時伸び(EB)が150%以上であり且つ100℃における100%伸び時引張応力(M100)が5.0MPa以下である、タイヤ。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記収容体の前記EBと前記M100とが下記式(1)の関係を満たす、請求項1に記載のタイヤ。
(1)1000≧275×M100-EB
【請求項3】
前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N
2
SA)の平均値が60m
2
/g以下である、請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記収容体は、前記ゴム成分100質量部に対する加硫剤の含有量が3.5質量部以下である、請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記M100が1.3MPa以上である、請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記収容体が前記タイヤ内表面に固定され、前記収容体に前記機能部品が前記タイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容されている、請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記収容体が接着剤により前記タイヤ内表面に固定されている、請求項6に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記機能部品の前記センサ機能がセンサ素子として圧電素子を用いたセンサ機能である、請求項1または2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品を収容可能な収容体をタイヤ内表面に備えるタイヤに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を検出するために、タイヤにセンサ機能を有する機能部品(例えばセンサユニットなどの電子部品等)を配設することが行われている。特に、空気圧検知や摩耗検知のし易さなどから、トレッド部のタイヤ内表面に上記のような機能部品を配設することが行われている(例えば特許文献1~2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/123854号
国際公開第2022/181267号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、トレッド部のタイヤ内表面に配設される機能部品を収容するための収容体は、走行時にタイヤの回転による力や路面からの衝撃などが加わり易いため、耐久性の面において課題がある。そして、特許文献1や特許文献2では、高速走行中または低温環境下での高速走行中に大きな衝撃が加わった場合でも電子部品取付部材(収容体)等のタイヤ表面からの剥離が生じ難いタイヤが開示されているが、これらはタイヤを構成する部材のゴム物性や電子部品取付部材(収容体)の取り付け位置が制限されることなどから改善の余地がある。
【0005】
そこで本発明は、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品を収容可能であり且つ耐久性が優れた収容体をトレッド部のタイヤ内表面に備えるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、トレッド部のタイヤ内表面に、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品をこのタイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容可能な収容体を備え、この収容体は、天然ゴム(NR)を35質量%以上含むゴム成分により構成され、さらに、このゴム成分100質量部に対してカーボンブラックを10~85質量部含有し、この収容体の20℃における破断時伸び(EB)が150%以上であり且つ100℃における100%伸び時引張応力(M100)が5.0MPa以下であるタイヤが、このトレッド部のタイヤ内表面に備わる収容体の耐久性が優れたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は次の<1>~<8>である。
<1>トレッド部のタイヤ内表面に、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品を前記タイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容可能な収容体を備え、
前記収容体は、天然ゴム(NR)を35質量%以上含むゴム成分により構成され、さらに、前記ゴム成分100質量部に対してカーボンブラックを10~85質量部含有し、
前記収容体の20℃における破断時伸び(EB)が150%以上であり且つ100℃における100%伸び時引張応力(M100)が5.0MPa以下である、タイヤ。
<2>前記収容体の前記EBと前記M100とが下記式(1)の関係を満たす、<1>に記載のタイヤ。
(1)1000≧275×M100-EB
<3>前記カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N
2
SA)の平均値が60m
2
/g以下である、<1>または<2>に記載のタイヤ。
<4>前記収容体は、前記ゴム成分100質量部に対する加硫剤の含有量が3.5質量部以下である、<1>~<3>のいずれか1つに記載のタイヤ。
<5>前記M100が1.3MPa以上である、<1>~<4>のいずれか1つに記載のタイヤ。
<6>前記収容体が前記タイヤ内表面に固定され、前記収容体に前記機能部品が前記タイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容されている、<1>~<5>のいずれか1つに記載のタイヤ。
<7>前記収容体が接着剤により前記タイヤ内表面に固定されている、<6>に記載のタイヤ。
<8>前記機能部品の前記センサ機能がセンサ素子として圧電素子を用いたセンサ機能である、<1>~<7>のいずれか1つに記載のタイヤ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品を収容可能であり且つ耐久性が優れた収容体をトレッド部のタイヤ内表面に備えるタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るタイヤの実施形態を示す子午線断面図である。
本発明に係るタイヤのトレッド部のタイヤ内表面に備わる収容体およびこの収容体に収容された機能部品の実施形態を示す断面図である。
本発明に係るタイヤのトレッド部のタイヤ内表面に備わる収容体およびこの収容体に収容される機能部品の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、トレッド部のタイヤ内表面に、タイヤ情報を検出するセンサ機能を有する機能部品をこのタイヤ内表面に接触する接触面を有するように収容可能な収容体を備え、この収容体は、天然ゴム(NR)を35質量%以上含むゴム成分により構成され、さらに、このゴム成分100質量部に対してカーボンブラックを10~85質量部含有し、この収容体の20℃における破断時伸び(EB)が150%以上であり且つ100℃における100%伸び時引張応力(M100)が5.0MPa以下であるタイヤである。以下においては、これを「本発明のタイヤ」ともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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