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公開番号
2025104465
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222288
出願日
2023-12-28
発明の名称
空気入りタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
13/00 20060101AFI20250703BHJP(車両一般)
要約
【課題】気温や直射日光によるタイヤの温度上昇を抑制し、耐クラック性や操縦安定性を向上することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1と一対のサイドウォール部2と一対のビード部3とを備え、一対のビード部3の各々にビードコア5およびビードフィラー6を有し、一対のビード部3間に少なくとも1層のカーカス層4が装架された空気入りタイヤにおいて、ビードフィラー6のタイヤ径方向外側端部および/またはカーカス層4の端部に対応するサイドウォール部2の外表面に、サイドウォール部2の他の部分を構成する本体ゴム層21よりも光反射率が高く且つ光反射率が70%以下である高反射ゴム層22を配設する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、前記トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記ビード部の各々に配置されたビードコアと、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラーと、前記一対のビード部間に装架された少なくとも1層のカーカス層とを有する空気入りタイヤにおいて、
前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端部および/またはカーカス層の端部に対応する前記サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の他の部分を構成するゴムよりも光反射率が高く且つ光反射率が70%以下である高反射ゴム層が配設されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記高反射ゴム層が前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端部およびカーカス層の端部に対応する前記サイドウォール部の外表面に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記高反射ゴム層の光反射率が10%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記高反射ゴム層のタイヤ径方向長さWがタイヤ断面高さSHの10%~50%であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記高反射ゴム層の厚さが1.0mm以上3.0mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
車両に対する装着方向を示す装着方向表示部を有し、前記一対のサイドウォール部は車両装着時に車両内側に位置する内側サイドウォール部と車両装着時に車両外側に位置する外側サイドウォール部とからなり、少なくとも前記外側サイドウォール部に前記高反射ゴム層が配設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイドウォール部の外表面に黒色以外のゴムで構成された部分を含む空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、空気入りタイヤはカーボンブラックが配合された黒色ゴムで構成される。そのため、気温が高い日などには直射日光により停車中にタイヤの温度が高くなる傾向がある。高速走行中であればタイヤの温度は平衡状態になるが、走り始めや市街地走行時(短い間隔で発進と停止を繰り返す状態)には、気温や停車時間に応じてタイヤの温度が高温になる。そして、サイドウォール部の温度が過度に上昇することは、ビードフィラーやカーカス層に代表されるタイヤ構成部材の端部にクラックを生じさせる要因となる。また、タイヤの温度上昇に伴ってタイヤ内圧が過度に上昇すると、操縦安定性が悪化する虞がある。
【0003】
一方、例えば装飾目的でサイドウォール部の外表面に有彩色ゴム(カラーゴム)を配設したタイヤ(例えば特許文献1を参照)や、サイドウォール部の外表面に白色ゴム(ホワイトゴム)を配設したタイヤ(所謂ホワイトリボンタイヤ)が知られる。このようなタイヤは、サイドウォール部が黒色以外のゴムで構成されるため、サイドウォール部が黒色ゴムからなる一般的なタイヤと比較して前述の気温や直射日光による昇温・蓄熱は抑制されると推察される。しかしながら、例えば白色ゴムは主として充填剤としてカーボンブラックの代わりに炭酸カルシウム、酸化チタン等を用いることでゴムの黒色化を抑えているため、一般的な黒色ゴムのように十分な剛性を確保できず、操縦安定性を悪化させる要因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013‐159677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、気温や直射日光によるタイヤの温度上昇を抑制し、耐クラック性や操縦安定性を向上することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、前記トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記ビード部の各々に配置されたビードコアと、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラーと、前記一対のビード部間に装架された少なくとも1層のカーカス層とを有する空気入りタイヤにおいて、前記ビードフィラーのタイヤ径方向外側端部および/またはカーカス層の端部に対応する前記サイドウォール部の外表面に、前記サイドウォール部の他の部分を構成するゴムよりも光反射率が高く且つ光反射率が70%以下である高反射ゴム層が配設されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の空気入りタイヤは、上述のようにサイドウォール部の一部に局所的に高反射ゴム層が配設されているので、気温や直射日光によるタイヤの温度上昇を抑制し、耐クラック性や操縦安定性を向上することができる。具体的には、ビードフィラーやカーカス層の部材端部を覆うように高反射ゴム層が配設されるので、サイドウォール部の温度上昇が抑えられ、サイドウォール部の高温化に起因する部材端部のクラックを防止する(耐クラック性を向上する)ことができる。また、タイヤ温度の上昇が抑制されるので、タイヤの温度上昇に伴うタイヤ内圧の上昇も抑制されるので操縦安定性を良好に発揮することが可能となる。更に、高反射ゴム層は前述のようにサイドウォール部の一部に局所的に配置され、かつ光反射率が70%以下である(つまりカーボンブラックの配合量が著しく少なく補強性能の低い白色ゴムではない)ため、サイドウォール部の剛性を十分に確保でき、この点からも操縦安定性を良好に発揮することができる。
【0008】
尚、本発明において、「光反射率」とは、光源からの光を直接測定した光の量に対する試料(高反射ゴム層を構成するゴム)が反射した光の量の比率(所謂「絶対反射率」)であり、試料の反射面の法線方向に対して8度の角度で該反射面に光を照射した際の拡散反射光および鏡面反射光(全光線反射光)について積分球付属装置(島津製作所社製)を使用して測定するものとする。
【0009】
本発明においては、高反射ゴム層がビードフィラーのタイヤ径方向外側端部およびカーカス層の端部に対応する前記サイドウォール部の外表面に配設されたことが好ましい。このように、サイドウォール部の高温化に起因するクラックの起点となり得る部材端部(ビードフィラーやカーカス層の端部)の両方を覆うように高反射ゴム層が配設することで耐クラック性を向上するには有利になる。
【0010】
本発明においては、高反射ゴム層の光反射率が10%以上であることが好ましい。これにより高反射ゴム層が日光を効果的に反射することが可能になり、日光によるタイヤ温度の上昇を抑制するには有利になる。
(【0011】以降は省略されています)
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