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公開番号
2025066607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2023176340
出願日
2023-10-11
発明の名称
排水挙動解析方法
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B60C
19/00 20060101AFI20250416BHJP(車両一般)
要約
【課題】タイヤの溝内部の水の流れを撮影し、タイヤの排水挙動を可視化できる排水挙動解析方法を提供する。
【解決手段】排水挙動解析方法は、湿潤路面におけるタイヤの踏面の画像を取得する第1ステップと、前記第1ステップにおいて取得した画像の輝度ヒストグラムを生成する第2ステップと、前記第2ステップにおいて生成した前記輝度ヒストグラムの前記タイヤの溝に相当する部分について、前記踏面の画像の接地長の中心を解析範囲の中心とし、タイヤ接地長の80%の範囲を解析する第3ステップと、を含み、前記第2ステップにおいて生成する前記輝度ヒストグラムは、前記タイヤの溝に相当するピークの階調に対する、前記タイヤの溝以外の部分に相当するピークの階調の比が、0より大きく0.3以下である。
【選択図】図19
特許請求の範囲
【請求項1】
湿潤路面におけるタイヤの踏面の画像を取得する第1ステップと、前記第1ステップにおいて取得した画像の輝度ヒストグラムを生成する第2ステップと、前記第2ステップにおいて生成した前記輝度ヒストグラムの前記タイヤの溝に相当する部分について、前記踏面の画像の接地長の中心を解析範囲の中心とし、タイヤ接地長の80%の範囲を解析する第3ステップと、
を含み、
前記第2ステップにおいて生成する前記輝度ヒストグラムは、前記タイヤの溝に相当するピークの階調に対する、前記タイヤの溝以外の部分に相当するピークの階調の比が、0より大きく0.3以下である
排水挙動解析方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記輝度ヒストグラムは、輝度の階調をX軸とし、各階調の頻度をY軸としており、
前記輝度ヒストグラムにおいて、
前記タイヤに相当する部分の最大頻度を点TPとし、前記タイヤに相当する部分の階調の大きい側に位置する点を点T5とし、前記点TPと前記点T5とを結ぶ線と前記X軸との交点を点T0としたとき、前記点T5の範囲は点TPの3%以上7%以下であり、
前記溝に相当する部分の最大頻度を点M1Pとし、前記溝に相当する部分の階調の小さい側に位置する点を点T130とし、点M1Pと点T130とを結ぶ線と前記X軸との交点を点M10としたとき、前記点T130の範囲は点M1Pの28%以上32%以下であり、
前記溝に相当する部分の2番目に大きい頻度が前記最大頻度の60%以上である場合に、前記2番目に大きい頻度を点M2Pとし、前記2番目に大きい頻度の階調の小さい側に位置する点を点M230とし、点M2Pと点M230とを結ぶ線と前記X軸との交点を点M20としたとき、前記点M230の範囲は、点M2Pの28%以上32%以下であり、
さらに、M10>T0であり、かつ、M20>T0である、
請求項1に記載の排水挙動解析方法。
【請求項3】
前記輝度ヒストグラムは、輝度の階調をX軸とし、各階調の頻度をY軸としており、
前記X軸の階調について低階調側から高階調側までを4等分し、低階調側から高階調側までを第1ブロックから第4ブロックとした場合に、前記第4ブロック内の頻度の合計に対する、前記第2ブロック内の頻度の合計の比が0.1以上1.0未満である、請求項1または請求項2に記載の排水挙動解析方法。
【請求項4】
前記第1ステップにおいて、粒子を含む溶媒によって前記湿潤路面が形成され、
前記粒子の密度に対する前記溶媒の密度の比が0.6以上3.0以下であり、
前記粒子の濃度が0.3wt%以上1.5wt%以下である、請求項1または請求項2に記載の排水挙動解析方法。
【請求項5】
前記溶媒の入った容器に前記粒子を投入して密閉し、振り混ぜた後、10秒経過後の輝度ヒストグラムのピークの階調および頻度と、30分経過した後の輝度ヒストグラムのピークの階調および頻度とを比較した場合に、10%以上の変化がない、請求項4に記載の排水挙動解析方法。
【請求項6】
前記画像の空間分解能に対する、前記粒子の長径の比は、1.5以上3.0以下である、請求項4に記載の排水挙動解析方法。
【請求項7】
第1時刻において撮影された第1画像と、前記第1時刻の後の第2時刻において撮影された第2画像との間について、前記粒子の移動量Mvが0.5ピクセル以上11ピクセル以下になるために、前記タイヤを装着する車両の速度Sv、前記画像の空間分解能Sr、撮影速度Ssとの関係が、Mv=Sv/(Sr×Ss)である請求項4に記載の排水挙動解析方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水挙動解析方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤの排水挙動を可視化する方法が知られている。例えば、特許文献1においては、水膜を表面に形成した路面を車両が走行し、車両のタイヤを撮影することによって、タイヤの排水挙動を可視化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-201851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の解析方法を採用すると、撮影条件によっては、タイヤの溝内部の水の流れを捉えることが困難になる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、タイヤの溝内部の水の流れを撮影し、タイヤの排水挙動を可視化できる排水挙動解析方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のある態様による排水挙動解析方法は、湿潤路面におけるタイヤの踏面の画像を取得する第1ステップと、前記第1ステップにおいて取得した画像の輝度ヒストグラムを生成する第2ステップと、前記第2ステップにおいて生成した前記輝度ヒストグラムの前記タイヤの溝に相当する部分について、前記踏面の画像の接地長の中心を解析範囲の中心とし、タイヤ接地長の80%の範囲を解析する第3ステップと、を含み、前記第2ステップにおいて生成する前記輝度ヒストグラムは、前記タイヤの溝に相当するピークの階調に対する、前記タイヤの溝以外の部分に相当するピークの階調の比が、0より大きく0.3以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、タイヤの溝内部の水の流れを撮影し、タイヤの排水挙動を可視化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の実施形態によるタイヤの排水挙動解析方法を実施するための装置の構成を示す図である。
図2は、本開示の実施形態によるタイヤの排水挙動解析方法を実施するための装置の構成を示す図である。
図3は、図1中のカメラによって撮影した画像の例を模式的に示す図である。
図4は、解析範囲の例を模式的に示す図である。
図5は、カメラによって取得した画像についての輝度ヒストグラムの例を示す図である。
図6は、階調ヒストグラムの例を示す図である。
図7は、階調ヒストグラムのピーク部分に対する裾野の広がりの例を示す図である。
図8は、階調ヒストグラムのピーク部分に対する裾野の広がりの例を示す図である。
図9は、図9は、図6に示すX軸の階調について4等分した状態を示す図である。
図10は、トレーサの密度に対する、溶媒の密度の比について模式的に説明する図である。
図11は、トレーサの密度に対する、溶媒の密度の比について模式的に説明する図である。
図12は、トレーサの濃度について模式的に説明する図である。
図13は、トレーサの濃度について模式的に説明する図である。
図14は、トレーサを含む溶液の変化について説明する図である。
図15は、トレーサを含む溶液の変化について説明する図である。
図16は、トレーサを含む溶液の変化について説明する図である。
図17は、トレーサの形状の例を示す図である。
図18は、トレーサの移動を説明する図である。
図19は、本開示の排水挙動解析方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
図1および図2は、本開示の実施形態によるタイヤの排水挙動解析方法を実施するための装置の構成を示す図である。図1および図2において、解析の対象は、車両10に装着されたタイヤ11である。車両10は、路面板1の上を走行する。路面板1は、車両10が走行する道路面を模した板である。車両10は、路面板1の上を矢印Y11で示す方向に移動することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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