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公開番号
2025094374
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023209850
出願日
2023-12-13
発明の名称
タイヤトレッドスプライス用セメント
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
9/06 20060101AFI20250618BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】昨今のタイヤへの低発熱化要求を受けてキャップトレッドにはスチレン-ブタジエン共重合体ゴムが多く使用されているが、従来の天然ゴムを主体とするスプライスセメントを使用すると、加硫前の粘着性(タック性)および加硫以降の接着性が不十分であるという問題点があった。
【解決手段】ガラス転移温度が-40℃以下のスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを97質量部以上含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを20~80質量部、およびブチルフェノール・アセチレン樹脂を5質量部以上配合したタイヤトレッドスプライス用セメントによって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス転移温度が-40℃以下のスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを97質量部以上含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを20~80質量部、およびブチルフェノール・アセチレン樹脂を5質量部以上配合したことを特徴とするタイヤトレッドスプライス用セメント。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記スチレン-ブタジエン共重合体ゴムの重量平均分子量が350,000以上であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤトレッドスプライス用セメント。
【請求項3】
未加硫のゴム組成物を押出成形機から押出して帯状材料を得て、前記帯状材料を一定の長さに切断し、成形ドラム上で環状に巻いた後、前記帯状材料の少なくとも片末端にタイヤトレッドスプライス用セメントを塗布して前記帯状材料を相互に接合し、加硫成形するタイヤキャップトレッドの成形方法において、
前記タイヤトレッドスプライス用セメントが請求項1のタイヤトレッドスプライス用セメントであることを特徴とするタイヤキャップトレッドの成形方法。
【請求項4】
請求項1に記載のタイヤトレッドスプライス用セメントを使用したタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤトレッドスプライス用セメントに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、タイヤのキャップトレッドの成形は、未加硫のゴム組成物を押出成形機から押出して帯状材料を得て、この帯状材料を一定の長さに切断し、成形ドラム上で環状に巻いて両端を相互に接合し、加硫成形することで行なわれてきた。この接合方法としては、両端の接合(スプライス)部にスプライスセメントを塗布し、次いで貼り合せることが行なわれている(例えば下記特許文献1~4)。
一方、昨今のタイヤへの低発熱化要求を受けてキャップトレッドにはスチレン-ブタジエン共重合体ゴムが多く使用されているが、下記特許文献1~4に開示されているような天然ゴムを主体とするスプライスセメントを使用すると、加硫前の粘着性(タック性)および加硫以降の接着性が不十分であるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-215725号公報
特開2010-248726号公報
特開2010-254752号公報
特開2011-241363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、加硫前の粘着性(タック性)および加硫以降の接着性を高めたタイヤトレッドスプライス用セメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定のガラス転移温度範囲を有するスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを含むジエン系ゴムに、カーボンブラックおよびブチルフェノール・アセチレン樹脂を特定量でもって配合したタイヤトレッドスプライス用セメントが、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0006】
すなわち本発明はガラス転移温度が-40℃以下のスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを97質量部以上含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを20~80質量部、およびブチルフェノール・アセチレン樹脂を5質量部以上配合したことを特徴とするタイヤトレッドスプライス用セメントを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤトレッドスプライス用セメントは、ガラス転移温度が-40℃以下のスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを97質量部以上含むジエン系ゴム100質量部に対し、カーボンブラックを20~80質量部、およびブチルフェノール・アセチレン樹脂を5質量部以上配合したことを特徴としているので、タイヤトレッドがスチレン-ブタジエン共重合体ゴムを主体としても、加硫前の粘着性(タック性)および加硫以降の接着性を共に高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】
(ジエン系ゴム)
本発明で使用されるジエン系ゴムは、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)を主体とするものであって、前記SBRの配合量は、ジエン系ゴム全体を100質量部としたときに97質量部以上であり、好ましくはジエン系ゴムのすべてがSBRからなるものである。
SBRの重量平均分子量(Mw)は、本発明の効果等がより優れる理由から、350,000以上であることが好ましい。
なお、本明細書において重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる標準ポリスチレン換算値である。
また、本発明の効果向上の観点から、SBRのガラス転移温度(Tg)は-40℃以下であることが好ましく、-45℃以下であることがさらに好ましく、-50℃以下であることがとくに好ましい。
なお本発明で言うガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量測定(DSC)により20℃/分の昇温速度条件によりサーモグラムを測定し、転移域の中点の温度を指すものとする。
【0010】
(カーボンブラック)
本発明に使用されるカーボンブラックとしては、具体的には、例えば、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPE、SRF等のファーネスカーボンブラックが挙げられ、これらを1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、カーボンブラックは、本発明の効果向上の観点から、窒素吸着比表面積(N
2
SA)が50~150m
2
/gであるのが好ましく、70~150m
2
/gであるのがさらに好ましい。
なお窒素吸着比表面積(N
2
SA)は、JIS K 6217-2:2001「第2部:比表面積の求め方-窒素吸着法-単点法」にしたがって測定した値である。
(【0011】以降は省略されています)
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