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公開番号
2025099622
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216414
出願日
2023-12-22
発明の名称
タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
9/06 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】一般に、タイヤに求められる性能は多岐にわたっているが、その中で、ドライグリップ性能、ウォームアップ性能および操縦安定性を同時に満たすことが要求されている。
【解決手段】スチレン-ブタジエン共重合体ゴムのみからなるジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g以下かつ水素添加されたロジンエステル樹脂を5~120質量部、および窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~500m
2
/gのカーボンブラックを50~200質量部配合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
スチレン-ブタジエン共重合体ゴムのみからなるジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g以下かつ水素添加されたロジンエステル樹脂を5~120質量部、および窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~500m
2
/gのカーボンブラックを50~200質量部配合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記ロジンエステル樹脂の水酸基価が50mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記スチレン-ブタジエン共重合体ゴムは、スチレン量が35質量%未満であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記ジエン系ゴム100質量部に対し、さらにガラス転移温度(Tg)が-40℃以上の液状芳香族ビニル-共役ジエン系ゴムを5~50質量部含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物をキャップトレッドに用いたタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものであり、詳しくは、操縦安定性を維持または改善し、ドライグリップ性能およびウォームアップ性能を共に向上させ得るタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、競技用の空気入りタイヤでは、ドライ路面走行用タイヤとウェット路面走行用タイヤとが用意され、走行時の天候および路面の状態に応じそれぞれ最適のタイヤを選択するようにしている。ここでドライ路面走行用の競技用タイヤでは、ドライ路面でのグリップ性能(ドライグリップ性能)を向上させるために小粒径のカーボンブラックや樹脂を多量配合する手法が知られている。しかし、これらの配合手法ではドライグリップ性能が発動するまでに時間がかかってしまい、ウォームアップ性能が低下するという問題点がある。一方、低軟化点樹脂やオイルなどの軟化剤の配合も検討されているが、いずれの手法もドライグリップ性能と操縦安定性とを両立することができない。
【0003】
なおタイヤ用ゴム組成物にロジン系樹脂を配合する技術としては、下記特許文献1~3等に見られるが、下記で説明するスチレン-ブタジエン共重合体ゴムのみからなるジエン系ゴムに対し、酸価が30mgKOH/g以下かつ水素添加されたロジンエステル樹脂および特定の比表面積を有するカーボンブラックを特定量で配合し、操縦安定性を維持または改善し、ドライグリップ性能およびウォームアップ性能を共に向上させるという技術思想は何ら開示または示唆されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-193444号公報
特許第7151083号公報
特開2021-95465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は、操縦安定性を維持または改善し、ドライグリップ性能およびウォームアップ性能を共に向上させ得るタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、スチレン-ブタジエン共重合体ゴムのみからなるジエン系ゴムに対し、特定範囲の酸価を有しかつ水素添加されたロジンエステル樹脂および特定の比表面積を有するカーボンブラックを特定量で配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
【0007】
すなわち本発明は、スチレン-ブタジエン共重合体ゴムのみからなるジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g以下かつ水素添加されたロジンエステル樹脂を5~120質量部、および窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~500m
2
/gのカーボンブラックを50~200質量部配合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、スチレン-ブタジエン共重合体ゴムのみからなるジエン系ゴム100質量部に対し、酸価が30mgKOH/g以下かつ水素添加されたロジンエステル樹脂を5~120質量部、および窒素吸着比表面積(N
2
SA)が100~500m
2
/gのカーボンブラックを50~200質量部配合したことを特徴としているので、操縦安定性を維持または改善し、ドライグリップ性能およびウォームアップ性能を共に向上させ得るタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することができる。
【0009】
本発明に使用されるロジンエステル樹脂は、酸価が30mgKOH/g以下であるので、これよりも高い酸価を有する樹脂に比べてスチレン-ブタジエン共重合体ゴムとの相溶性が高まり、また、加硫促進剤を使用する場合に過剰な反応性を示さない。これらの特定のため、操縦安定性を維持または改善し、ドライグリップ性能およびウォームアップ性能を同時に高めることができる。また、ロジンエステル樹脂が水素添加されていることにより、スチレン-ブタジエン共重合体ゴムとの相溶性が高まるという作用効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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